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7 おでかけ、からの…?
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私は国境沿いの町で育って、二年前に王宮に連れてこられてからずっと閉じ込められてきた。
だから王宮の周りがどうなってるのか知らないまま、王国をあとにすることになってしまった。
もちろん外国になんて行ったことはない。
だから外国の知らない町を見たくなるのは当たり前だ。
私はレーナさんに午後、町を見に行きたいとお願いをした。
「町を……ですか?」
レーナさんの耳が、ぴくぴくと動く。
猫とか犬って、あんなふうに耳で感情表すよねぇ……
昔飼っていた猫のことを思い出してしまう。
「そ、そうなの。外に出たの久しぶりだから、色々見て歩きたいの」
そう私が言うと、レーナさんは不思議そうな顔をした後頷き、
「かしこまりました。マリユス様にお伝えして、時間調整いたしますね」
と言ってくれた。
やった。
外に行ける……!
そう思うと思わず笑みがこぼれてしまう。
「外に行くのであれば、目立たないようなお洋服をご用意いたします」
レーナさんはそう告げた後、部屋を出て行った。
そっか。
私は今の自分の服を見る。
一番装飾の少ないワンピースとはいえ……これじゃあ目立つもんねえ。っていうか、これ、部屋着だしな。
外に行く服って……ないなあ……ずっと王宮で暮らしていたし……
持ってる服はドレスか部屋着だけだ。
町で暮らしていた時の服は全て処分されてしまって、私がもっているのはお母さんの形見であるネックレスや指輪くらいだ。
まあ、この宝飾品のお陰で私のお母さんが王妃様の従妹で、公爵家の令嬢だったってことが分かったんだけど。
家の紋章入りの宝飾品て、おとぎ話の中では見かけるけど本当にあるんだなぁ……って思ったもんね。
ふたつとも大事なものなので、鍵のかかる宝石箱にしまってある。
なくすと怖いから普段はしない。
私は立ち上がり、窓へと近づく。
このお城は高台にあるから窓から町がよく見えた。
久しぶりに外に行ける。そう思うと胸が躍る。
しかも初めての外国。
ずっと戦争をやっていた相手だけど……王国、どう思われてるのかな。
……恨まれてるのかな。
そもそも一時期、公国は王国の一部だったんだもんね。
その経緯を私は詳しく知らないけど。
でも、今の所、私に対してみんな普通……だよね。
にしても。
「大公の秘密って何だろう」
呟き私は、首を傾げた。
町は、これから祭りでもあるんじゃないかって位、賑わっている。
尖った屋根に白い壁の家々が規則正しく並んでいて、私の住んでいた町とは全然違う雰囲気だ。
お昼を食べた後、私はレーナさんとマリユスさんと一緒に町に出た。
私は、半袖のブラウスに焦げ茶色のジャンパースカート。それに、編み上げブーツを履いた。
全部、レーナさんが用意してくれたものだ。
周りを歩く同じ年頃の女性たちと変わらない服だ。これなら目立たない……かなぁ。
でも周りを見ると、獣人、多いんだよね。
茶色や黒、金色の三角の耳を持ち、尻尾が生えている人が。
パッと見、十人に三人くらい、かなあ……
私には不思議な光景だった。
……あの耳と尻尾、どうなってるのかな。
気になるけど、触れるわけないしなぁ。
「なんかお祭り騒ぎみたいだけど、何かあるの?」
不思議に思い辺りを見回しながら尋ねると、レーナさんが言った。
「戦争が終わったことと、大公閣下の結婚のお祝いですね。結婚式は一か月ほど先ですか、当日は大変な騒ぎになるかと」
大公閣下の結婚式……って、つまりは私の結婚式か。
戦争が終わったのは確かに嬉しいだろうな。
無駄な血がもう流れなくて済む。そして、結婚式。
……みんなが大公と私の結婚を喜んでるのか。不思議だな。
「お祭り騒ぎかぁ……」
「閣下の結婚式なんて一大イベントですからね。お祝い続きで経済効果も抜群ですよ。海外から行商人もやってきて人出もすごいかと」
いいなあ……お祭りとか久しぶりだからすごく心が躍るんだけど?
