むだな話

酔生虫

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To.過去の自分

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小学生の時、事務室によく行ってたなってことをたまーに思い出す。
事務室好きだったな。というか、事務の先生が好きだった。たぶん先生って言っても、「先生」ではないから、ちょっと子供苦手そうな感じで、特に会話した記憶もないんだけど、温かいお茶を出してくれたし、ぬくぬくの部屋でただ無言で、それが死ぬほど心地よかった。
プリントをまとめたり、お茶を入れたり、静かに忙しそうに働く先生を見るのが好きだった。おかげで、当時は指サックがめっちゃ欲しかったんだよね。
プリントを捌くあの魔法のゆびわ。今でも指サック見ると先生を思い出します。
小学生の時の記憶ってやっぱり特別で、些細なことを覚えていたりするし、それに関連する感情が、当時のものなのか、それを思い出した過去の自分の感想なのか、曖昧になるけど、それはそれでよいのだ。
思い出すと、小学生の悩みとかってしょぼしょぼだろって思ったりするけど、人間の大きさと世界の大きさは多少なりとも比例するものだと思うから、給食着忘れただけで冷や汗が出るし、友達と喧嘩したり、悪口言われただけで気分がどん底まで下がったりする。
人の悩みは、もちろん他人があーだこーだ言うものでもないし、未来の自分にだって何も言われたくない。
To.未来の自分
なにもいうなよ。
To.過去の自分
なにもいわないよ。
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