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♡ ディアドラの計画
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しおりを挟む前世で死ぬ前にハマっていたウェブサイトのイチ推し小説が【薄紅色の聖女の軌跡】だった。
隣国の手引で魔獣がシルバニア王国の王都に現れ、11歳の少女が襲われて光属性魔法に目覚めた後に貴族学院で聖女の力に目覚めた彼女が王子妃候補にされる。
公爵令嬢は元から王子妃候補だけど、昔から素直になれなくて第1王子に冷たい。
だがそれは第1王子も同様で、公爵令嬢の気を引きたいがため聖女を当て馬扱いするのだ。
だがすったもんだした挙げ句、何故か王子と公爵令嬢が駆け落ちしてしまう。
そして困難な生活を2人は凌いで生きていこうとするが、失敗。
公爵令嬢は死んでしまい、王子は幽閉される。
そして同級生で以前から想い合っていた第2王子と聖女が結婚して、国は平和となる。
魔獣も聖女の力で消えてしまい、世界は平和になりめでたしめでたし。
要約するとこんな話で。
聖女と結婚するのは王子なら誰でもいいんだよね。結局。
でも振り向いてくれない公爵令嬢を振り向かせるために第1王子が聖女に近づき彼女を利用す辺り、ツンデレかよ? 馬鹿じゃないの? と笑い転げていたんだけれど、ある日目が覚めたら公爵令嬢のディアドラに生まれ変わってた。
ちょっと待って。お先真っ暗じゃん。
私は焦った。なので夢を見たという仮定で幼馴染の再従兄弟の第1王子に相談したら、何と彼は前世の旦那!
しかも売れっ子美容師だった私の懐に入り込んでた、いわゆる髪結いの亭主ってヤツ。
絶望しかない。
応援ありがとうございます!
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