【完結】真実の愛はこちらです３〈完結集〉

婚約者は・・・お義母様？！ 〜可愛いあの娘を手に入れるまでの女装男子の奮闘記〜

５６ ★ ようこそ秘密の花園へ♡

　「ありがとう、イリーナ。俺の事好きになってくれて」


　押し倒した筈の女性に首を抑え込まれ強引にキスをされるという、おいしいシチュエーションを続ける気はなかったのか、身体をそっと離すジュリアン。


　「好きに、じゃなくて、愛して、でしょ？」


　下から見上げながらニッコリと笑顔を見せるイリーナ。


　「・・・うん。愛してくれてありがとう」


　律儀に言い直しながら髪をかき上げる仕草が妙に色っぽい男である。


　「・・・かわいい」


　イリーナが思わず呟く。


　「ずるいジュリアン、私よりもずっと色っぽいんだもん・・・」


　ちょっと拗ねて口を尖らすと、


　「俺には今の君の姿の方がずっと色っぽいんだけど・・・　我慢するのも大概大変だよな・・・」


　最後の言葉がよく聞こえなかったけれど寝転がったまま思わず自分の肩や胸に視線をやるイリーナ。

　ジタバタしたせいなのか、元々下がっていた首元は大きく広がり肩がはだけて丸見えになっている。
　日に当たることのない真っ白な乳房は半分ほど剥き出しで防御力のカウンターはゼロになる寸前だ。
　ドレスの裾も捲れ上がりガーターベルトが見えてしまってすんなり伸びた脚の片方がソファーからダラリと落ちかかっている・・・


　「あ・・・」


　急に恥ずかしくなり真っ赤になるイリーナに、ニッコリと秀麗な笑顔を見せるジュリアン。

　――と、元気に存在を主張するジュリアンJr・・・


　「君のそんな格好は、俺を煽ってるだけにしかならないからね」


　ニンマリと良い形の唇が弧を描き、唐突に深い口付けを落とされた――

　ジュリアンの舌が口内に侵入してきて逃げ回る小さな舌を捕まえた。
　舌の上部を優しく舐められてイリーナは何故か下半身がゾクゾクした。

　舌先で歯列をなぞられそのまま上顎を擦るように舐られてイリーナのピンク色の口の端から涎が流れるが、それも彼の舌先が拭い去る。

　不埒な両手が、収まっているのを耐えきれずにまろび出てきた白い乳房を丹念に掬うように持ち上げ、親指の先がピンク色の宝石をクルクルと撫で擦る。

　突然塞がっていたイリーナの唇が自由になったと思ったが、乳房の先に痺れるような快感が走る。


　「やっ・・・　ああぁ～～ん・・・　ソコ、ジュリアン、やだあ～～」


　ジュリアンの舌先が飴を転がすようにイリーナのピンク色に色づいた乳首を口内で弄ぶ。


　「嫌じゃなくて、イイっていうんだよイリーナ」


　ニンマリ笑いながら顔を上げて、再び彼女にキスを落とす緑の瞳。


　「イイ？」

　「うん。そう」


　そう返事をしながら、片手はダラリと下った脚の奥に手を差し入れる。


　「ほら、ココ。濡れてる。気持ち良かったから・・・」


　ジュリアンの指がイリーナのショーツに潜り込み、彼女の花園の入口付近をツウッとなで上げる。


　「あ、そんなところ・・・」

　「でも俺はココが欲しいんだよ。イリーナ」


　もう一度深いキスをされて頭がクラクラするイリーナ。


　クチュリと小さく水音がしてジュリアンの指先が、花園の門の付近を軽くノックした。


　「あんッ」

　「かわいい・・・」


　腕の中の愛しい人を片手で自分に引き寄せた――