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一
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また、渋谷駅に向かって歩いていた。24時半。今日も終電だ。また、ダメだった。いくらライブハウスを回っても、答えは変わらない。僕の音楽は求められていなかった。
「弾き語りなら、SNSに載せてみたら?ふつうに歌上手いし、流行りのカバーとかしたら人気出るんじゃない?」
きっと慰めか何かのつもりで吐いた言葉なんだろう。顎に髭を蓄えたピアスの男の顔がチラついた。何も分かっていない男だった。高校の文化祭レベルのバンドを採用するようなライブハウスだ。客もバカで、ステージで気持ち良さそうに歌っている奴らもバカだった。こんなハコで歌うくらいなら、路上ライブの方がマシかもしれない、とまた自分に言い聞かせた。
深夜、ドアを開けると、まだかろうじて明かりが点いていた。洗面所へ向かうと、パジャマ姿の母が眠そうな瞼を押し上げて僕を見た。
「今帰ってきたの?」
「うん。ただいま」
「おかえり。どうだった?」
「ダメ」
「そう。まあ、ゆっくりやりなさいよ。難しいって分かってて、その道選んだんだから」
「うん」
もうルーティンのようになってしまったこのやりとりが終わると母は寝室に戻っていった。親が応援してくれているのはきっと珍しい事なんだと思う。普通なら、今頃は就活してなきゃいけない時期だ。
僕は、三年になって一ヶ月も経たずに大学を辞めた。まる二年の単位がパーになってしまったのは多少惜しかったけど、どこかの企業に就職するなんてことはやっぱりどうしても考えられなかったし、遅かれ、早かれ、辞めてたと思う。
辞めて、音楽の道に進むこと、両親は拍子抜けするほどあっさり認めてくれた。
でも、だからこそ、早く結果を残さなければならなかった。早く、一人でも多くの人に僕の歌を知ってもらわなければならない。
しかし夏が終わり、金木犀の匂いも消えて、12月になった。100円ショップの棚はついこの間までハロウィン一色だったのに、もうクリスマスグッズで溢れている。
街中にはもちろんクリスマスソングが流れていた。僕はそれを、聴いているような聴いていないような心地で歩いていた。
デニムパンツの後ろポケットに入れていたスマホが震えた。その瞬間に意識が引き戻されたように感じる。素早くスライドし、画面を耳に当てた。
「はい」
「もしもし?ハルくん?」
「ああ、玲子か。どうした?」
電話先の相手は玲子だった。大学が同じで、よく一緒に遊んでいて、たぶん、けっこういい感じだった。僕が学校を辞めた後もこうしてたまに連絡をくれた。
「あのさ、ハルくん、彼女いないよね?」
「いないけど…」
「じゃあ、24日空いてる?実は皆んなでクリパするの。ハルくんも呼ぼうってなってさ」
「あー…、ごめん。バイトあるし、夜も用事あるから」
昼はバイトだけど夜はガラ空きだった。オーディションもクリスマスはどこもなかった。けど、なんとなく、大学の連中に会うのは億劫だ。
僕にはわからない話をするんだろう。就職がどうとか単位がどうとか卒論がどうとか。僕はハタから見りゃ大学を中退したただのいい加減な奴だ。ノンキに出席でもして、暇人と思われるのも嫌だった。
「そっかー残念…。みんな会いたがってたんだけどな」
「うん、ごめん。また今度」
「分かったっ。あ、あとさ…」
「うん?」
「しつこくてごめんねっ…25は空いてない?朝でも昼でも夜でも何時でも良いんだけど」
「え?」
「会えないかな?あたしと二人で、なんだけど」
ゆたゆたと歩いていた足を止めた。
「バイト終わりでいいなら」
「ほんと?良かったー!じゃあまたメールするね」
彼女は明るい声を残して電話を切った。さっきまで鬱陶しかったイルミネーションも、いくらか綺麗に思えた。僕は単純だし、バカだし、それでいて凡人だった。それでも、こういう時くらいはいつもよりマシな詞が書ける気がした。
次のオーディションはまだ決まっていない。たぶん、年末か、下手したら来年になるだろう。それまでに良い曲を作らなきゃならなかった。今までのじゃだめだ。方向を変えなければならない。みんなどんな曲を書く?どんな曲なら耳を傾ける?歌うことには自信があった。いつだってドストレートに声を放せる。ただそれが届く曲を書けないだけだ。
