ぼくに毛が生えた

理科準備室

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第15話 たのしいね

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 その日もぼくはいつものようにO先生に頼まれて、教材係として国語の授業中に急に必要になった教材を取りに国語準備室に向かっていた。国語準備室は、校舎の3階東の端にある6年2組とはまったく反対の1階の西の奥の3学級ある1年生の教室と一番奥にある「たいよう学級」の間にあった。
 ぼくは東の階段を降りて1階に行き、教務室と保健室の前を通って、1階西の児童便所の前を通った、穴実小では学年ごとに使用する便所が決まっていて1階西の児童便所は1年生が使うことになっていた。その先に1年生の教室とそして国語準備室があった。
 ぼくがその1階西の児童便所の前を通った、3~4人の1年生の男の子たちがその中の二つあるうちの奥の方のオンナベンジョを取り囲むようにしゃがんで何かにじっと見入っていた。穴実小のオンナベンジョのドアは普段は空いていて入ってから内側から閉めるようなっていたけど、上を見るとそのオンナベンジョのドアは開いたままだったので、穴実小にもよくある流してないうんこに夢中なんだろうと思った。
 でも、気になって彼らの上からのぞき込んだら、ちょっとぽっちゃりした男の子が一人ドア全開で真っ白い便器の上にしゃがんでいた。穴実小のオンナベンジョはみんな便器は正面から見て金かくしが右向きに取り付けられているので、横向きに全身が見えるけど、その子は周りを取り囲む子たちの目の前で下の方は靴下とかかとを踏みつけて履いている運動靴以外は何もつけずに真っ白なおしりがむき出しになっていた。
 パンツとズボンは、と思うとオンナベンジョの前に脱ぎ捨てられていて、それをまわりの見ている子どもたちが取り囲んでいた。
 そんなみんなが見ている前でまさかうんこと思い、おしりの下を見ると本当にうんこだった。しかもゲリだった。黄土色の液状のものがおしりの真下にあたる白い便器の後ろの方にたまっているだけでなく、便器のふちやその周りの床のタイルまで飛び散って、それがフンシュツされた瞬間の激しさを感じさせてくれた。
 脱ぎ捨てられたズボンとパンツからして、きっとふだん家でこの子もうんこするときは全部脱ぐ子だったんだろう。その脱ぎ捨てっぷりからして授業中におなかが痛くなってこの児童便所のオンナベンジョに駆け込んだけど、本当にギリギリでパンツとパンツを脱ぐオンナベンジョのべんきをまたぐのが手一杯でドアにカギをかけられなかったみたいだった。
 でも、ふと股間を見ると、もうちんぽどころか腕やすねにも毛が生え始めたぼくと違って、まだ一本の毛も生えていない真っ白いえだまめみたいなちんちんがたれさがっていた。
 まだぼくのちんちんに毛が生えるまえ、この子と同じ1年生のときから学校でうんこしたくなったことは何度もあった。
 でも、家でしているように学校でどうやったらズボンとパンツを脱いでうんこできるのかわからなかった。もし、脱いでオンナベンジョに入ったら、ぼく自身が保育園のころ実際にやったいたずらみたいにように、ズボンとパンツをだれかにもって行かれるかもしれなかった、それにとうんこしてるときに誰かに見つかって、ドアの下のすきまからのぞかれたり、バイキン呼ばわりされるのも不安で、家までがまんした。
 4年生で初めて家までがまんできなくて昼休みの学校でうんこしたときは、ドアを閉めてその中でズボンとパンツを脱いですることができたけど誰かが来て下のすきまから誰かのぞかないか不安で仕方がなかった。
 それなのに、今この子はドア全開でぼくとそして1年生の他の子たちが見ている前でうんこをしていた。でも、もしその子のちんちんに毛が生えていたら、ただ汚いだけで見たくなかっただろう。
 でも、毛が何も生えていない白いちんちんは見ているとそうした思い出がよみがえってくるとともにぼくの胸に見られているまえでうんこする恥ずかしさと学校のバイキンになってしまった屈辱感がそのまま伝わってくるような気がして、胸はドキドキしてきた。、ぼくは思わず全部を見たくなった。

