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126* 夜会2日目
しおりを挟む綺羅びやかな会場に昨日に引き続いてオルコット商会として5人で入場する。
今日はクリストファーの連れている女性秘書が彼のパートナーで、チャーリーの婚約者は今日も会場で待ち合わせらしくあちらで待機中との事だ。
折角の彼の夏季休暇を潰してしまった様で申し訳ない。
後で婚約者の家にも詫びの品を届けるか、と考えながらサーシャ嬢に肘を差し出した。
「君もすまなかったな。急に予定が変更になって」
「いえ、2泊3日の予定で夜会が1日だけだったのが2日になっただけですので。むしろいい経験になって良かったです」
「いい経験?」
「チャーリーさんの手腕に脱帽ですよ」
「ああ・・・ 確かに。あんな物を入手してたとは思いもよらなかったよ」
「昨年からって言ってましたよね」
「ああ。俺とバーンスタイン夫人が離縁してからってことだろう」
頭が痛くなりそうだ・・・
眉間を揉んでいると彼女がクスクス笑う。
「会長、やっぱりモテるじゃないですか」
「こんなゴツい奴の何処がいいんだか・・・ まあ、オルコットが手に入るって思うのかもしれんなぁ」
呆れ顔の彼女を見ながら、もう1日だけこうやってエスコートをさせて貰って気持ちがざわついていることに気が付き、静かに目を閉じた。
入場の為の名前が読み上げられ
「行くか」
「はい」
俺達はパーティー会場に向けて一歩前に踏み出した。
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