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50 センセンフコク
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どれくらい時間が経っただろうか。
体感では十分も経っていないように思う。
その間俺は、瀬名さんに抱きしめられたまましばらく泣いていた。
瀬名さんに色々と喋りたいのに、涙がこみ上げ何も話せない。
「思った以上に、重傷らしいね」
瀬名さんが真面目な声で呟くのが聞こえてくる。
重傷。
誰が?
何が重傷?
だめだ。
考えれば考えるほど、思考がまとまらず苦しさが溢れてしまう。
「せ、な……さ、ん……」
「無理に話そうとしなくてもいいよ。その様子じゃあ無理でしょ?」
確かに声を出そうとすると涙が出てきてしまう。
こんなの初めてだ。
感情が俺のコントロールから離れているような感じがする。
何が起きてるんだ、これ。
俺の身体の事なのに、全然わからない。
「しばらく休む?」
問われて俺は、無言で頷いた。
ソファーの上、俺は瀬名さんの膝を枕に寝転がる。
優しく頭を撫でながら、瀬名さんはワインを飲んでいた。
わずかに酒の匂いがしてくる。
でも、酔ってる感じしないな。
うち、母親はめちゃくちゃ酒強いけど、父親は弱くて、ワインなんか一杯で顔を真っ赤にしてる。
瀬名さん、結構飲んでるけど変化が見られない。酒、強いのかな。
そうして寝転がり、どれだけ時間が過ぎただろう。
だいぶ気持ちは落ち着いてきたけれど、頭の中はまだめちゃくちゃだった。
「俺、大丈夫、かな」
嗚咽交じりに呟くと、瀬名さんは笑って言った。
「駄目だから泣いたりしてるんでしょ? 自分では大丈夫なつもりでも、少しずつ少しずつ、心は傷ついていっているんじゃないかな」
心は傷ついている。
言われてみれば、心当たりはあり過ぎる。
でもそれを口にしようとすると涙が出てきてしまうから、結局俺は、瀬名さんに何も説明できずにいた。
「僕は事情を知らないけれど、想像はできるよ。今の状況は、君が望むものとは違うのかな」
俺の望みとは違う物。
だめだ。思考がまとまらない。
「ごめんね、喋り過ぎた。そのまま寝てていいよ」
「……え、でも……」
「何か気になるの?」
気になるに決まっている。
このままここで寝転がっているわけにもいかないし、それに、今日は土曜日だ。
時間になったら俺は……
喋ろうとすると、唇が震えてしまう。
「どうしたの、結城」
瀬名さんが、俺の顔を見降ろしてくる。
俺は首を振り、
「俺は、大丈夫です、から」
枯れた声で言い、俺はゆっくりと身体を起こす。
すると、瀬名さんが後ろから俺の身体を抱きしめてきた。引き止めるかのように。
やっぱり匂いがする。たぶん、香水だよな。今まで瀬名さんの匂いなんて気にしたことなかったけど。ちょっと甘い感じの匂いがする。
「こんなに震えているのに、どこに行くの」
「そ、それは……」
出た俺の声は震えていた。
落ち着いた、と思いたかったのに。まだ俺は駄目らしい。
「本当に落ち着いたなら、もう少し食べていきなよ、まだ、ケーキもあるし」
あぁそうだ、ケーキあるんだった。
今日は瀬名さんの誕生日のお祝いだって言うのに、俺、何してるんだろう?
それを思うと、自分が情けなくなってくる。
「ピザ、もう少し食べるんなら温めるけど?」
「いいえ、大丈夫です、すみません、ありがとうございます」
見れば、二枚のピザはどちらも一切れずつ残っているだけだ。意外と喰ってた。
サラダもポテトもほとんど残っていない。
「じゃあ、結城」
瀬名さんが、俺の身体から離れて行く。
「僕は片づけて、ケーキ持ってくるから待ってて」
立ち上がりながら言い、瀬名さんは俺に手を振った。
直径十五センチはあろうティラミスのホールケーキを、ふたりで四分の三食べ終えた頃。
時刻は二十時を過ぎていた。
あ、そうだ。
今日は、土曜日。
この後、千早の所に行かなければ。
俺はスマホを手に取り、ロックを解除した。
なぜだろう、スマホを持つ手が震えてしまう。
俺は今、千早に会いたいだろうか?
考えれば考えるほど、息が苦しくなってくる。
画面に表示される、千早とのトーク画面。
俺はそれを見つめたまま、動けなくなっていた。
千早。
友達。
セフレ。
――身代わり。
言葉が頭の中をぐるぐると駆け巡る。
俺はソファーの上で膝を抱えて俯き、どうしようかと考えた。
「借りるよ」
声と共に、ひょい、と、瀬名さんが俺の手からスマホを抜き去っていく。
驚く間もなく、俺の隣に腰かけている瀬名さんはスマホをタッチして、それを耳にあててしまった。
……え、この人、俺のスマホで何してるの……?
