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♡ ベイジル・S・フォーゼスト侯爵
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しおりを挟む私の名はベイジル・シルバニア・フォーゼスト。
現シルバニア王国の国王陛下の弟に当たり、この国の王国騎士団の団長で、将軍職を賜っている男である。
幼い頃から兄である陛下の治世を支えるため文武両道を目指してひたすら精進してきた。
特に武に関しては天才的に才能があったらしく、騎士団に入団した途端に剣技に限らず、弓術、槍術、体術があっという間に伸びていったのは自分でも呆気に取られる位であった。魔術の方は本当に人並み程度で王族にしては魔力量が若干少ないのが偶に傷とよく言われたが、余り気にしたことはない。
魔術を発動するより殴ったほうが早いからだ・・・まあ王族にしては乱暴かもしれんが。
23歳の時、隣国の陰謀により魔獣に荒らされた我が国の報復として魔獣討伐と名を打って遠征した帰還後に、王位継承権は放棄出来た。
これは兄に感謝している。
王族としての執務が無くなり、侯爵領の執務と騎士団の仕事だけで済むようになったからだ。
王族の仕事は外交も含まれるため、度々外国へ出向くだけでなく夜会や茶会に顔を出し、更に王族としての内政の執務の一旦を担うという目の回るような忙しさだ。
私の場合はその上に騎士としての仕事と各王族に与えられる自領の執務もある。はっきり言って、身体は1つしかないのだから仕事量が多すぎるのでは無いだろうかとよく首を傾げたのだが、まあもう済んだことである。
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