あ、でも私の結婚式だから……当日私は来られないのか。
なんか悔しいなぁ……
私はすれ違う人たちの顔を見る。
皆一様に笑顔で、露店やお店の品々を見ている。
「大公様のお嫁さん、どんな人かなぁ!」
そんな子供の声が聞こえてくる。
「俺、昨日ちらっと見たぜ! 金髪の、超可愛い人だった!」
超可愛い、と言われるとなんか恥ずかしいんだけど?
そういえば、昨日、馬車の窓から外を見たから私の顔、見てる人いるのか。
私、可愛いか? 可愛くないとは言わないけど、可愛いと言われるとちょっと自信はない。
……複雑だ。
私は思わず俯き、その場を急ぎ足で通り過ぎた。
そのあと、私は出店で買い物して二時間くらい歩き回り、私は町をあとにして城に戻った。
町を歩いている間、レーナさんとは会話したけど、マリユスさんとは全然話をしなかったな。
ずっと彼は私たちの少し後ろを歩き、辺りを見回しているようだった。
マリユスさんも少し不思議な人だ。
なんか、大公と似ているような……?
なんでだろう。
全体的な印象が似ていると言うか。
大公と言えばレーナさんが言っていたことも気になるしな。
その日の夜。
夕食をとり、お風呂の後部屋でひとり本を読んでいると、扉を叩く音が響いた。
私は、本を閉じてテーブルに置き扉に近づき、
「どうぞ」
と、声をかける。
すると扉が開き、現れたのはだぼっとした上着にズボン姿のノエル大公だった。
誰もお付の人はいないようで、ひとりきりだ。
「の、ノエル……さん」
「今日、町に行かれたと聞きましたが、いかがでしたか」
それを、わざわざ聞きにきたのかな?
別の意図だろうか。
私は頷き、
「はい、あの……すごく、賑わってて楽しかったです。そんなに歩き回れませんでしたけど」
自分の噂話が入ってきて、集中できなかったんだよなあ……
もう少しいろいろ見て回りたかったけど、また別の機会がいいだろうな。
「それでは今度、私と出掛けませんか」
私は、自分が何を言われたのか理解するのに時間がかかった。
……一緒に、出掛ける……?
私は思わず目を見開いて大公を見る。
彼は微笑み言葉を続けた。
「二日後になりますが、午後であれば時間を作れるので。いかがですか?」
もちろん断れるわけがなくって、私は頷き、
「はい、喜んで」
と答えた。
本当に喜んでるかは別問題として、外に出られるのは純粋に嬉しい。
「王宮にいたときは外に全然出してもらえなかったので、楽しみです」
微笑んで私が言うと、大公は首を傾げる。
「……貴方が、あの……ギュスターヴ王と母親が違う、という話は伺っていますが……そんな生活を送っていたのですか」
あ、知ってるんだ。私の事。
よかった、自分から言い出さないといけないのかと思ってたから。
私は頷き、
「はい。私の存在は秘密にされていて、目立つのはよくないと。だから王宮でも私のことを知ってる人は少ないはずです」
あの場所に私は確かに存在していたのに、いないようなものだった。
王の関心が私に向いたことなどないだろうし、まあ私としても王に対してなんの感情もないんだけど。
でもまさか、政略結婚させられるとは思わなかったなあ……
「確かに、貴方の存在は秘匿しているとおっしゃっていましたけど。そこまで徹底していたのですね」
いや、その話初耳ですけど?
大公は、ギュスターヴ王から何を聞かされているのよ?
「それってどういう……」
私が呟くと、彼は首を振り、
「また今度、ゆっくり話しましょう。おやすみなさい、ミレイユさん」
と言い、私に背を向けようとする。
私はとっさに彼に手を伸ばしそして、その腕を掴んだ。
「ちょっと、待ってください」
「……!」
驚いた顔をして、大公は私と掴んだ手を交互に見る。
「あ……」
と呟いたかと思うと、さっと私の手を払いのける。
驚いたのはその後だ。
大公の姿がみるみる変わっていく。
顔の形も、手の形も、全てが変わり、気が付くと、白くて大きな狼がそこにいた。
……って、どういうこと?
