4 / 9
4 夜になって
しおりを挟む
胸元が大きく開いた淡い緑色のドレス。ハート型のダイヤのついたネックレス。
これらは私が持ってきたものじゃない。
大公が私のために用意してくれたものらしい。
サイズはぴったり、とはいかなかったけどちょっと大きいくらいだったので、すぐ手直ししてもらい合わせてもらった。
髪を結われて私は、大公の私室へと案内された。
開かれた扉の向こうに、さっきとは違う服装の大公が立っていた。
黒地に金色の刺繍が入ったロング丈のジャケット。
その下に濃い灰色のベスト着て、フリルのついたシャツを着ている。
思わず見とれてしまうほど美しい青年だった。
彼はにこっと笑い、
「ミレイユ殿下、とてもお似合いですよ」
と言った。
私は慌てて頭を下げ、彼に答えた。
「ありがとうございます。このドレス、大公がお選びになったと伺いましたが」
緊張しつつ私が言うと、大公は頷いた。
「えぇ。以前あなたと一度すれ違ったとき、目の色がとても印象的でしたので」
そして彼はにこっと笑う。
あ、一瞬のことだったのに覚えていたんだ。
私も覚えていたけど、まさかあの日すれ違った相手が大公閣下だったなんて……なんで国王陛下は教えてくれなかったんだろう。
「ノエル様、皆様お集まりです」
そう外から声がかかり、大公は頷き私の方を見た。
「今日はお疲れでしょうが、少しだけお付き合いをお願いいたします。首相と、国務院議員への顔見せとなりますので」
疲れている。
それは確かだけど、これも王族の務めだ。
私はできるだけ笑顔を作り、
「大丈夫ですわ」
と答えた。
そして大公に手を取られ……となると思ったらそうはならず、私は大公の後ろをついて広間へと向かった。
……こーゆーときって、寄り添ったりするものかと思ったけど違うのかな。
いや、初めてだからよくわかんないけど。
若干不思議に思いながら、私は大公の後ろを歩いた。
広間の照明が眩しい。
紅い絨毯に、壁に飾られた絵画たち。円形の白い天井が特徴的な広間に、知らない人たちがたくさんいた。
首相と議員の代表と、大公の親族の代表と挨拶を交わし、緊張の中食べたご飯の味は全然覚えていない。
今、私は大公の配慮で早々に部屋に戻ることが許され、ドレスを脱いで部屋着に着替えてぐったりしてる。
王族は出されたものは全部食べなくてはいけない、と躾けられたためとりあえず食べたけど……見たことない料理を食べるのはなかなか勇気が必要だった。
前菜にスープに、メインはお肉だったな。デザートのケーキ、タルトぽかったけど何のタルトだったんだろう?
首相も議員の代表も、親戚の方も皆すごく喜んでたな……
「ノエル様がご結婚される日が来るなんて……てっきり一生独身で過ごされると思い心配しておりました!」
なんて言いながら、首相、大泣きしてたもんな……
それってどういうことよ……?
大公、見た目はいいんだから結婚相手くらいすぐ見つかるでしょうに。
なんか問題抱えてるのかな?
財政難とか?
そんなわけないか。
性格に難ありとか?
それはわからないしなあ。
でも不思議だったのは……大公がある一定の距離以上、私に近づこうとしてこなかったことだ。
すごく離れてるわけじゃないんだけど……近いわけでもなく。
試しに私から近づいたら、私が近づいたぶん離れたしな……
何なんだろ、あれ?
……まあいいか。
気にしても仕方ない。
明日はゆっくりしてていいと言われたし、のんびり過ごそう。
そういえば、このお城には大きな浴場があるらしい。
温泉がでるとかで、好きな時間に入れるとか。
温泉かぁ。久しぶりだ。
王宮にはなかったんだよな。
国境近くの町には温泉があったけど。
しばらくしたら侍女が迎えにくるので、それまで私はソファーで横になっていた。
うとうとし始めた頃、扉を叩く音がして私は驚き、
「は、はーい!」
と、裏返った声を出してしまう。
がばっとソファーから起き上がると、扉が開く音が響いた。
現れたのは大公だった。
や、や、やばい。今の私の格好、やばい。
うたた寝してたからぐしゃぐしゃだよ……!
