裸のプリンスⅣ【R18】

坂本 光陽

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悦楽のアクトレス⑧

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 そう言えば、メイさんが以前言っていた。

「リアルさは細部に宿るもの。その積み重ねがプロの仕事なのよ」

 僕は壊れ物を扱うように、優しくゆっくりと腰を使う。

「シュウくん、私の好きなところをいっぱい言って」

 一定のリズムを刻みながら、彼女のリクエストに応じる。

「瞳がキラキラしているし、口元がとてもセクシーです。真っ白な肌は瑞々しくて、フルーツみたいな良い匂いがします」

「フルーツ?」

「はい、甘くて新鮮なフルーツです。例えば、ここは水蜜桃」僕は美しいふくらみを優しく触れる。
「ここはチェリー」美しい色の果粒にキスをする。

 メイさんはセクシーに、身体をのけ反らせた。

「落ち着いてください。優しくしますから」
「……シュウくんも、とても良い匂い」
「ありがとうございます。僕は自分のこれをバナナに見立てています」

 僕は下半身に力を込めると、せつなげな悲鳴が上がった。バナナが力強くふくらんで、ザクロの壁を押し広げたのだ。僕たちは快感を与え与えられ、同時に身体を震わせる。

「僕たちの果実は、最高に相性が良いみたいです」

 僕はゆっくりと腰を使う。二人のつながった部分が熱を帯び、湿った音を立て始める。

「来て、もっと来て」
「わかりました」

 僕はメイさんの両脚を高々と上げて、彼女の膝と僕の肘を嚙合わせる。合わせて、腰の角度も深くした。もちろん、奥深くまで打ち込むためである。

「メイさん、いきますよ」

 今は初めてという設定なので、ゆっくりと腰を落とす。ザクロの通路を押し広げながら、力強く突き刺さっていく。

「あああっ」

 メイさんが悲鳴を上げながら、しがみついてくる。一体感が増した態勢で、深々と打ち込んだ。バナナの先端が確実に、ザクロの奥底に当たる。

「大好きです。メイさん、大好きです」

 耳元で囁きながら、僕はダイナミックに腰を使う。

「私も、好きっ」

 メイさんの全身がガクガクと震えた。あっという間にエクスタシーに達したらしい。

 でも、僕の腰は止まらない。

「ええっ、どうして!?」

 メイさんの戸惑いは、快感のうねりの中に飲み込まれていく。一定のリズムの保ったまま、僕は繰り返しザクロの奥底を打つ。
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