僕が初めて人前で歌ったのは17歳の頃、高校の文化祭だった。本当は自分で作った曲を歌おうと練習していたけど、直前になってやめた。代わりに尾崎豊の「十七歳の地図」を歌った。生徒たちはほとんど知らないみたいだったけどそれなりに盛り上がった。なにより、四、五十代の先生達が珍しくはしゃいでいて、それが面白くて、同時にすごく嬉しかった。それが今のところ、僕のピーク。
バイトは前は掛け持ちしてたけど、今は家具屋のみ。商品の品出し、運送から組み立て、レジや掃除ももちろんしていた。いくつか掛け持つより、家具屋にがっつりシフトを入れた方が稼げた。金は家に収める分と日頃の食費、電車賃でほとんど消える。残ったなけなしの金でたまに酒を飲んだりするが、僕はどうやらかなり弱いらしく、すぐに酔うしすぐに寝るらしい。
それでも、24日はバイトが終わってもそのまま帰る気にはなれなかった。誰かと居たい、というより、大勢に紛れたかった。僕は適当に目に留まった店に入った。
音楽は流れているか流れていないか分からないくらいで、あとは雑音化した人の話し声だった。ライブハウスみたいな造りだが、ただ人が集まってるだけのように思えた。
「ビール一つお願いします」
カウンターの内側にいた愛想の良い女性店員に言った。女は「ありがとうございます」と答えて、すばやく準備を始めた。待っている間に再び辺りをぐるりと見渡してみる。
「誰かお探しですか?」
女がグラスを差し出しながら聞いた。綺麗に化粧をしてる女だった。瞼がライトに当たる度にスワロフスキーをくっつけたみたいな光を出していた。
「いや…。ステージあるけど、誰か歌うんですか?」
僕が聞くと、女はほんの一瞬目を丸くしてすぐさま笑顔で答えた。
「ありますよライブ。クリスマスライブ。21時からです」
「誰が出るんですか?」
「ショートパンクケイクスっていうバンドなんですけど、知らないですかね?結構色んなハコでライブしてて、でも元はウチ出身なので、ほぼ毎月ここでライブ開いてます。お客さんもだいたいそれ目当てで」
「へぇ」
「良かったら聴いていってください。絶対好きになるので」
「はあ、わかりました」
僕みたいな奴もいれば、こうやって色んなハコから仕事がくる奴らもいるのか。当たり前だけど、自慢げに話すこの女がうざったかった。
グラス一杯のビールをちびちびと飲みながら、時計の短針が九に近づいてきていた。せっかくだし、聴いていこう。それで「こんなもんかよ」と思って帰ろう。
二〇分前になってさっきまでまばらにいた客がステージの方へ移動し始めた。新しく入店する客も一気に増え、僕も流れるようにステージ側へ動いた。
しばらくすると、照明も変わり客の雰囲気も明らかに変化した。満員電車に乗ってる感じだ。両足で踏ん張らないと、ドミノのように倒れていきそうだった。僕は根を張るように床に足をくっつけて何かが起こるのを待っていた。ステージがオレンジ色に変わる。次の瞬間に客の声はピークになって、それはただの音になり地鳴りとなり、会場全体を揺らした。ステージ上に四人のシルエットが見える。酒のせいか、視界が安定しない。ただ四人なのは分かった。
おそらくベーシストの左端にいる男が「ショートパンクケイクスです」と名乗り、曲は始まった。
曲が始まり、ボーカルが歌い出すと、異常な興奮に襲われた。得体の知れない、熱い何かが胸に込み上がってくる。男なのか、女なのか、何とも中性的な声の持ち主は、きっと歌は上手くない。上手く歌っていない。なのに惹きつけられる。この世の憎しみや怒りを全部吐き出すようなそんな荒々しい歌い方だった。二曲目は夏の歌だった。おそらく、ひと夏の不倫の歌だった。街はこんなにもクリスマスソングで溢れているというのに、「そんなの知らねえよ」と言うみたいに、マイクに向かって怒鳴るみたいに歌う。
僕はひどく興奮して、そしてその興奮の真裏で強く納得した。ああ、なるほど、と全てが腑に落ちた。
こんな馬鹿みたいに才能を持った人間がいるから僕の音楽は必要ないんだと。いや才能という言葉で合っているのだろうか。才能が、素質という意味なら僕にも多少はあるのではないか。だとすれば、彼らは才能という安っぽい言葉では片付けられないかもしれない。
僕は妬みや嫉みを通り越して、ただ彼らの音楽のファンになっていた。
最近、僕にとって音楽はある種、呪いになっていたことに気づいた。その愉しさや魅力を忘れ、「歌を聴いてほしい」という欲求だけが一人歩きしていた。何でも良いから聴いてほしい、なんて思っていた。
