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男が欲しい夜
残酷な真実④
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エリの下腹部に、〈黒い穴〉があった。それは信じられないことに、鼓動を繰り返していた。まるで、不気味な生き物が肌に張りついているようだが、少なくとも見かけは〈黒い穴〉である。
エリ自身が言った通り、穴は深すぎて、底が見通せなかった。明らかに、身体の厚み以上の深さがあった。彼女自身が〈穴女〉という、身体に穴をもった女だったのか?
まさに、悪夢のような眺めだ。
二人がベッドで結ばれていた時、スズキがインサートをしていたのは、この〈黒い穴〉ではなかったか? とてつもない快感を生み出していたものは……。スズキは想像しただけで、背筋が凍る想いだった。
「どう、これで信じてくれた?」
エリはクスクスと笑っている。これが手の込んだトリックだとしたら、相当に趣味の悪い冗談だ。そう願わずにはいられないスズキだったが、エリはただほくそ笑んでいるばかりだった。
「この〈穴〉は生きているの。信じられないでしょうけど、しっかり息づいている。おまけに、これは性病と同じ。セックスで感染しちゃうのよ」
「……嘘だろ」
「ショックよね。その気持ちはよくわかるなぁ。私も移された時はショックだったから。最悪なことに、〈穴〉の生贄に選ばれちゃったのよ。私も、スズキくんも」
エリ自身が言った通り、穴は深すぎて、底が見通せなかった。明らかに、身体の厚み以上の深さがあった。彼女自身が〈穴女〉という、身体に穴をもった女だったのか?
まさに、悪夢のような眺めだ。
二人がベッドで結ばれていた時、スズキがインサートをしていたのは、この〈黒い穴〉ではなかったか? とてつもない快感を生み出していたものは……。スズキは想像しただけで、背筋が凍る想いだった。
「どう、これで信じてくれた?」
エリはクスクスと笑っている。これが手の込んだトリックだとしたら、相当に趣味の悪い冗談だ。そう願わずにはいられないスズキだったが、エリはただほくそ笑んでいるばかりだった。
「この〈穴〉は生きているの。信じられないでしょうけど、しっかり息づいている。おまけに、これは性病と同じ。セックスで感染しちゃうのよ」
「……嘘だろ」
「ショックよね。その気持ちはよくわかるなぁ。私も移された時はショックだったから。最悪なことに、〈穴〉の生贄に選ばれちゃったのよ。私も、スズキくんも」
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拙作『天使の穴には牙がある【R18】』を読んでいただき、本当にありがとうございます。どうぞ、お気軽に御覧ください。「お気に入り」登録や御感想を聞かせていただければ幸いです。『裸のプリンス【R18】』と『ブラックアイドル【R18】』も合わせて、よろしくお願いいたします。ホラー・ミステリー大賞に参加しますので、合わせてお願いします。
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