私は慌てて立ち上がり、扉に背を向けて身だしなみをなんとなく整えてから、扉の方を向いた。
「た、た、大公、なんのご用でしょうか?」
「くつろいでいたところ、申し訳ない。明日はゆっくりしていていいと伝えましたが、もし外に出たいようでしたら、侍女を通してマリウスにお伝え下さい」
見ると、大公の後ろに黒髪の青年が立っている。
前に見かけたことがあるし、今日もずっと大公のそばについていた、短い黒髪に金色の目をしたちょっと怖い雰囲気の人だ。
黒いスーツ姿の彼は、無表情に頭を下げて言った。
「侍従のマリウスでございます」
「よ、よろしくお願いいたします」
答えながら私は頭を下げる。
ん? 待てよ?
「それってつまり、外に自由に出てもいいってことですか?」
驚き私が言うと、大公は小さく首を傾げた。
「ええ……町の外と言われたら流石に準備が必要ですが、王宮周辺でしたら……」
まじでいいの?
ずっと外に出るのを禁止されていた私は、思わず大公に駆け寄り、その手を掴もうとし……空振った。
……そっと、逃げられたよ、今?
まあいいや。
気を取り直し、私は大公に向かって深々と頭を下げ、
「ありがとうございますありがとうございます!」
と、繰り返し言った。
久々に外を自由に歩ける……!
嬉しすぎるんだけど!
来てよかったー!
あのまま王宮にいたら私、ずっと籠の鳥だったもん。
「……ミレイユ殿下?」
「あ、すみません、嬉しすぎて!」
満面の笑顔で言うと、大公は驚いた顔をする。
「外に出られるのが、嬉しいと言う事ですか?」
「はい! だって、王宮の外に出してもらえなかったからすっごく嬉しくて嬉しくて……!」
欲しいものがあったら侍女が買いに行き、服飾品は商人が王宮にきていろいろ見せてくれて。
外に出るのだけは絶対に許してもらえなかったし、王宮内の行動も制限されていたな……
「あ……えーと……そうなんですか」
「そうなんです! だから嬉しくて……あー! 今から楽しみです! 馬車から見た街並み、とっても綺麗でしたから!」
そう私が言うと、大公は驚いた顔から笑顔になり言った。
「それならよかったです。式は……一か月後になりますので、いろいろ見て回ってくださいね」
「はい、ありがとうございます」
結婚式は一か月後かぁ……準備とか考えたらそれくらいかかるか。
ウェディングドレスとか、宝飾品とか選んだりするのかな? あ、考えたらドキドキしてきた。
「では、おやすみなさい、ミレイユ殿下」
そして、大公は私に向かって軽く頭を下げ、部屋を後にした。
……近づこうとすると逃げる、よね? 大公。
なんなんだろう、あれ。
女性慣れしていないとか? そんな馬鹿な。あの見た目でそれはないだろう。
じゃあ……なんでだろう?
私は閉じた扉を見つめ、ひとり首を傾げた。
これらは私が持ってきたものじゃない。
大公が私のために用意してくれたものらしい。
サイズはぴったり、とはいかなかったけどちょっと大きいくらいだったので、すぐ手直ししてもらい合わせてもらった。
髪を結われて私は、大公の私室へと案内された。
開かれた扉の向こうに、さっきとは違う服装の大公が立っていた。
黒地に金色の刺繍が入ったロング丈のジャケット。
その下に濃い灰色のベスト着て、フリルのついたシャツを着ている。
思わず見とれてしまうほど美しい青年だった。
彼はにこっと笑い、
「ミレイユ殿下、とてもお似合いですよ」
と言った。
私は慌てて頭を下げ、彼に答えた。
「ありがとうございます。このドレス、大公がお選びになったと伺いましたが」
緊張しつつ私が言うと、大公は頷いた。
「えぇ。以前あなたと一度すれ違ったとき、目の色がとても印象的でしたので」
そして彼はにこっと笑う。
あ、一瞬のことだったのに覚えていたんだ。
私も覚えていたけど、まさかあの日すれ違った相手が大公閣下だったなんて……なんで国王陛下は教えてくれなかったんだろう。
「ノエル様、皆様お集まりです」
そう外から声がかかり、大公は頷き私の方を見た。
「今日はお疲れでしょうが、少しだけお付き合いをお願いいたします。首相と、国務院議員への顔見せとなりますので」
疲れている。
それは確かだけど、これも王族の務めだ。
私はできるだけ笑顔を作り、
「大丈夫ですわ」
と答えた。
そして大公に手を取られ……となると思ったらそうはならず、私は大公の後ろをついて広間へと向かった。
……こーゆーときって、寄り添ったりするものかと思ったけど違うのかな。
いや、初めてだからよくわかんないけど。
若干不思議に思いながら、私は大公の後ろを歩いた。
広間の照明が眩しい。
紅い絨毯に、壁に飾られた絵画たち。円形の白い天井が特徴的な広間に、知らない人たちがたくさんいた。
首相と議員の代表と、大公の親族の代表と挨拶を交わし、緊張の中食べたご飯の味は全然覚えていない。
今、私は大公の配慮で早々に部屋に戻ることが許され、ドレスを脱いで部屋着に着替えてぐったりしてる。
王族は出されたものは全部食べなくてはいけない、と躾けられたためとりあえず食べたけど……見たことない料理を食べるのはなかなか勇気が必要だった。
前菜にスープに、メインはお肉だったな。デザートのケーキ、タルトぽかったけど何のタルトだったんだろう?
