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三年生の時はうまくいったのに
しおりを挟む実は学校の授業中うんちしたくなったことは3年生だった去年一度あった。
3年生になってクラス替えになり、新しいクラス3年2組になったばかりのある日、給食で休んだ子の分のおかずを食べたせいで5限の授業中に急にお腹が動き出して、うんちがしたくなったことがあった。
そのときも本当に我慢できなくて、次の休み時間に入学以来はじめてのウンコマンの覚悟をした。今チャイムが鳴って、みんなが教室からいなくなるタイミングを見計らってこっそり席を立ってあの「男子児童便所」に行こう。そればかりを考えているうちにチャイムは鳴った。
でも、一人席を立たなかったぼくをクラスの子たちは目ざとく見つけた。そして、いつものように「ションベン行こうぜ」と無遠慮に誘いかけきた。ぼくは「おせっかい」と思いつつも、本当の理由は言えなかったので彼らについていくしかなかった。
ぼくは彼らについていく途中考えた。他の子たちが小便器の前の列に並んでいるときにぼく一人だけが個室に入るというのは論外だ。とりあえず、おしっこしたふりをしてあとで教室に戻り、度席に座り、彼らが見ていないすきにうんちに行けばいいやと思った。そして、うんちしたいのがバレるとまずいし、本当におしっこもしたかったので、小便器の前に立って、とりあえずちんちんを出して、おしっこした。すると、おなかの中でそれまでおしっこの隣でうんちとおしりの穴をおしていたものがお腹の奥に引っ込んだ。おしっこをすればうんちも我慢できることをぼくはこっそり発見したんだ。
それから、ぼくは終わりの会までうんちのことなんてほとんど忘れて授業に集中できた。
もちろんぼくのお腹の中のうんちは消えたわけじゃなくて、下校中またしたくなった。家に着くころは本当にもらす寸前までなっていた。ぼくは家の戸を開けるといつもと違って「ただいま」と小さな声で言った。大きい声なんか出なかった。
おかあさんは買い物に出かけているらしくて、靴もなければテレビの音も聞こえず、昼間だというのに静かだった。ぼくは急いで靴を脱がなかければならないので、持っていた青いビニールの手提げを放り投げて靴を脱ぎ土間から床に上がった。いつもならランドセルや「交通安全」と書かれた黄色い帽子もここで脱いでかけておくけど、今は脱ぐ余裕がなくて。ただ靴だけ脱いで上がり全力で家の廊下の一番奥の方にあるトイレに走って向かった。
途中じゃまな黄色の帽子を脱ぎ、そして重くてぼくのおなかのうんちを押しているみたいなランドセルも脱ぎ捨てた。
トイレの引き戸の前に来ると、いつものようにまずズボンを脱ごうとした。ところが半分脱いだところで靴下がズボンに引っかかってころんでしまった。そのとき床に膝をぶつけて少し痛かった。
でも、もれそうだったので、そのまま強引にズボンごと靴下を脱ぎ捨てた。最後にパンツを下して足元に脱ぎ捨てて、いつものようにふりちん姿になった。これで何も邪魔するものはないことにぼくは安心してトイレに入った。でも本当にもれそうだったのでぼくは乱暴に引き戸を閉めてしまった。誰もいない家じゅうに響きそうなバタッというものすごく大きな音がした。
そしてぼくは大急ぎで便器をまたいでしゃがむと、今日も学校でウンコマンにならずに済んだことにほっとして夜に三日分を出すときと同じくらい思いっきりうんちやおしっこをした。
でも、終わっておしりをふくために黒ちり紙に手を伸ばしたときに、上半身は学校から帰ってきたままの服のついていた3年2組の名札が目に入った。そのとき今日は運よく家までガマンできたけど、ぼくもいつか家まで間に合わなくて学校でウンコマンになるかもしれないとちょっぴり不安になった。そして、その不安は今現実になろうとしているんだ。
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