だから王宮の周りがどうなってるのか知らないまま、王国をあとにすることになってしまった。
もちろん外国になんて行ったことはない。
だから外国の知らない町を見たくなるのは当たり前だ。
私はレーナさんに午後、町を見に行きたいとお願いをした。
「町を……ですか?」
レーナさんの耳が、ぴくぴくと動く。
猫とか犬って、あんなふうに耳で感情表すよねぇ……
昔飼っていた猫のことを思い出してしまう。
「そ、そうなの。外に出たの久しぶりだから、色々見て歩きたいの」
そう私が言うと、レーナさんは不思議そうな顔をした後頷き、
「かしこまりました。マリユス様にお伝えして、時間調整いたしますね」
と言ってくれた。
やった。
外に行ける……!
そう思うと思わず笑みがこぼれてしまう。
「外に行くのであれば、目立たないようなお洋服をご用意いたします」
レーナさんはそう告げた後、部屋を出て行った。
そっか。
私は今の自分の服を見る。
一番装飾の少ないワンピースとはいえ……これじゃあ目立つもんねえ。っていうか、これ、部屋着だしな。
外に行く服って……ないなあ……ずっと王宮で暮らしていたし……
持ってる服はドレスか部屋着だけだ。
町で暮らしていた時の服は全て処分されてしまって、私がもっているのはお母さんの形見であるネックレスや指輪くらいだ。
まあ、この宝飾品のお陰で私のお母さんが王妃様の従妹で、公爵家の令嬢だったってことが分かったんだけど。
家の紋章入りの宝飾品て、おとぎ話の中では見かけるけど本当にあるんだなぁ……って思ったもんね。
ふたつとも大事なものなので、鍵のかかる宝石箱にしまってある。
なくすと怖いから普段はしない。
私は立ち上がり、窓へと近づく。
このお城は高台にあるから窓から町がよく見えた。
久しぶりに外に行ける。そう思うと胸が躍る。
しかも初めての外国。
ずっと戦争をやっていた相手だけど……王国、どう思われてるのかな。
……恨まれてるのかな。
そもそも一時期、公国は王国の一部だったんだもんね。
その経緯を私は詳しく知らないけど。
でも、今の所、私に対してみんな普通……だよね。
にしても。
「大公の秘密って何だろう」
呟き私は、首を傾げた。
町は、これから祭りでもあるんじゃないかって位、賑わっている。
尖った屋根に白い壁の家々が規則正しく並んでいて、私の住んでいた町とは全然違う雰囲気だ。
お昼を食べた後、私はレーナさんとマリユスさんと一緒に町に出た。
私は、半袖のブラウスに焦げ茶色のジャンパースカート。それに、編み上げブーツを履いた。
全部、レーナさんが用意してくれたものだ。
周りを歩く同じ年頃の女性たちと変わらない服だ。これなら目立たない……かなぁ。
でも周りを見ると、獣人、多いんだよね。
茶色や黒、金色の三角の耳を持ち、尻尾が生えている人が。
パッと見、十人に三人くらい、かなあ……
私には不思議な光景だった。
……あの耳と尻尾、どうなってるのかな。
気になるけど、触れるわけないしなぁ。
「なんかお祭り騒ぎみたいだけど、何かあるの?」
不思議に思い辺りを見回しながら尋ねると、レーナさんが言った。
「戦争が終わったことと、大公閣下の結婚のお祝いですね。結婚式は一か月ほど先ですか、当日は大変な騒ぎになるかと」
大公閣下の結婚式……って、つまりは私の結婚式か。
戦争が終わったのは確かに嬉しいだろうな。
無駄な血がもう流れなくて済む。そして、結婚式。
……みんなが大公と私の結婚を喜んでるのか。不思議だな。
「お祭り騒ぎかぁ……」
「閣下の結婚式なんて一大イベントですからね。お祝い続きで経済効果も抜群ですよ。海外から行商人もやってきて人出もすごいかと」
いいなあ……お祭りとか久しぶりだからすごく心が躍るんだけど?
