裸のプリンスⅡ【R18】

坂本 光陽

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濡れるレッスン⑧

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「やだ、やめてよ」

 手で隠そうとするけど、僕はその手を優しく握りしめる。

「よく見せてあげてください。とてもきれいな色じゃないですか」

 衣湖さんは唇を噛み締めて、言われた通りにする。
 露になったザクロが、男二人の視線にさらされた。赤々と実った果実だ。すでに入り口から果汁があふれている。

 衣湖さんは両手で顔を覆ってしまう。

「衣湖さん、硬いバナナが欲しくないですか?」僕は優しく語りかける。「正直におっしゃってください」

「……欲しいけど、私はシュウくんの方がいい」

「困りましたね。僕のは、さっき味わったじゃないですか。ほら、オサムさんのバナナはとてもハンサムだし、すぐ召し上がることができますよ」

 ちなみに、“バナナがハンサム”というのは、形状やバランス、色艶いろつやをさしてのことだ。
 でも、衣湖さんは首を横に振る。

「少しだけ、味見をしてみませんか? お口に合わなかったら、その時は仰ってください」
「……」
「オサムさん」

 僕は眼で、彼にインサートをうながした。オサムさんは避妊具を装着して、バナナの先端をザクロの入り口に押し当てる。

「やだ、やだってばぁ」

 衣湖さんは慌てて、オサムさんの胸を押し戻す。でも、手に力が入っていない。本心ではないからだ。湿った音をたてて、バナナの先端が入り口を潜る。

「ああっ」

 可愛らしい悲鳴が上がった。
 オサムさんはそこで腰を止めた。僕と眼が合った。アドバイスを求めているようだ。

「オサムさん、入り口も敏感で、気持ちいいものなんです。奥に進む前に、軽くかき回してみましょう」
「わかった。君がしていたようにだな」

 先程、押入れから見ていた、という意味だろう。オサムさんはゆっくり、リズミカルに腰を回す。衣湖さんの悲鳴は止まらない。
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