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クールでジューシィ④

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「どうしましょう。このまま時間いっぱい、お話をしていても構いませんが」

 そう言って、僕は彼女の手の甲に軽くキスをする。

「お互いせっかく裸になったのですから……」

 山本さんはみるみる、頬を赤く染めた。

「よろしいですか?」

 コクンと頷いた。お許しが出たので、僕は上体を起こして、横たわったままの山本さんにキスをする。

 やわらかな感触を味わうように、二度三度と唇を交わす。頬、耳たぶ、ほっそりとした首筋、さらに、細く滑らかな肩、きれいな形の鎖骨、とキスの場所を移していく。

 山本さんは甘い吐息をつき、時折、身体をピクンと震わせる。

 いつもなら、どういう感じで抱かれるのがお好みなのか、御要望を訊いておくのだけど、今回は確認していない。

 山本さんがフランクに答えてくれるとは思えなかったからだ。だから、彼女に愛撫をしながら、感じるスポットを探っていく。

 水蜜桃とザクロ以外で考えると、やはり皮膚の薄いところになる。ほっそりとした首筋や、二の腕の内側、肘の内側など、指先を這わすだけで鋭い反応が返ってきた。

 青みを帯びた白い肌が、みるみる赤く染まっていく。奔放なセックスとは無縁そうだけど、感度はとても良かった。

 キーワードは、優しく繊細に、そして大胆に、だ。

 僕は彼女の肌を味わうように、身体をからませていく。女性らしい、とても柔らかな肌だった。互いの肌をすりあわせつつ、唇と指先で敏感なスポットを探る。

 優しく、繊細に、愛撫を加えていく。ビクンと身体を震わせた。可愛らしい反応は返ってくる。

 山本さんはおそらく、久しぶりのセックスなのだろう。まずは、不安感と恐怖感を取り除き、思う存分、僕のセックスを堪能してもらいたい。

 そんな想いを込めて、念入りに二つの水蜜桃を愛撫する。チェリーを丁寧に可愛がっていると、山本さんの息遣いが乱れてきた。

 ぴったり閉じていた両脚も心持ちゆるんでくる。

 彼女の美しい脚の間に、僕はさりげなく右の太腿を差し入れる。互いの密着度を高めるために、彼女の両脚を優しく開きながら、脚の付け根の方へと僕の太腿をずらし上げていく。

 すでにザクロから体液があふれ出し、彼女の太腿を濡らしていた。そのことを僕に知られた山本さんは、とても恥ずかしそうだ。両眼をかたく閉じて、小刻みに首を横に振る。

「やだっ、私ったら……」

「恥ずかしくなんかありませんよ。こんなに感じていただいて、僕はとてもうれしいです」そう言って、僕は彼女の可愛いおでこにキスをする。ツルンとしていて、まるでむき卵のようだ。
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