そうじゃない。僕が歌いたくて歌う曲を、聴きたくて聴いてくれる人が欲しかったんだ。
「弾き語りなら、SNSに載せてみたら?ふつうに歌上手いし、流行りのカバーとかしたら人気出るんじゃない?」
きっと慰めか何かのつもりで吐いた言葉なんだろう。顎に髭を蓄えたピアスの男の顔がチラついた。何も分かっていない男だった。高校の文化祭レベルのバンドを採用するようなライブハウスだ。客もバカで、ステージで気持ち良さそうに歌っている奴らもバカだった。こんなハコで歌うくらいなら、路上ライブの方がマシかもしれない、とまた自分に言い聞かせた。
深夜、ドアを開けると、まだかろうじて明かりが点いていた。洗面所へ向かうと、パジャマ姿の母が眠そうな瞼を押し上げて僕を見た。
「今帰ってきたの?」
「うん。ただいま」
「おかえり。どうだった?」
「ダメ」
「そう。まあ、ゆっくりやりなさいよ。難しいって分かってて、その道選んだんだから」
「うん」
もうルーティンのようになってしまったこのやりとりが終わると母は寝室に戻っていった。親が応援してくれているのはきっと珍しい事なんだと思う。普通なら、今頃は就活してなきゃいけない時期だ。
僕は、三年になって一ヶ月も経たずに大学を辞めた。まる二年の単位がパーになってしまったのは多少惜しかったけど、どこかの企業に就職するなんてことはやっぱりどうしても考えられなかったし、遅かれ、早かれ、辞めてたと思う。
辞めて、音楽の道に進むこと、両親は拍子抜けするほどあっさり認めてくれた。
でも、だからこそ、早く結果を残さなければならなかった。早く、一人でも多くの人に僕の歌を知ってもらわなければならない。
しかし夏が終わり、金木犀の匂いも消えて、12月になった。100円ショップの棚はついこの間までハロウィン一色だったのに、もうクリスマスグッズで溢れている。
街中にはもちろんクリスマスソングが流れていた。僕はそれを、聴いているような聴いていないような心地で歩いていた。
デニムパンツの後ろポケットに入れていたスマホが震えた。その瞬間に意識が引き戻されたように感じる。素早くスライドし、画面を耳に当てた。
「はい」
「もしもし?ハルくん?」
「ああ、玲子か。どうした?」
電話先の相手は玲子だった。大学が同じで、よく一緒に遊んでいて、たぶん、けっこういい感じだった。僕が学校を辞めた後もこうしてたまに連絡をくれた。
「あのさ、ハルくん、彼女いないよね?」
「いないけど…」
「じゃあ、24日空いてる?実は皆んなでクリパするの。ハルくんも呼ぼうってなってさ」
「あー…、ごめん。バイトあるし、夜も用事あるから」
昼はバイトだけど夜はガラ空きだった。オーディションもクリスマスはどこもなかった。けど、なんとなく、大学の連中に会うのは億劫だ。
僕にはわからない話をするんだろう。就職がどうとか単位がどうとか卒論がどうとか。僕はハタから見りゃ大学を中退したただのいい加減な奴だ。ノンキに出席でもして、暇人と思われるのも嫌だった。
「そっかー残念…。みんな会いたがってたんだけどな」
「うん、ごめん。また今度」
「分かったっ。あ、あとさ…」
「うん?」
「しつこくてごめんねっ…25は空いてない?朝でも昼でも夜でも何時でも良いんだけど」
「え?」
「会えないかな?あたしと二人で、なんだけど」
ゆたゆたと歩いていた足を止めた。
「バイト終わりでいいなら」
「ほんと?良かったー!じゃあまたメールするね」
彼女は明るい声を残して電話を切った。さっきまで鬱陶しかったイルミネーションも、いくらか綺麗に思えた。僕は単純だし、バカだし、それでいて凡人だった。それでも、こういう時くらいはいつもよりマシな詞が書ける気がした。
次のオーディションはまだ決まっていない。たぶん、年末か、下手したら来年になるだろう。それまでに良い曲を作らなきゃならなかった。今までのじゃだめだ。方向を変えなければならない。みんなどんな曲を書く?どんな曲なら耳を傾ける?歌うことには自信があった。いつだってドストレートに声を放せる。ただそれが届く曲を書けないだけだ。
僕が初めて人前で歌ったのは17歳の頃、高校の文化祭だった。本当は自分で作った曲を歌おうと練習していたけど、直前になってやめた。代わりに尾崎豊の「十七歳の地図」を歌った。生徒たちはほとんど知らないみたいだったけどそれなりに盛り上がった。なにより、四、五十代の先生達が珍しくはしゃいでいて、それが面白くて、同時にすごく嬉しかった。それが今のところ、僕のピーク。
