裸のプリンスⅣ【R18】

坂本 光陽

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ボーイズ・エクスタシー⑦

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「マジどうしようもねぇな」

 わざと口調を変えて、責め立てる。

「……す、すいません」

 カズの声は震えていた。恐怖より期待の方が大きいに違いない。

「大人なら、自分のしたことに責任をもて」そう言って、引き締まったヒップに爪を立てた。

「すいません、すいません」カズはブルッと身体を震わせた。

「カズの思惑通り、僕はレイカさんと別れて、『キャッスル』を辞めた。だが、すべてカズのせいだとは思わない。自業自得の部分もある、いや、ほとんど僕自身の責任だ」

 耳元で囁きながら、やせ細った身体にシルキータッチの指先を這わせる。

「そんな僕に、おまえは、どうしてほしいんだ」

 僕の右手がゆっくりと、カズの下腹部に近づいていく。屹立したバナナまで、わずか数ミリの距離まで迫る。

「……シ、シュウさん」

 だが、カズの願いは容易には叶わない。僕の指先は素っ気なくUターンする。

「ああっ」

 カズは腰が砕けそうになる。僕は平手で、形の良いヒップを叩く。

「しっかり立っていろ」
「すいません、すいません」

 カズは震えながら、謝り続ける。じらしにじらすのは、プレイの基本である。完全に主導権を握った上で、僕はカズの耳元に口を寄せる。

「カズ、お仕置きタイムを始めるぞ」

 できるだけ、冷たい声音で伝える。僕は右手の中指を立てて、問答無用でカズの口の中にねじ込んだ。

「しっかり、舐めるんだ」

 歯茎はぐきをなぞったり、舌にからめたりして、美少年の口の中を荒らす。

「ああ……」

 カズは苦悶と恍惚が入り交じった表情になる。意外と知られていないが、口の中にも性感帯はある。ザクロと同じデリケートな粘膜なのだから、当然といえば当然だ。

 僕はカズの口から、右手の指を抜く。甘い溜め息を吐くカズは、どこか名残惜しそうだ。僕は苦笑して、今度は左手の中指を突っ込む。

 湿らせた右手の中指はゆっくりと美少年の胸に這わせた。大きく迂回して、たっぷりじらしてから、最も敏感なチェリーに近づける。いきなり、湿った指先で強めにこねた。

「……ああっ」

 カズは悲鳴を上げて、ビクンと身体を震わせた。何となくわかる。カズは今、全身が性感帯のようになっているのだ。
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