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愛の代理人⑰
しおりを挟む自嘲したわけではない。恥ずべきことではないし、僕は胸を張って言い切る。
「シュウくん、あまり夫を責めないで」ケダモノの姿勢で責められながら、美紗緒さんがかばう。「私が悪いんです。私が恥ずかしがって積極的にならないから」
「だからと言って、あなたを他の男に抱かせるのは本末転倒でしょう」そう言って、バナナを力強く送り込む。
「あああっ」美紗緒さんは高らかに悲鳴を上げる。
僕は宮国さんの顔を真っ直ぐ見つめる。
「今だって、僕を止めようと思えばいくらでもできるのに、ただ、黙って突っ立っているだけ。男として恥ずかしくないんですか?」
思わず、説教調になってしまった。まったく僕らしくない。そう思って、今度こそ本当に自嘲した。
僕は美紗緒さんの悲鳴を聞きながら、御主人の前でダイナミックに腰を使う。この場を支配しているのは、他ならぬこの僕である。したがって、落とし所を決めるのも僕だ。
「宮国さん、もし僕を止めたいのなら、条件を一つ追加しましょう」
「何かね、その条件は」
「あなたも裸になってください。僕と美紗緒さんが全裸なのに、あなただけ着衣なんて不自然ですよ。上半身は着ていても構いませんが、その格好ははっきり言ってマヌケです。僕は全裸になることをお勧めしますね」
宮国さんは凍りついていた。自分の息子のような年頃の男から、理不尽な言葉を投げつけられたのだ。怒って当然だろう。でも、年長者のプライドか、理性が強すぎるのか、
「な、何をバカな……」そう呟いたきり、立ち尽くしている。
なら、その強固な殻を破ってやる。
「脱ぎたくないなら、それで構いませんよ。宮国さんは黙って見ていてください」
僕は美紗緒さんのヒップを押さえながら、ぬれそぼったザクロを繰り返し貫く。ストロークのスピードを次第に上げていく。最も敏感なGスポットを繰り返し責め立てた。
四つん這いになった彼女の悲鳴が部屋中に響き渡る。
ほどなく、エクスタシーに達して、バスタオルの上に倒れこんでしまう。
僕は絨毯に手を突いて、彼女に体重をかけないようにした。恍惚とした彼女の髪をなでながら、優しく語りかける。
「美紗緒さん、さっきやりかけたこと、試してみてもいいですか?」
バナナをザクロから引き抜くと、まだ硬さを失っていないそれの先端を、後ろの果実に押し当てる。
彼女の身体がピクンと反応した。振り返って、首を横に振る。
「いや、シュウくん、そこはダメっ」
「ゆっくり行きますから、大丈夫です。怖がることはありませんよ」
僕は彼女に笑いかけ、バナナを突き刺そうとする。
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