首相も議員の代表も、親戚の方も皆すごく喜んでたな……
「ノエル様がご結婚される日が来るなんて……てっきり一生独身で過ごされると思い心配しておりました!」
なんて言いながら、首相、大泣きしてたもんな……
それってどういうことよ……?
大公、見た目はいいんだから結婚相手くらいすぐ見つかるでしょうに。
なんか問題抱えてるのかな?
財政難とか?
そんなわけないか。
性格に難ありとか?
それはわからないしなあ。
でも不思議だったのは……大公がある一定の距離以上、私に近づこうとしてこなかったことだ。
すごく離れてるわけじゃないんだけど……近いわけでもなく。
試しに私から近づいたら、私が近づいたぶん離れたしな……
何なんだろ、あれ?
……まあいいか。
気にしても仕方ない。
明日はゆっくりしてていいと言われたし、のんびり過ごそう。
そういえば、このお城には大きな浴場があるらしい。
温泉がでるとかで、好きな時間に入れるとか。
温泉かぁ。久しぶりだ。
王宮にはなかったんだよな。
国境近くの町には温泉があったけど。
しばらくしたら侍女が迎えにくるので、それまで私はソファーで横になっていた。
うとうとし始めた頃、扉を叩く音がして私は驚き、
「は、はーい!」
と、裏返った声を出してしまう。
がばっとソファーから起き上がると、扉が開く音が響いた。
現れたのは大公だった。
や、や、やばい。今の私の格好、やばい。
うたた寝してたからぐしゃぐしゃだよ……!
私は慌てて立ち上がり、扉に背を向けて身だしなみをなんとなく整えてから、扉の方を向いた。
「た、た、大公、なんのご用でしょうか?」
「くつろいでいたところ、申し訳ない。明日はゆっくりしていていいと伝えましたが、もし外に出たいようでしたら、侍女を通してマリウスにお伝え下さい」
見ると、大公の後ろに黒髪の青年が立っている。
前に見かけたことがあるし、今日もずっと大公のそばについていた、短い黒髪に金色の目をしたちょっと怖い雰囲気の人だ。
黒いスーツ姿の彼は、無表情に頭を下げて言った。
「侍従のマリウスでございます」
「よ、よろしくお願いいたします」
答えながら私は頭を下げる。
ん? 待てよ?
「それってつまり、外に自由に出てもいいってことですか?」
驚き私が言うと、大公は小さく首を傾げた。
「ええ……町の外と言われたら流石に準備が必要ですが、王宮周辺でしたら……」
まじでいいの?
ずっと外に出るのを禁止されていた私は、思わず大公に駆け寄り、その手を掴もうとし……空振った。
……そっと、逃げられたよ、今?
まあいいや。
気を取り直し、私は大公に向かって深々と頭を下げ、
「ありがとうございますありがとうございます!」
と、繰り返し言った。
久々に外を自由に歩ける……!
嬉しすぎるんだけど!
来てよかったー!