「やあ、こんばんは、秋谷千早君」
え、千早に電話かけてんの、この人?
俺の心臓が、激しく鼓動を繰り返している。
なんで、千早に電話、え? え?
手を伸ばす俺を片手で制し、瀬名さんは笑顔で言葉を続けた。
……眼鏡の奥の目は、笑ってない。
「呼び捨てかあ。僕、とりあえず君よりは先輩なんだけどね……あはは、冷たい声だね。琳太郎だけど、今日と明日、僕が預かるよ」
預かるって何?
何決めてるのこの人は!
混乱する俺をよそに、瀬名さんはどんどん話を進めていってしまう。
「ずいぶんと機嫌の悪い声だねえ。理由はわかっているんじゃないの? ちょっと彼、発作起こしちゃってさ。そんな状態で原因の所に行かせられるわけないでしょ?」
原因、と、はっきり瀬名さんは言った。
千早が、俺のこの状態の原因……
わかってはいたはずなのに、いざ人の口からそれを聞くと手が震えてくる。
「無言、ってことはやっぱり君は自覚があるんだね。自分がやっている事……君は、自分が彼の心を壊していると自覚してる。だよね? 君は彼の優しさに甘えすぎだよ」
その話を横で聞いている俺は、気が気でなかった。
やばい、心が痛い。
身体も震えて何が何だか分からなくなってくる。
「あはは、気付いてた? 匂いだよ、彼はベータなのに、いつも君の匂いをさせていたから何でなのかと思って。そこから興味を持ったんだ。君が何もしていなければ、僕は彼にそこまで興味を持たなかったかもね」
いったい何を言っているんだこの人は。
だめだ、考えがまとまらない。
「今日は君の所に返さない。わかった?」
そこで瀬名さんは電話を切ったようで、スマホを俺に差し出してくる。
「はい。宣戦布告しちゃった」
無邪気に言う事かよ、それ。
宣戦布告って何?
何とかスマホを受け取り、カタカタと歯を鳴らし震えていると、瀬名さんが俺の身体を抱きしめてきた。
「だから今日は、ここにいて大丈夫だよ。君はベッドで寝ればいいし。僕はソファーで寝るから」
ここにいて大丈夫。
そう聞くと、少し気持ちが楽になる。
……今、俺は千早に会えない。
それだけは確かなようだった。
体感では十分も経っていないように思う。
その間俺は、瀬名さんに抱きしめられたまましばらく泣いていた。
瀬名さんに色々と喋りたいのに、涙がこみ上げ何も話せない。
「思った以上に、重傷らしいね」
瀬名さんが真面目な声で呟くのが聞こえてくる。
重傷。
誰が?
何が重傷?
だめだ。
考えれば考えるほど、思考がまとまらず苦しさが溢れてしまう。
「せ、な……さ、ん……」
「無理に話そうとしなくてもいいよ。その様子じゃあ無理でしょ?」
確かに声を出そうとすると涙が出てきてしまう。
こんなの初めてだ。
感情が俺のコントロールから離れているような感じがする。
何が起きてるんだ、これ。
俺の身体の事なのに、全然わからない。
「しばらく休む?」
問われて俺は、無言で頷いた。
ソファーの上、俺は瀬名さんの膝を枕に寝転がる。
優しく頭を撫でながら、瀬名さんはワインを飲んでいた。
わずかに酒の匂いがしてくる。
でも、酔ってる感じしないな。
うち、母親はめちゃくちゃ酒強いけど、父親は弱くて、ワインなんか一杯で顔を真っ赤にしてる。
瀬名さん、結構飲んでるけど変化が見られない。酒、強いのかな。
そうして寝転がり、どれだけ時間が過ぎただろう。
だいぶ気持ちは落ち着いてきたけれど、頭の中はまだめちゃくちゃだった。
「俺、大丈夫、かな」
嗚咽交じりに呟くと、瀬名さんは笑って言った。
「駄目だから泣いたりしてるんでしょ? 自分では大丈夫なつもりでも、少しずつ少しずつ、心は傷ついていっているんじゃないかな」
心は傷ついている。
言われてみれば、心当たりはあり過ぎる。
でもそれを口にしようとすると涙が出てきてしまうから、結局俺は、瀬名さんに何も説明できずにいた。
「僕は事情を知らないけれど、想像はできるよ。今の状況は、君が望むものとは違うのかな」
俺の望みとは違う物。
だめだ。思考がまとまらない。
「ごめんね、喋り過ぎた。そのまま寝てていいよ」
「……え、でも……」
「何か気になるの?」
気になるに決まっている。
このままここで寝転がっているわけにもいかないし、それに、今日は土曜日だ。
時間になったら俺は……
喋ろうとすると、唇が震えてしまう。
「どうしたの、結城」
瀬名さんが、俺の顔を見降ろしてくる。
俺は首を振り、
「俺は、大丈夫です、から」
枯れた声で言い、俺はゆっくりと身体を起こす。
すると、瀬名さんが後ろから俺の身体を抱きしめてきた。引き止めるかのように。
やっぱり匂いがする。たぶん、香水だよな。今まで瀬名さんの匂いなんて気にしたことなかったけど。ちょっと甘い感じの匂いがする。
「こんなに震えているのに、どこに行くの」
「そ、それは……」
出た俺の声は震えていた。
落ち着いた、と思いたかったのに。まだ俺は駄目らしい。
「本当に落ち着いたなら、もう少し食べていきなよ、まだ、ケーキもあるし」
あぁそうだ、ケーキあるんだった。
今日は瀬名さんの誕生日のお祝いだって言うのに、俺、何してるんだろう?
