むだな話

酔生虫

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コンビニ

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 よく行くコンビニに、すごく愛想の良い店員さんがいて、たぶん大学生なんだけど、いつも一生懸命なのに、ときどき変なミスをするから、私が笑ったら、一緒に照れて笑うような、そんな人で。好きとかじゃないんだけど、って人は言うかもしれないけど、私はたぶん彼のことが好きだったから、何か用事を見つけてはその店に行っていた。
 でも、一時期別のことが忙しくて、久しぶりにそのコンビニに行ったら、彼はいなくて、代わりにつるっぱげ頭のおじさんが入っていた。(しかも二人。しかも兄弟)私は、彼がいなくなっていたショックよりも、つるっぱげブラザーズが加入していた興奮の方が大きかったから、「ああ、だからダメなんだ」と思った。お弁当温めますか?とか、そんなとこからでも恋が始まってしまえばいいのに。
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