まばたき怪談

坂本 光陽

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蛙や鼠の気持ち

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「蛇に睨まれた蛙」ということわざがある。


「猫の前のねずみ」「鷹の前のきじ」ともいう。


僕は今、蛙や鼠の気持ちがよくわかる。


ごくあたりまえの日常が突然消え失せた。


今は正気を保っているだけで精一杯だ。





目の前にいるものは一体何なのだろう。










象みたいに巨大で、全身が毛むくじゃら、大量のよだれを垂らしている。

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