それを思うと、自分が情けなくなってくる。
「ピザ、もう少し食べるんなら温めるけど?」
「いいえ、大丈夫です、すみません、ありがとうございます」
見れば、二枚のピザはどちらも一切れずつ残っているだけだ。意外と喰ってた。
サラダもポテトもほとんど残っていない。
「じゃあ、結城」
瀬名さんが、俺の身体から離れて行く。
「僕は片づけて、ケーキ持ってくるから待ってて」
立ち上がりながら言い、瀬名さんは俺に手を振った。
直径十五センチはあろうティラミスのホールケーキを、ふたりで四分の三食べ終えた頃。
時刻は二十時を過ぎていた。
あ、そうだ。
今日は、土曜日。
この後、千早の所に行かなければ。
俺はスマホを手に取り、ロックを解除した。
なぜだろう、スマホを持つ手が震えてしまう。
俺は今、千早に会いたいだろうか?
考えれば考えるほど、息が苦しくなってくる。
画面に表示される、千早とのトーク画面。
俺はそれを見つめたまま、動けなくなっていた。
千早。
友達。
セフレ。
――身代わり。
言葉が頭の中をぐるぐると駆け巡る。
俺はソファーの上で膝を抱えて俯き、どうしようかと考えた。
「借りるよ」
声と共に、ひょい、と、瀬名さんが俺の手からスマホを抜き去っていく。
驚く間もなく、俺の隣に腰かけている瀬名さんはスマホをタッチして、それを耳にあててしまった。
……え、この人、俺のスマホで何してるの……?
「やあ、こんばんは、秋谷千早君」
え、千早に電話かけてんの、この人?
俺の心臓が、激しく鼓動を繰り返している。
なんで、千早に電話、え? え?
手を伸ばす俺を片手で制し、瀬名さんは笑顔で言葉を続けた。
……眼鏡の奥の目は、笑ってない。
「呼び捨てかあ。僕、とりあえず君よりは先輩なんだけどね……あはは、冷たい声だね。琳太郎だけど、今日と明日、僕が預かるよ」
預かるって何?
何決めてるのこの人は!
混乱する俺をよそに、瀬名さんはどんどん話を進めていってしまう。
「ずいぶんと機嫌の悪い声だねえ。理由はわかっているんじゃないの? ちょっと彼、発作起こしちゃってさ。そんな状態で原因の所に行かせられるわけないでしょ?」
原因、と、はっきり瀬名さんは言った。
千早が、俺のこの状態の原因……
わかってはいたはずなのに、いざ人の口からそれを聞くと手が震えてくる。
「無言、ってことはやっぱり君は自覚があるんだね。自分がやっている事……君は、自分が彼の心を壊していると自覚してる。だよね? 君は彼の優しさに甘えすぎだよ」
その話を横で聞いている俺は、気が気でなかった。
やばい、心が痛い。
身体も震えて何が何だか分からなくなってくる。
「あはは、気付いてた? 匂いだよ、彼はベータなのに、いつも君の匂いをさせていたから何でなのかと思って。そこから興味を持ったんだ。君が何もしていなければ、僕は彼にそこまで興味を持たなかったかもね」
いったい何を言っているんだこの人は。
だめだ、考えがまとまらない。
「今日は君の所に返さない。わかった?」
そこで瀬名さんは電話を切ったようで、スマホを俺に差し出してくる。
「はい。宣戦布告しちゃった」
無邪気に言う事かよ、それ。
宣戦布告って何?
何とかスマホを受け取り、カタカタと歯を鳴らし震えていると、瀬名さんが俺の身体を抱きしめてきた。
「だから今日は、ここにいて大丈夫だよ。君はベッドで寝ればいいし。僕はソファーで寝るから」
ここにいて大丈夫。
そう聞くと、少し気持ちが楽になる。
……今、俺は千早に会えない。
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