遠い日の橙を藍色に変えるまで

朝日に濡れた、神社から見下ろすこの瑞々しい景色を、はるか昔にも同じように見た。
あの日、私は貴女にはまだ出会っていなくて、まだ痛みを知らない子供だった。
隣にいた君の想いにも気付かぬままで、ずっと同じような日が続いて行くと信じて疑わなかった。

だから今、2回目の生を巡っているこの身体に誓っている。
私の想いなんてどうだっていい。
貴女を、私は救いに来たよ。
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