あのまま王宮にいたら私、ずっと籠の鳥だったもん。
「……ミレイユ殿下?」
「あ、すみません、嬉しすぎて!」
満面の笑顔で言うと、大公は驚いた顔をする。
「外に出られるのが、嬉しいと言う事ですか?」
「はい! だって、王宮の外に出してもらえなかったからすっごく嬉しくて嬉しくて……!」
欲しいものがあったら侍女が買いに行き、服飾品は商人が王宮にきていろいろ見せてくれて。
外に出るのだけは絶対に許してもらえなかったし、王宮内の行動も制限されていたな……
「あ……えーと……そうなんですか」
「そうなんです! だから嬉しくて……あー! 今から楽しみです! 馬車から見た街並み、とっても綺麗でしたから!」
そう私が言うと、大公は驚いた顔から笑顔になり言った。
「それならよかったです。式は……一か月後になりますので、いろいろ見て回ってくださいね」
「はい、ありがとうございます」
結婚式は一か月後かぁ……準備とか考えたらそれくらいかかるか。
ウェディングドレスとか、宝飾品とか選んだりするのかな? あ、考えたらドキドキしてきた。
「では、おやすみなさい、ミレイユ殿下」
そして、大公は私に向かって軽く頭を下げ、部屋を後にした。
……近づこうとすると逃げる、よね? 大公。
なんなんだろう、あれ。
女性慣れしていないとか? そんな馬鹿な。あの見た目でそれはないだろう。
じゃあ……なんでだろう?
私は閉じた扉を見つめ、ひとり首を傾げた。
7
お気に入りに追加
42
あなたにおすすめの小説
離婚した彼女は死ぬことにした
まとば 蒼
恋愛
2日に1回更新(希望)です。
-----------------
事故で命を落とす瞬間、政略結婚で結ばれた夫のアルバートを愛していたことに気づいたエレノア。
もう一度彼との結婚生活をやり直したいと願うと、四年前に巻き戻っていた。
今度こそ彼に相応しい妻になりたいと、これまでの臆病な自分を脱ぎ捨て奮闘するエレノア。しかし、
「前にも言ったけど、君は妻としての役目を果たさなくていいんだよ」
返ってくるのは拒絶を含んだ鉄壁の笑みと、表面的で義務的な優しさ。
それでも夫に想いを捧げ続けていたある日のこと、アルバートの大事にしている弟妹が原因不明の体調不良に襲われた。
神官から、二人の体調不良はエレノアの体内に宿る瘴気が原因だと告げられる。
大切な人を守るために離婚して彼らから離れることをエレノアは決意するが──。
-----------------
とあるコンテストに応募するためにひっそり書いていた作品ですが、最近ダレてきたので公開してみることにしました。
まだまだ荒くて調整が必要な話ですが、どんなに些細な内容でも反応を頂けると大変励みになります。
書きながら色々修正していくので、読み返したら若干展開が変わってたりするかもしれません。
作風が好みじゃない場合は回れ右をして自衛をお願いいたします。
【完結】お飾りの妻からの挑戦状
おのまとぺ
恋愛
公爵家から王家へと嫁いできたデイジー・シャトワーズ。待ちに待った旦那様との顔合わせ、王太子セオドア・ハミルトンが放った言葉に立ち会った使用人たちの顔は強張った。
「君はお飾りの妻だ。装飾品として慎ましく生きろ」
しかし、当のデイジーは不躾な挨拶を笑顔で受け止める。二人のドタバタ生活は心配する周囲を巻き込んで、やがて誰も予想しなかった展開へ……
◇表紙はノーコピーライトガール様より拝借しています
◇全18話で完結予定

崖っぷち令嬢は冷血皇帝のお世話係〜侍女のはずが皇帝妃になるみたいです〜
束原ミヤコ
恋愛
ティディス・クリスティスは、没落寸前の貧乏な伯爵家の令嬢である。
家のために王宮で働く侍女に仕官したは良いけれど、緊張のせいでまともに話せず、面接で落とされそうになってしまう。
「家族のため、なんでもするからどうか働かせてください」と泣きついて、手に入れた仕事は――冷血皇帝と巷で噂されている、冷酷冷血名前を呼んだだけで子供が泣くと言われているレイシールド・ガルディアス皇帝陛下のお世話係だった。
皇帝レイシールドは気難しく、人を傍に置きたがらない。
今まで何人もの侍女が、レイシールドが恐ろしくて泣きながら辞めていったのだという。
ティディスは決意する。なんとしてでも、お仕事をやりとげて、没落から家を救わなければ……!
