上 下
63 / 73

濡れ結ぶ⑧

しおりを挟む

 失神,酸欠の一歩手前まで追い込んで、サキさんの理性や判断力を蒸発させる。合わせて、警察官の職務やら守秘義務も忘れてもらおう。僕は彼女の身も心も支配した。

「サキさん、何か隠しているでしょ。表情と態度を見れば、すぐわかりますよ」腰を動かしながら、彼女に話しかける。「お願いします。こっそり教えてもらえませんか?」

 サキさんは慌ただしく首を横に振る。悲鳴まじりに何か言ったけど、はっきりした言葉にならなかった。バナナの先が敏感な部分を突いているのだから当然かもしれない。

 僕は唐突に、腰の動きを止めた。彼女は眼を閉じて、息を荒くしている。とてもセクシーな表情だった。

「大丈夫ですか?」
「……シュウくん、あまり、いじめないで」

 僕は執拗に責めただけで、いじめたつもりはない。

「すいません、激しすぎましたか?」僕は腰を引いて、バナナを抜きかける。
「ああ、ダメ。抜いちゃ、いやっ」

 あらかじめ予期していた反応だ。僕がしてみせたのは、抜く振りだけである。それに気づいたサキさんは真っ赤になった。

「シュウくんのいじわる。あまり、いじめないで」そう言って、両手で顔を覆ってしまう。
「重ね重ね、すいません。でも、Hなサキさん、とても素敵です」

 僕の彼女の両手を外して、仲直りのキスをする。情熱的に唇を交わしながら、腰をゆっくり動かし始める。身体の奥のうねりを実感しながら、僕たちは次第にケダモノになっていく。

 無我夢中だった。僕はダイナミックに躍動した。サキさんも腰を使って、僕のバナナを受け止めている。可憐な肢体とセクシーな表情を目の当たりにして、僕の理性も失われつつあった。

 究極のコミュニケーション,SEXの前では、いかなる思惑も策略も吹き飛んでしまう。サキさんから情報を引き出す考えはあっさり捨てた。そもそも、僕の仕事は女性を抱くことであり、最高の快感を味わってもらうことである。

 それ以外のことは余分なのだから、今は考えなくていい。サキさんの反応を見ながら、的確なリズムと力強さで、ありったけの愛情を注ぎ込むだけである。

 時折り、自分の将来に思いをはせることがある。コールボーイは長く続けられる仕事ではない。40歳のプロ野球選手は珍しくないが、40歳の僕がお客様と愛を交わしている姿は想像しがない。間違いなく、ほとんどのスポーツの選手寿命より短いだろう。

 バナナの硬さと力強さも次第に失われていく。そうなれば、経験とテクニックでカバーするしか手はない。精力体力を補うものは、愛情しかないだろう。

 もっとも、それは今も同じだ。ありあまる精力体力だけを頼りに、愛情をおろそかにすることはできない。

「サキさん、大好きです。心から愛しています」僕は想いを込めて、その言葉を口にする。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活

XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

シチュボ(女性向け)

身喰らう白蛇
恋愛
自発さえしなければ好きに使用してください。 アドリブ、改変、なんでもOKです。 他人を害することだけはお止め下さい。 使用報告は無しで商用でも練習でもなんでもOKです。 Twitterやコメント欄等にリアクションあるとむせながら喜びます✌︎︎(´ °∀︎°`)✌︎︎ゲホゴホ

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

笑い話オリジナルジョーク集

合高なな央
大衆娯楽
気分転換にいいですよ

処理中です...