むだな話

酔生虫

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友達

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誰かのことを友達、と紹介する度に、ホントにいいんだっけ。って気持ちになる。
恋人や家族は、お互い「ですよね」みたいな認識が100パーセント完成されてるけど、友達ってそこら辺テキトーだよね。クラス一緒だからって友達って訳じゃないし、タメ口だから友達っすよね?っていう訳にもいかないし。あやふやだから、久しぶりに連絡をもらえると「あ。まだこの人の中では友達として脳内登録されてるのかな」と思って嬉しくなる。
今日会った子は、そんな不安を抱く隙もないくらい、ずっと前から一緒にいたから、確認せずとも、当たり前の顔で友達と言える。
15年ずっと一緒ってわけではなかったけど、やっぱりここだな。みたいな、ばあちゃん家のような存在で、私の小さい頃の夢とか恥ずかしいこととかも全部知ってるし、私も知ってる。
幼かった頃に語った将来と、今ある現実がやっぱり違うから、あんまり上手くいかないね。って言えることが、でも、嬉しかった。
あの頃は漠然とただ将来を夢見ることしかできなくて、きっと自分の未来は明るいに違いないと信じて生きてきただけだったけど、やっぱり理想とは違うねってあの頃の将来と今が重なってやっと気付いて、後悔したくない。ってまた未来の話をした。
たぶん彼女としか出来ない話だったなあ。
環境も生活も自分自身もたくさん変わったけど、大切な人は変わらないの不思議。ずっとずっと友達なんだろうなって思える人。いい一日だったあ。
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