あ、でも私の結婚式だから……当日私は来られないのか。
なんか悔しいなぁ……
私はすれ違う人たちの顔を見る。
皆一様に笑顔で、露店やお店の品々を見ている。
「大公様のお嫁さん、どんな人かなぁ!」
そんな子供の声が聞こえてくる。
「俺、昨日ちらっと見たぜ! 金髪の、超可愛い人だった!」
超可愛い、と言われるとなんか恥ずかしいんだけど?
そういえば、昨日、馬車の窓から外を見たから私の顔、見てる人いるのか。
私、可愛いか? 可愛くないとは言わないけど、可愛いと言われるとちょっと自信はない。
……複雑だ。
私は思わず俯き、その場を急ぎ足で通り過ぎた。
そのあと、私は出店で買い物して二時間くらい歩き回り、私は町をあとにして城に戻った。
町を歩いている間、レーナさんとは会話したけど、マリユスさんとは全然話をしなかったな。
ずっと彼は私たちの少し後ろを歩き、辺りを見回しているようだった。
マリユスさんも少し不思議な人だ。
なんか、大公と似ているような……?
なんでだろう。
全体的な印象が似ていると言うか。
大公と言えばレーナさんが言っていたことも気になるしな。
その日の夜。
夕食をとり、お風呂の後部屋でひとり本を読んでいると、扉を叩く音が響いた。
私は、本を閉じてテーブルに置き扉に近づき、
「どうぞ」
と、声をかける。
すると扉が開き、現れたのはだぼっとした上着にズボン姿のノエル大公だった。
誰もお付の人はいないようで、ひとりきりだ。
「の、ノエル……さん」
「今日、町に行かれたと聞きましたが、いかがでしたか」
それを、わざわざ聞きにきたのかな?
別の意図だろうか。
私は頷き、
「はい、あの……すごく、賑わってて楽しかったです。そんなに歩き回れませんでしたけど」
自分の噂話が入ってきて、集中できなかったんだよなあ……
もう少しいろいろ見て回りたかったけど、また別の機会がいいだろうな。
「それでは今度、私と出掛けませんか」
私は、自分が何を言われたのか理解するのに時間がかかった。
……一緒に、出掛ける……?
私は思わず目を見開いて大公を見る。
彼は微笑み言葉を続けた。
「二日後になりますが、午後であれば時間を作れるので。いかがですか?」
もちろん断れるわけがなくって、私は頷き、
「はい、喜んで」
と答えた。
本当に喜んでるかは別問題として、外に出られるのは純粋に嬉しい。
「王宮にいたときは外に全然出してもらえなかったので、楽しみです」
微笑んで私が言うと、大公は首を傾げる。
「……貴方が、あの……ギュスターヴ王と母親が違う、という話は伺っていますが……そんな生活を送っていたのですか」
あ、知ってるんだ。私の事。
よかった、自分から言い出さないといけないのかと思ってたから。
私は頷き、
「はい。私の存在は秘密にされていて、目立つのはよくないと。だから王宮でも私のことを知ってる人は少ないはずです」
あの場所に私は確かに存在していたのに、いないようなものだった。
王の関心が私に向いたことなどないだろうし、まあ私としても王に対してなんの感情もないんだけど。
でもまさか、政略結婚させられるとは思わなかったなあ……
「確かに、貴方の存在は秘匿しているとおっしゃっていましたけど。そこまで徹底していたのですね」
いや、その話初耳ですけど?
大公は、ギュスターヴ王から何を聞かされているのよ?
「それってどういう……」
私が呟くと、彼は首を振り、
「また今度、ゆっくり話しましょう。おやすみなさい、ミレイユさん」
と言い、私に背を向けようとする。
私はとっさに彼に手を伸ばしそして、その腕を掴んだ。
「ちょっと、待ってください」
「……!」
驚いた顔をして、大公は私と掴んだ手を交互に見る。
「あ……」
と呟いたかと思うと、さっと私の手を払いのける。
驚いたのはその後だ。
大公の姿がみるみる変わっていく。
顔の形も、手の形も、全てが変わり、気が付くと、白くて大きな狼がそこにいた。
……って、どういうこと?
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