創造のスペル

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25話:魔神の姫(5)

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オルデス「ソウルスティール」ユピテルに襲いかかり、魔力を奪う。

 ユピテルが意識を失いかけた時、スティアとクロスがオルデスに攻撃をする。

だがオルデスはユピテルを放し、クロスとの距離をとり船内に無線連絡をする。

 オルデス「艦長聴こえるか」

 艦長「何でしょうか?」

 オルデス「この戦艦を爆破させろ!」

核兵器を積んだ戦艦が落下すれば、星に大きな被害を受ける事になり、星の存在が無になれば、女神の存在も必要が無くなり、消滅する。

オルデス❲神たちが星の被害を止める行動を取るはすだ❳
❲その騒動の合間にイオを奪い逃げることにしよう❳

オルデスがその様な考えをしていたが、艦長から思わぬ返答が帰ってくる。

 艦長「・・・お断りします」

オルデス「!? 俺が倒されれば、神に反抗した罰を受けることになるぞ?」

 艦長「それでも構いません」

オルデスが怒りと焦りを見せ始める。
戦闘する分の魔力が無く、もう取れる行動は逃げる事しか出来なかった。

たが、逃げようとするオルデスをクロスが防ぐ。

 クロス「無駄だ、諦めろ」



ユピテルの近くにイオとレアがいる。

カルディナはスティアが空を飛べない為、飛行のエンチャントをしていた。

そしてユピテルは、ほとんどの魔力を失い消滅する寸前までになっていた。

 イオ「・・・レア、この子をお願い」

 レア「?」

イオの言葉を理解してない状態だったが、イオが膨大な魔力を注ぎ始める。

 レア「!!」
「何をしてるのお母さん、そんなに魔力を注いだら魔力が無くなってしまう」

 イオ「ごめんなさい、ユピテルを助けたいの」

イオの体から光はじめた瞬間に、無数の光の玉が弾け飛び消滅する。

 レア「お母さん!」目の前で呆然としながら、涙を出していた。

レアが叫んだ時に、クロスたちがイオの消滅に驚き、動きが止まる。

オルデスは、チャンスと思い逃げる。

 クロス「しまった」隙を出してしまった事に、慌てて追いかける。

オルデスが逃げられそうになった時、オルデスの回りに黒い球体が包み込む。

 オルデス「何だこれは?」

次の瞬間、黒い球体が圧縮していき、オルデスが苦しむ。

 オルデス「ぐぁ!」

その様子を見てたクロスが驚く

 クロス「あれは、イオが使う最上級の闇魔法ブラックホール」
「スティア近付くな! 吸い込まれるぞ」

スティアとクロスは距離をとり、魔法を使った人物に振り向く。

そこにはユピテルが立ち魔法を発動していた。

 クロス「あの子は誰なのだ?」

 スティア「・・・あの子は母上とオルデスの間に生まれた子です」

 クロス「そうか」

複雑な表情をしながら短い返答をしていると、ユピテルの魔法が止まると同時に倒れる。

スティアがユピテルの元に近寄り、確認する。

 スティア「良かった。意識を失っただけだ」

そしてブラックホールが徐々に小さくなり、消えた場所にオルデスの姿はなかった。

 クロス「直撃受けたのだ」
「粒子分解して跡形もなく無くなったか」

そしてクロスは、スティアの所に近寄り「この子がオルデスとイオの間に生まれた子か」

 スティア「ユピテルと言います」

スティアは、知ってる範囲で周知する。
その言葉に反応したのがレアだった。

 レア「あいつの子ですって。それって魔神の姫じゃない」
「しかもこの子のせいで、母が消滅したのよ」怒りをあらわにして震えている。

 スティア「父上、ユピテルをどうするつもりですか?」

クロスの返答の前にレアが先に言ってきた「消滅よ! こんな子が、この星に存在する価値が無いのよ」攻撃魔法を発動しようとしていた。

 クロス「待て!」

レアに静止をさせるが、なっとく行かず返答をする。

 レア「この子が危険人物なのよ、消えた方が良いと思う」
「カルディナはどう思う」

 カルディナ「そうね、電気を作れる技術が発展すれば、又戦争になる恐れがあるわね」

レアは再度魔法を唱えようとしていた。

スティア「待ってくれ」
「母上は、ユピテルに存在して欲しくて、魔力を託したんだ」
「ユピテルを消す事は、母上の取った行動が無駄になる」

スティアとユピテルの共通する部分があった。
それは幼い頃、女神として扱われなかった事。

スティアの扱う火は、一部の種族からしか受けいられなかった。

しかも火を使い、鉄を武器に代えて戦争が起きた事。
矢の先端に火をつけて、家を燃やし村を灰にした種族もいた。

その為スティアの存在が都合の良い女神として扱われた事で、スティアは種族を守る自衛として武術を学び行動するようになった。

都合の良い魔力を悪用された共通があり、ユピテルを憎めず、逆に守ろうとしていたのだ。

 スティア「を願いです父上」
「ユピテルを助けて下さい」

クロスが考えてる時に、前方から男性の声を掛けてくる。

男性「姫を助けて欲しい」

そこにいたのは、身分の高そうな服装を着た魔神だった。

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