36 / 73
悦楽のアクトレス⑨
しおりを挟む
「ああっ、ダメ、もうダメっ」
メイさんがケダモノのように叫ぶ。言葉とは裏腹に、彼女も下から腰を打ちつけてくる。少しでも激しく奥底を打つように。少しでも快感が高まるように。
たちまち、二度目のエクスタシー。それでも、僕の腰を止まらない。しっかりと力強く、一定のリズムを刻み続ける。
メイさんはリズムに合わせて、セクシーに身体をくねらせた。
「ええっ、嘘でしょ!? シュウくん、嘘っ!」
「メイさん、止めますか? 止めてほしいですか?」
僕の問いかけに、彼女は首を横に振る。
「もっと。お願いだから、もっと……」
メイさんは最大限に身体を開いて、僕を受け止めてくれる態勢をとる。
「わかりました」
僕はリミッターを外して、ケダモノモードに入った。腰の回転速度を上げて、突き上げの荒々しさを高めていく。激しく腰を使いながら、メイさんの眼を見つめる。
やはり、告白は相手の眼を見て伝えなければならない。
「メイさん、大好きです。心から愛しています」
「私も、シュウくんが好き。大好きっ」
初めてという設定はどこかに行ってしまった。僕たちは何よりも、目の前の愛を優先する。
メイさんのお好みに応じて、僕たちは激しく愛し合う。バナナとザクロの狂乱。クライマックスはケダモノのように、荒々しくむさぼり合う。互いの身体を求め合う。
メイさんが身体をよじって、エクスタシーに達した。それに合わせて、僕はトリガーを引き絞る。
僕たちは汗まみれで抱き合い、しばし快楽の余韻に浸った。バスタオルをとって、メイさんの身体を優しく拭う。後戯も兼ねているので、水蜜桃やチェリーの愛撫も忘れない。
沖縄の乾いた空気のおかげか、きれいな肌はすぐサラサラになった。メイさんは満面の笑顔を浮かべてくれた。大輪の花のような表情に、僕は充実感と達成感を味わう。
「ふふっ、上書き成功。私の初めての男は、シュウくんだからね」
そう言って、頬にキスをしてくれた。
「楽しんでいただけましたか?」
「ええ、とっても。すっかりリフレッシュしたよ」
僕たちは笑顔で、唇を交わした。
仕事が詰まっていなければ、のんびりバカンスができるのに、残念ながら僕は多忙な身の上だ。翌日、朝一番の飛行機にとびのると、那覇で乗り換えて、昼過ぎには東京に帰ってきた。
気温が10度以上も低いことには閉口したけれど、ひと月も経てば春になる。常連のお客様の中と一緒にお花見をする企画を立ててみようか。
そんなことを考えながら、僕はタクシーにゆられていた。
メイさんがケダモノのように叫ぶ。言葉とは裏腹に、彼女も下から腰を打ちつけてくる。少しでも激しく奥底を打つように。少しでも快感が高まるように。
たちまち、二度目のエクスタシー。それでも、僕の腰を止まらない。しっかりと力強く、一定のリズムを刻み続ける。
メイさんはリズムに合わせて、セクシーに身体をくねらせた。
「ええっ、嘘でしょ!? シュウくん、嘘っ!」
「メイさん、止めますか? 止めてほしいですか?」
僕の問いかけに、彼女は首を横に振る。
「もっと。お願いだから、もっと……」
メイさんは最大限に身体を開いて、僕を受け止めてくれる態勢をとる。
「わかりました」
僕はリミッターを外して、ケダモノモードに入った。腰の回転速度を上げて、突き上げの荒々しさを高めていく。激しく腰を使いながら、メイさんの眼を見つめる。
やはり、告白は相手の眼を見て伝えなければならない。
「メイさん、大好きです。心から愛しています」
「私も、シュウくんが好き。大好きっ」
初めてという設定はどこかに行ってしまった。僕たちは何よりも、目の前の愛を優先する。
メイさんのお好みに応じて、僕たちは激しく愛し合う。バナナとザクロの狂乱。クライマックスはケダモノのように、荒々しくむさぼり合う。互いの身体を求め合う。
メイさんが身体をよじって、エクスタシーに達した。それに合わせて、僕はトリガーを引き絞る。
僕たちは汗まみれで抱き合い、しばし快楽の余韻に浸った。バスタオルをとって、メイさんの身体を優しく拭う。後戯も兼ねているので、水蜜桃やチェリーの愛撫も忘れない。
沖縄の乾いた空気のおかげか、きれいな肌はすぐサラサラになった。メイさんは満面の笑顔を浮かべてくれた。大輪の花のような表情に、僕は充実感と達成感を味わう。
「ふふっ、上書き成功。私の初めての男は、シュウくんだからね」
そう言って、頬にキスをしてくれた。
「楽しんでいただけましたか?」
「ええ、とっても。すっかりリフレッシュしたよ」
僕たちは笑顔で、唇を交わした。
仕事が詰まっていなければ、のんびりバカンスができるのに、残念ながら僕は多忙な身の上だ。翌日、朝一番の飛行機にとびのると、那覇で乗り換えて、昼過ぎには東京に帰ってきた。
気温が10度以上も低いことには閉口したけれど、ひと月も経てば春になる。常連のお客様の中と一緒にお花見をする企画を立ててみようか。
そんなことを考えながら、僕はタクシーにゆられていた。
0
『裸のプリンスⅣ』の御閲覧をありがとうございました。シュウの物語・第4弾はいかがだったでしょう。もし、お気に召したのなら、「お気に入り」登録をお願いいたします。どうぞ、お気軽に楽しんでください。前作の『裸のプリンス』、『裸のプリンスⅡ』、『裸のプリンスⅢ』『愛のしたたる果実【R18】』、『ブラックアイドル【R18】』も合わせて、よろしくお願いいたします。
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説



そこは、何の変哲もない村だった
MEIRO
大衆娯楽
【注意】特殊な小説を書いています。下品注意なので、タグをご確認のうえ、閲覧をよろしくお願いいたします。・・・そこは、なんの変哲もない、村だった。そして、なんの面白みのない、ただの村だった。自然に囲まれ。綺麗な空気にかこまれ。ただぼんやりとしていて。のんびりと過ごすには、丁度いい、そんな村だ。村民は、建物を円状に建て、静かに暮らしているようだ。建物の並び方としては、些か歪とも思えるよう形だが、原因は村の中央にある、建物が原因だろう。人が住むには小さすぎるような、そんな建物だった。それが、何かを祀るかのように、ぽつんと、たれられているのだった――。


アレンジ可シチュボ等のフリー台本集77選
上津英
大衆娯楽
シチュエーションボイス等のフリー台本集です。女性向けで書いていますが、男性向けでの使用も可です。
一人用の短い恋愛系中心。
【利用規約】
・一人称・語尾・方言・男女逆転などのアレンジはご自由に。
・シチュボ以外にもASMR・ボイスドラマ・朗読・配信・声劇にどうぞお使いください。
・個人の使用報告は不要ですが、クレジットの表記はお願い致します。

ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる