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甘く危険な果実④
しおりを挟む僕はゆっくり立ち上がり、弥生さんの震えを止めるように抱きしめる。
「あなたはとても魅力的な女性です。もし、許してもらえるなら、僕はあなたを抱きたい」
相手の顔を見つめながら、ストレートに口にした。何よりもまず、自分の魅力に自信をもってもらいたいからだ。
「ありがとうございます」弥生さんは恥ずかしそうに、コクンと頷いた。
僕は彼女の身体をベッドの上に横たえる。添い寝をするように、彼女の横に横たわると、華奢な身体を抱きしめた。
唇を交わしながら、肌理の細かい肌に指先を這わせていく。絹のような手触りを味わいながら、彼女の敏感な部分を探っていく。
脇腹や太股に指先でラインを引くと、弥生さんはくすぐったそうな素振りを見せた。処女のような初々しい反応だ。
まさかとは思うが、デートレイプの件は嘘だったのかもしれない。そんな考えが脳裏をよぎる。20代半ばまで処女であることを恥じらい、コールボーイを買うという後ろめたさを打ち消すために、そんな作り話をしたのかも。
もちろん、真実はわからない。ただ、処女であることも男を買うことも、全然恥ずかしいことではないのに。
弥生さんへの愛おしさが、より一層高まってくる。僕は時折、こんな風に、お客様に愛情を感じてしまう。かりそめだけど、これは間違いなく、愛情だ。
「……シュウくん、とてもいいの」
優しく繊細な愛撫が気に入っていただけたようだ。僕は少し大胆になり、美しいふくらみに手を伸ばす。掌で水蜜桃を包みこみ、なでさするように愛撫する。
「ああっ」
尖った果粒に指先が触れたせいだろう。弥生さんは可愛い悲鳴を上げてしまう。
でも、逃げない。じっと、さらなる愛撫を求めている。水蜜桃を優しく揉んでさしあげると、たちまち呼吸を荒くした。
「柔らかいですね。とても女性らしくて、素敵なふくらみだ」
弥生さんは恥じらいながら、僕にしがみついてくる。何度も繰り返し、僕の名前を呼ぶ。
頃合いはよし。僕は彼女のショーツに手をかけて、なめらかな動きで奪いとる。唇を交わしたり、愛撫を加えたりしながら、僕も素早く全裸になった。
太股の内側に指先でラインを引くと、弥生さんは息を飲んで両脚を閉じてしまう。
「大丈夫です。僕を信じてください。優しくしますから」
耳元で囁くと、力をゆるめてくれた。指先をゆっくり這わせていく。もちろん、太股の合わせ目に向かって。ザクロは予想以上に濡れていた。
とめどなく、あふれかえっている。
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