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第1章
29 バカと天才は紙一重
しおりを挟む検証の結果は……成功と言って良いだろう。
しかし!
プラヴァスはバカなのか?いや魔法バカだったわ。
『麻酔』
魔法をかける時に1時間のイメージでかけたから、1時間程で魔法は切れた。
魔力量が多いヤツは短くなるっぽい。
プラヴァスが言ってた。魔法に対する抵抗があるんだって。
それを聞いてヒースさんが自分にも魔法をかけろと言い出したため同じようにヒースさんにも魔法をかけた。
こちらも1時間で魔法が切れたのでプラヴァスが驚きどうやったのかと詰め寄ってきた。
ヒースさんの魔力量がプラヴァスの7割程だったから同じ時間に魔法が切れるようにするためには細やかな調整が必要なのだと教えてくれた。俺の場合はイメージが魔法を調整してくれているようだ。
アンジェリーク人の魔法は呪文でイメージを固めるのだと。属性の適正がなければ魔法の使用はできず、また時間をイメージするのが難しいと教えてくれた。俺の魔法は規格外だとプラヴァスは嬉しそうに笑っていた。
因みに、魔法がかかってる1時間、ヒースさんとプラヴァスはナイフを持ち出し自分たちの足や腹をプスプスやってた。
「痛くない!!」って大興奮で……
リヴィタルスさんが半べそになりながら2人に治癒魔法をかけてくれたよ。
ありがとう。リヴィタルスさん!
そんなわけで、図らずとも帝王切開に耐えられる魔法は完成したと言えるだろう。
「後は……何だったか?」
ヒースさんが俺に問う。
後は滅菌できる魔法なんだが上手くイメージができないんだよなぁ。
「滅菌って言って雑菌まで無くす魔法だなそれが上手く行けばその魔法で部屋も綺麗にする予定」
説明をするが皆は滅菌について上手く理解できないようだった。
まあ、目に見えない菌のことを話されても分からないだろう。先ずはそこから説明する。
「目に見えないか……セイゴ殿の世界ではどうやってそのキンというものを見るのだ?魔法はないのだろう?」
「魔法はないな。代わりに科学が発達してて、その技術で電子顕微鏡というのがあってそれで見るんだよ。……う~ん。見れる魔法作れないかな……」
「!!なんと!!」
プラヴァスの目がキラキラと俺を見ている。
ヒースさんも興味津々と言った感じだ。
「微生物学は専門じゃないから期待はしないでくれ」
皆が「ビセイブツガク?」となっているのを微笑ましく見ながら滅菌方法を考える。
そういえば持ち込んだものに滅菌済みのがいくつかあったよな。あれにアナライズかけたら何か分かるか?
上手くイメージ出来たらいいんだけどなぁ……
見えないものをイメージするって難しいな……
まあ色々試してみるしかないかな。
「後はヒースさんに帝王切開の手順を覚えてもらうこととアルフィーノには細々した事を覚えてもらわないと」
ヒースさんは頷きながら聞いているがアルフィーノは顔を青くしていた。
清潔野の準備や機材の受け渡しは自分ですればいいが外回り看護師がしてくれるガーゼカウントや記録はやってもらいたい。自分でガーゼカウントしてもいいが場所取るしな……
何処までやってもらうかも考えないとな……
麻酔科医がいないからなぁ……
バイタルサインのチェックもどうするかなぁ……
俺が定期的にアナライズかけるか……
あ~。それだと俺が帰還した後困るよな……
どうしよっかなぁ……
ジャックロードは魔力量多いから後3ヶ月程で出産になるだろう。
それまでにある程度形にしないとな。
リヴィタルスさんの従兄弟さんと旦那さんからはリヴィタルスさんに話をしてから5日後頃に承諾の返事を得た。今は妊娠の経過を見る為、週に2度診察をしている。
こちらも順調に経過している。
ジャックロードより早く妊娠していたが魔力量がジャックロードの半分程で妊娠期間がジャックロードより長い。出産予定期間はジャックロードとほぼ一緒だ。どっちが早いかは胎児の様子を見ていかないと分からないといった感じだ。
プラヴァスとしてはジャックロードより先に出産して欲しいみたいだけど……こればっかりはなぁ……
プラヴァスは魔法とジャックロード以外興味が無いんだよなぁ。
そういうとこは研究職っぽいか……
でも、アネスシージアがかかってる間といえ、自傷行為はいただけない。しかもプスプスと……
バカと天才は紙一重ってこういうことか!!
いただけないわ!!!
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お読みいただきありがとうございます(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎)
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