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悩ましいボイス④
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「お願い……、私のこと、お願いだから……」
ルナさんは上目遣いで、僕に求めてくる。それが手荒い愛撫であることは承知しているが、今はまだ、御期待には添えかねる。
ルナさんの可愛らしい手が、僕のバナナに伸びてきたが、さりげなく腰をずらしてかわす。
「どうして? 私って、そんなに魅力ないですか?」
「いいえ。でも、今日はお話をするだけ、という御希望でしたから。もし、お考えを変えるなら、その旨をキチンと言ってもらわないと」苦笑交じりに伝える。「あなたは僕に、どうして欲しいのですか?」
ルナさんは唇を噛み締めて、悔しそうな表情になる。
「ひどい。シュウくんって、本当は意地悪だね」上目遣いで睨みつけてくる。
でも、可愛さは変わらない。呼び方が〈シュウさん〉から〈シュウくん〉に変わり、二人の距離は少し縮まったような気がした。
「すいません。僕は鈍感なものですから、本当は察しが悪いんですよ。もし、何かしてほしいのなら、そう言ってもらわないと」
ルナさんは意を決したように、口を開いた。
「……じゃあ、……キスして」
「わかりました」
僕は笑顔で席を立つ。彼女の手をとって、ドアの脇に誘導する。カメラの死角に入ったとたん、僕はルナさんを抱きしめて、むさぼるように愛らしい唇を奪った。
ルナさんは驚いて抵抗するけれど、手加減なしの腕力で封じる。唇の間に舌を差し入れて、彼女の口内を愛撫する。
すぐに、彼女の力が抜けた。唇を離すと、瞳を潤ませて、身体を押しつけてくる。でも、今、これ以上はやめておく。
両手を彼女のヒップに回し、悪戯っぽく鷲づかみにした。小さな悲鳴が上がる。
「ここでプレイを続けても、フロントの店員を楽しませるだけです。さっき言ったように、ネット流出の可能性がありますからね」
彼女の目の前にリモコンをちかつかせる。
「こいつで遊ぶために、場所を移しましょう」
スイッチを入れると、ルナさんは表情をセクシーに歪め、僕の腕にしがみついてきた。
「ルナさん、ほら、立ってください」
ルナさんは上目遣いで、僕に求めてくる。それが手荒い愛撫であることは承知しているが、今はまだ、御期待には添えかねる。
ルナさんの可愛らしい手が、僕のバナナに伸びてきたが、さりげなく腰をずらしてかわす。
「どうして? 私って、そんなに魅力ないですか?」
「いいえ。でも、今日はお話をするだけ、という御希望でしたから。もし、お考えを変えるなら、その旨をキチンと言ってもらわないと」苦笑交じりに伝える。「あなたは僕に、どうして欲しいのですか?」
ルナさんは唇を噛み締めて、悔しそうな表情になる。
「ひどい。シュウくんって、本当は意地悪だね」上目遣いで睨みつけてくる。
でも、可愛さは変わらない。呼び方が〈シュウさん〉から〈シュウくん〉に変わり、二人の距離は少し縮まったような気がした。
「すいません。僕は鈍感なものですから、本当は察しが悪いんですよ。もし、何かしてほしいのなら、そう言ってもらわないと」
ルナさんは意を決したように、口を開いた。
「……じゃあ、……キスして」
「わかりました」
僕は笑顔で席を立つ。彼女の手をとって、ドアの脇に誘導する。カメラの死角に入ったとたん、僕はルナさんを抱きしめて、むさぼるように愛らしい唇を奪った。
ルナさんは驚いて抵抗するけれど、手加減なしの腕力で封じる。唇の間に舌を差し入れて、彼女の口内を愛撫する。
すぐに、彼女の力が抜けた。唇を離すと、瞳を潤ませて、身体を押しつけてくる。でも、今、これ以上はやめておく。
両手を彼女のヒップに回し、悪戯っぽく鷲づかみにした。小さな悲鳴が上がる。
「ここでプレイを続けても、フロントの店員を楽しませるだけです。さっき言ったように、ネット流出の可能性がありますからね」
彼女の目の前にリモコンをちかつかせる。
「こいつで遊ぶために、場所を移しましょう」
スイッチを入れると、ルナさんは表情をセクシーに歪め、僕の腕にしがみついてきた。
「ルナさん、ほら、立ってください」
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