バイトは前は掛け持ちしてたけど、今は家具屋のみ。商品の品出し、運送から組み立て、レジや掃除ももちろんしていた。いくつか掛け持つより、家具屋にがっつりシフトを入れた方が稼げた。金は家に収める分と日頃の食費、電車賃でほとんど消える。残ったなけなしの金でたまに酒を飲んだりするが、僕はどうやらかなり弱いらしく、すぐに酔うしすぐに寝るらしい。
それでも、24日はバイトが終わってもそのまま帰る気にはなれなかった。誰かと居たい、というより、大勢に紛れたかった。僕は適当に目に留まった店に入った。
音楽は流れているか流れていないか分からないくらいで、あとは雑音化した人の話し声だった。ライブハウスみたいな造りだが、ただ人が集まってるだけのように思えた。
「ビール一つお願いします」
カウンターの内側にいた愛想の良い女性店員に言った。女は「ありがとうございます」と答えて、すばやく準備を始めた。待っている間に再び辺りをぐるりと見渡してみる。
「誰かお探しですか?」
女がグラスを差し出しながら聞いた。綺麗に化粧をしてる女だった。瞼がライトに当たる度にスワロフスキーをくっつけたみたいな光を出していた。
「いや…。ステージあるけど、誰か歌うんですか?」
僕が聞くと、女はほんの一瞬目を丸くしてすぐさま笑顔で答えた。
「ありますよライブ。クリスマスライブ。21時からです」
「誰が出るんですか?」
「ショートパンクケイクスっていうバンドなんですけど、知らないですかね?結構色んなハコでライブしてて、でも元はウチ出身なので、ほぼ毎月ここでライブ開いてます。お客さんもだいたいそれ目当てで」
「へぇ」
「良かったら聴いていってください。絶対好きになるので」
「はあ、わかりました」
僕みたいな奴もいれば、こうやって色んなハコから仕事がくる奴らもいるのか。当たり前だけど、自慢げに話すこの女がうざったかった。
グラス一杯のビールをちびちびと飲みながら、時計の短針が九に近づいてきていた。せっかくだし、聴いていこう。それで「こんなもんかよ」と思って帰ろう。
二〇分前になってさっきまでまばらにいた客がステージの方へ移動し始めた。新しく入店する客も一気に増え、僕も流れるようにステージ側へ動いた。
しばらくすると、照明も変わり客の雰囲気も明らかに変化した。満員電車に乗ってる感じだ。両足で踏ん張らないと、ドミノのように倒れていきそうだった。僕は根を張るように床に足をくっつけて何かが起こるのを待っていた。ステージがオレンジ色に変わる。次の瞬間に客の声はピークになって、それはただの音になり地鳴りとなり、会場全体を揺らした。ステージ上に四人のシルエットが見える。酒のせいか、視界が安定しない。ただ四人なのは分かった。
おそらくベーシストの左端にいる男が「ショートパンクケイクスです」と名乗り、曲は始まった。
曲が始まり、ボーカルが歌い出すと、異常な興奮に襲われた。得体の知れない、熱い何かが胸に込み上がってくる。男なのか、女なのか、何とも中性的な声の持ち主は、きっと歌は上手くない。上手く歌っていない。なのに惹きつけられる。この世の憎しみや怒りを全部吐き出すようなそんな荒々しい歌い方だった。二曲目は夏の歌だった。おそらく、ひと夏の不倫の歌だった。街はこんなにもクリスマスソングで溢れているというのに、「そんなの知らねえよ」と言うみたいに、マイクに向かって怒鳴るみたいに歌う。
僕はひどく興奮して、そしてその興奮の真裏で強く納得した。ああ、なるほど、と全てが腑に落ちた。
こんな馬鹿みたいに才能を持った人間がいるから僕の音楽は必要ないんだと。いや才能という言葉で合っているのだろうか。才能が、素質という意味なら僕にも多少はあるのではないか。だとすれば、彼らは才能という安っぽい言葉では片付けられないかもしれない。
僕は妬みや嫉みを通り越して、ただ彼らの音楽のファンになっていた。
最近、僕にとって音楽はある種、呪いになっていたことに気づいた。その愉しさや魅力を忘れ、「歌を聴いてほしい」という欲求だけが一人歩きしていた。何でも良いから聴いてほしい、なんて思っていた。
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