心根の優しいお世話係の令嬢と、無口で不器用な皇帝陛下の話です。
こわいかおの獣人騎士が、仕事大好きトリマーに秒で堕とされた結果
てへぺろ
恋愛
仕事大好きトリマーである黒木優子(クロキ)が召喚されたのは、毛並みの手入れが行き届いていない、犬系獣人たちの国だった。
とりあえず、護衛兼監視役として来たのは、ハスキー系獣人であるルーサー。不機嫌そうににらんでくるものの、ハスキー大好きなクロキにはそんなの関係なかった。
「とりあえずブラッシングさせてくれません?」
毎日、獣人たちのお手入れに精を出しては、ルーサーを(犬的に)愛でる日々。
そのうち、ルーサーはクロキを女性として意識するようになるものの、クロキは彼を犬としかみていなくて……。
※獣人のケモ度が高い世界での恋愛話ですが、ケモナー向けではないです。ズーフィリア向けでもないです。

働かなくていいなんて最高!貴族夫人の自由気ままな生活
ゆる
恋愛
前世では、仕事に追われる日々を送り、恋愛とは無縁のまま亡くなった私。
「今度こそ、のんびり優雅に暮らしたい!」
そう願って転生した先は、なんと貴族令嬢!
そして迎えた結婚式――そこで前世の記憶が蘇る。
「ちょっと待って、前世で恋人もできなかった私が結婚!?!??」
しかも相手は名門貴族の旦那様。
「君は何もしなくていい。すべて自由に過ごせばいい」と言われ、夢の“働かなくていい貴族夫人ライフ”を満喫するつもりだったのに――。
◆メイドの待遇改善を提案したら、旦那様が即採用!
◆夫の仕事を手伝ったら、持ち前の簿記と珠算スキルで屋敷の経理が超効率化!
◆商人たちに簿記を教えていたら、商業界で話題になりギルドの顧問に!?
「あれ? なんで私、働いてるの!?!??」
そんな中、旦那様から突然の告白――
「実は、君を妻にしたのは政略結婚のためではない。ずっと、君を想い続けていた」
えっ、旦那様、まさかの溺愛系でした!?
「自由を与えることでそばにいてもらう」つもりだった旦那様と、
「働かない貴族夫人」になりたかったはずの私。
お互いの本当の気持ちに気づいたとき、
気づけば 最強夫婦 になっていました――!
のんびり暮らすつもりが、商業界のキーパーソンになってしまった貴族夫人の、成長と溺愛の物語!
【完結】番(つがい)でした ~美しき竜人の王様の元を去った番の私が、再び彼に囚われるまでのお話~
tea
恋愛
かつて私を妻として番として乞い願ってくれたのは、宝石の様に美しい青い目をし冒険者に扮した、美しき竜人の王様でした。
番に選ばれたものの、一度は辛くて彼の元を去ったレーアが、番であるエーヴェルトラーシュと再び結ばれるまでのお話です。
ヒーローは普段穏やかですが、スイッチ入るとややドS。
そして安定のヤンデレさん☆
ちょっぴり切ない、でもちょっとした剣と魔法の冒険ありの(私とヒロイン的には)ハッピーエンド(執着心むき出しのヒーローに囚われてしまったので、見ようによってはメリバ?)のお話です。
別サイトに公開済の小説を編集し直して掲載しています。
その出会い、運命につき。
あさの紅茶
恋愛
背が高いことがコンプレックスの平野つばさが働く薬局に、つばさよりも背の高い胡桃洋平がやってきた。かっこよかったなと思っていたところ、雨の日にまさかの再会。そしてご飯を食べに行くことに。知れば知るほど彼を好きになってしまうつばさ。そんなある日、洋平と背の低い可愛らしい女性が歩いているところを偶然目撃。しかもその女性の名字も“胡桃”だった。つばさの恋はまさか不倫?!悩むつばさに洋平から次のお誘いが……。

学園にいる間に一人も彼氏ができなかったことを散々バカにされましたが、今ではこの国の王子と溺愛結婚しました。
朱之ユク
恋愛
ネイビー王立学園に入学して三年間の青春を勉強に捧げたスカーレットは学園にいる間に一人も彼氏ができなかった。
そして、そのことを異様にバカにしている相手と同窓会で再開してしまったスカーレットはまたもやさんざん彼氏ができなかったことをいじられてしまう。
だけど、他の生徒は知らないのだ。
スカーレットが次期国王のネイビー皇太子からの寵愛を受けており、とんでもなく溺愛されているという事実に。
真実に気づいて今更謝ってきてももう遅い。スカーレットは美しい王子様と一緒に幸せな人生を送ります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる