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甘く危険な果実⑦
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「ええ、でも、こういうこともありますよ。珍しいことではないです。僕の仕事は、お客様に満足していただくことですからね」
もしかしたら、一度も射精をすることなく、お客様に繰り返しエクスタシーを味あわせる男もいるかもしれない。それは、コールボーイの鑑だろう。
僕はヘッドボードのボックスから数枚のティッシュを抜いて、弥生さんの股間にあてがう。彼女の後始末を行いながら、ぬれた避妊具をはずし、別のティッシュでくるむ。
「あの、シュウくん」
僕は股間に熱い視線を感じた。弥生さんがおそるおそる、白く美しい手を伸ばしてくる。
「もう少し、触っていてもいいかしら」
もちろん、僕に異存はない。笑顔で軽くうなずいた。
僕のバナナは、まだ半分ほどの硬さを保っている。それに、白い手に優しく添えられた。ただ、手をあてがって、指をゆるく巻きつけただけだ。握力はまったく感じない。
弥生さんは、そのままバナナをこすり始めた。慣れない手つきが初々しい。もしかしたら、初めての行為なのかもしれない。
「シュウくん、気持ちいい?」
「ええ、とても気持ちいいです」
本当はもっと強く握られても平気だし、そうしてもらった方が気持ちいい。しかし、それを口にするのははばかられた。僕はサービスを提供する側であり、サービスを受ける側ではないからだ。
突如、背筋が痺れるような快感に襲われた。それは弥生さんの白い手の中で発生した。
指の腹が絶妙な強さで、バナナに触れている。〈こする〉というより〈かする〉といった方が正確だろう。
弥生さんは意識して、そうしているのではない。久し振りに見たバナナに好奇心を抱いて、触れてみたくなっただけだろう。
でも、僕のそれはビビッドな変化を見せ始めた。未経験の快感が僕を貫いて、掌と指で作られた柔らかな筒を押し広げるように、大きくふくらんでしまう。
「……シュウくん」
弥生さんは驚いて、バナナから手を離した。それは彼女の中にいた時とは比べ物にならないほど、大きくなっていた。
「……すごいね」
もう一度、手を伸ばしてくる。鋼のような硬さも備えたそれに、そっと指先で触れた。
「本当に、すごい」
白く美しい指が、バナナにゆるく巻きついた。
もしかしたら、一度も射精をすることなく、お客様に繰り返しエクスタシーを味あわせる男もいるかもしれない。それは、コールボーイの鑑だろう。
僕はヘッドボードのボックスから数枚のティッシュを抜いて、弥生さんの股間にあてがう。彼女の後始末を行いながら、ぬれた避妊具をはずし、別のティッシュでくるむ。
「あの、シュウくん」
僕は股間に熱い視線を感じた。弥生さんがおそるおそる、白く美しい手を伸ばしてくる。
「もう少し、触っていてもいいかしら」
もちろん、僕に異存はない。笑顔で軽くうなずいた。
僕のバナナは、まだ半分ほどの硬さを保っている。それに、白い手に優しく添えられた。ただ、手をあてがって、指をゆるく巻きつけただけだ。握力はまったく感じない。
弥生さんは、そのままバナナをこすり始めた。慣れない手つきが初々しい。もしかしたら、初めての行為なのかもしれない。
「シュウくん、気持ちいい?」
「ええ、とても気持ちいいです」
本当はもっと強く握られても平気だし、そうしてもらった方が気持ちいい。しかし、それを口にするのははばかられた。僕はサービスを提供する側であり、サービスを受ける側ではないからだ。
突如、背筋が痺れるような快感に襲われた。それは弥生さんの白い手の中で発生した。
指の腹が絶妙な強さで、バナナに触れている。〈こする〉というより〈かする〉といった方が正確だろう。
弥生さんは意識して、そうしているのではない。久し振りに見たバナナに好奇心を抱いて、触れてみたくなっただけだろう。
でも、僕のそれはビビッドな変化を見せ始めた。未経験の快感が僕を貫いて、掌と指で作られた柔らかな筒を押し広げるように、大きくふくらんでしまう。
「……シュウくん」
弥生さんは驚いて、バナナから手を離した。それは彼女の中にいた時とは比べ物にならないほど、大きくなっていた。
「……すごいね」
もう一度、手を伸ばしてくる。鋼のような硬さも備えたそれに、そっと指先で触れた。
「本当に、すごい」
白く美しい指が、バナナにゆるく巻きついた。
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