 ぼくはこれまで学校のオンナベンジョでうんこをしているところを何度ものぞいたことがあるけど、見えるのはドアの下のすきまからなので、おしりと出てくるうんこが見えるだけだった。それだけでも、めったに見れないから見れてうれしいけど、本当はぼくと同じくらいの小学生の男の子がうんこをしているどんな姿勢や顔になるのか、自分のでも見れないその全部にすごく興味があった見たかった。でも全身が見えそうなドアの蝶番の隙間からのぞいても大したものは見えなかった。

 でも、同じ年で近くに住んでいるいとこのマサミがうちに遊びにきたときに見れそうになったことはあった。
 マサミも勉強ができるおとなしい子で、小さいころからおばさんが実家ということでよくうちに連れてきたから、自然と友だちになり、よくお互いの家に遊びに行った。
 ただ、マサミはぼくと違ってスポーツが得意で、小学校の水泳部に所属していたけど、地域のおきゅう大会にも毎年出場し、冬になれば1年生のころから冬の日曜日に遊びに行っても泊りがけでスキーに行っていて家にいないこともよくあった。
 そのせいか、よその家ではうんこできなかったぼくと違って、マサミはぼくの家で遊んでいる最中にもよく「うんこがしたい」と言い出して平気でうちの便所でうんこしていた。特におなかを壊しやすい体質でないけど、他の子の家に遊びに行ったときにもそこの家の便所でよくうんこしていたことは、友だちの間では有名だった。
 小二の時、うちの家族とおばさんの家族でハイキングに行ったとき、便所も何もない山の中で「うんこしたい」と言い出し、野グソさせるためにうちのお母さんが人目のつかない林の奥のほうに連れて行ったことさえあった。
 しかもマサミは、同じ保育園に通っていた頃から便所の外で脱がずに半下ろしでうんこできた。
 そんなマサミがうちのオンナベンジョに入った時がぼくと同じくらいの男の子がうんこをしているところを目にする絶好のチャンスだった。その昔ながらの木でつくられたかんぬきの入った戸だからカギがかからなくて外から開けることできたんだ。
 といっても毛が生えている大人のなんて見たくなかったし、6歳下の妹とは「便所の戸を閉めてしろよ!」「だって、暗くてこわいもん!」といつも兄妹喧嘩をしていた。
 それにオンナベンジョはそこだけ板間で下ばきを脱いで入るから、下ばきが脱いであれば誰か入っているとわかるからわざわざ開けることはないけど。それでもうんこするとき誰かに開けられないか心配だった。実際、夜中に目が覚めてうんこしていた時、ちょうど起きてきた目の悪い祖母に戸をあけられたこともあった。
 でも、そんなふうにマサミがうんこ中をねらって戸をあければ、ぼくはよくマンガにあるように同じくらいの男の子が半下ろしでしゃがんでうんこする姿が見れたはずだった。
 それで1~2年生のころは、マサミがうんこしている間に何度か戸をあけるいたずらをしようとしたことがあった。
 でも、そのたびに彼を野グソに連れて行くときにいっしょについて行くといいはったことや、他の同じ年くらいのいとこがうんこのためにオンナベンジョに入ろうとして通せんぼしたことがあったから、ぼくがそういういたずらが好きなことを知っているお母さんに見つかって「マサくんがうんこしているところにそんなことしたらかわいそうじゃないの!」と叱られて結局失敗に終わった。

 でもぼくが今目の前にしているのは、マサミが半下ろしでしているのに対してこの子が全脱ぎのところは違うけど、うちでマサミがうんこ中に戸を開けたならば見えたはずの姿そののものだった。

 でも、その子はまだうんこが出るらしく、ぼくたちの目の前でもじっと前の方を見ていた。髪は7分刈りぐらいの坊主頭だけど、とてもあんな汚いうんこで便器を汚すバイキンとは思えないような丸顔で目のくりくりしたかわいい子だった。でも、農村部の子らしくあまり見たことがなかったし、名札も右胸で暗くてよく見えなかった、確か、この春の「1年生を迎える会」で「たのしいね」(穴実小では1年生が最初に歌う曲と決まっていた)をぼくたち合唱部が1年生に歌ったとき、1年生を代表して「合唱部のおにいさんおねえさん、ありがとうございました。」とお礼の言葉を言っていた子だったような・・・。

