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♡ 第2ラウンド開始ですわ〜
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しおりを挟むハーバルは風属性の魔力持ちだと安心してたけれど、光属性の魔力もあったんだわ・・・当たり前か~神官見習いだもんねぇ。
失敗失敗・・・
属性値が飛び抜けて高い魔力を有する者は身体的にその色を纏う。
彼の髪も目もグリーンがかっているので忘れていたオバちゃんである。
「そういえば、ロゼッタ嬢は闇属性値が王宮魔道士並みだって教師も大騒ぎしてたっけ」
ニンマリ笑うハーバル。
美形があくどい笑いをすると迫力があるな、と感心するシルフィー(オバちゃん)である。
×××
ハーバルは神官見習いだが、父親は神官長。
神殿の最高権力者である神官長は世襲制ではないので、その座に就くにはかなり大量に魔力を有している必要性と繊細な魔力操作が出来ることが絶対条件だ。
しかも彼らは王宮魔道士とは反対で光属性の魔力持ちでなければならない。
ソレは主属性で無くても良いという決まりがある。
光属性の魔力は『明らかにする』という特徴があるため、その気になれば闇魔法で行う隠蔽は見破られてしまう。
因みに光と闇に関しては身体的な特徴が出ることは無い。
分かりにくいかも知れないが例えばディアドラの髪は黒いが、属性は闇では無く水や氷、王子たちは2人共金髪だが、光では無く火属性である。
言い換えればシルフィーのピンクブロンドなら火属性でもおかしくない訳だ。
目は水色なので、水属性でもおかしくない。
光も闇も可能性はあるが外見特徴には現れない為、魔力検査で確認するしか方法がない。
変身中の地味子なシルフィーが闇属性魔力を持っていてもなんの不信感も持たれないのは、そういった理由があるのだ。
×××
「ねえ、理由を聞いてもいい?」
あくどい笑いを残しつつ、眼の前の美形が口を利いた・・・
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