 すると周りの子の一人がその子に聞いた。
「うんこ、もう出ないの?」
 その子は恥ずかしそうにはにかみながらこっちを向いて答えた
「さっきからまだ出そうなんだけどなぁ。あっ、出るかも、待ってて、ううっ!」
 その子はふたたび正面を向いて目をまばたきさせた。
 するとおしりからぷーっとものすごく甲高い音が響いた。ただ、形あるものは何も出なかった。
「なんだ、屁しかでないの?」
 取り囲んでいる一人の子が言うと、みんなどっとアハハと笑った。その子も照れくさそうに笑った。
「まちがっただけだよ、でも、今度は本当に出るよ!」
 そういうと、その子は、今度は「あああん」とあえぎ声をあげながら顔をしかめてこぶしを握り締めた。おどろいたことにみんなの前で本気でうんこを出すポーズをしていた。
 取り囲んでいる子たちもぼくもその子のおしりをじっと見つめていた。
 すると本当に茶色いかたまりがおしりから顔をだしてきた、同時にぽたぽたと透き通ったおしっこも出てきた。恥ずかしさのあまりちんちんが少しかたくなったらしく、その子は便器の外に飛ばないようにあわてて真っ白なえだまめのようなちんちんを手で押さえつけた。彼らの間からは「わっ、すげえ」とか「本当に出てる!」という歓声が聞こえた。
 彼らより背の高くて後ろにいるぼくはその子の顔も見た。生まれてはじめて見る人間がうんこをしているときの顔だった。頬を赤らめているけど、前をずっと向いて一つの事に集中している感じだった。
 そのとき、その子はおしりの穴の出口にまで来ているうんこを感じながら、すこしでもそれを出すことしか考えていない身勝手な子のはずだった。便器も学校のみんなの物である以上、その子も学校のみんなの物を汚す最低のバイキンのはずだった。でも、そのうんこのことしか考えてない最低のバイキンであるはずのその子の顔がぼくの目にはすごくかわいくてまぶしく見えた。顔だけでなくうんこが出ているときの真っ白なおしりも汚いものが出ている分、出てくる前よりかえってきれいに見えた。
 それらがあまりにもきれいだったのでぼくは、その子のうんこが自分のおしりの穴を通っている感じを想像せずにはいられなかった。すると、あの子の手で押さえつけられたちんちんのように、ぼくの毛のはえたちんぽもだんだんかたくなってきた。ぼくは思わずズボンの上からちんぽを手で覆い隠してしまった。
 そして、その子のうんこは指先のかたまりぐらいになって、ぽとりと便器のそこに落ちて行った。それと同時にふうとため息をついて「ああ、すっきりした、きもちよかった」と独り言をいいながら周りを取り込んでいる子たちに向かってその子はにっこりとほほえんだ。
「もう、うんこ出ないの?」
まわりの子のなかの一人が聞いた。
「いっぱい出たからこれで終わり、おしりをふくよ」
 そういって、その子は目の前の真っ白いトイレットペーパーをホルダーから引き出し、ちぎり丸めて、そしてしゃがんだまま後ろを振り向いた姿勢でおしりの谷間のところに押し込んでごしごしと穴のあるあたりをふき始めた。まるでその姿は真っ白い紙の上から指をおしりの穴に押し込もうとするみたいでとてもエッチだった。
 ぼくもうんこがおわってからおしりを拭くとき、指に伝わってくる感覚から穴とというけどどうして出口らしい出口もないのにうんこが出てくるかすごく気になることがあった。そういうのが気になった時うんこが出てきた付近を指で強く押すとする、あの不思議な感じがその子の姿から伝わってくるようだった、するとぼくのちんぽをもっとかたくなった。
 そうして拭いているその子に「おしりを拭いているペーパー、どれだけ拭けてたか見せてくれる?」とまわりにいる子の一人が聞いた。
 「うん、いいよ」といって、その子は自分でそれをちらっと見て、にやっと笑いながら、まるで小さな子が取ってきた昆虫や泥遊びでこねた泥団子を見せるかのようにどこか得意そうに拭いたペーパーをみんなに見せた。丸められたべっとりとうんこがついていた。「わー、汚ねー」と周りの子たちはみんな大笑いだった。その子もどこか他人ごとのようにくっくっと笑った。
 本当だったら、彼はうんこで学校のオンナベンジョを汚しただけじゃなく自分のおしりまで汚したうんこもらしに等しいバイキン中のバイキン君で、みんなに嫌われ遠ざけられるはずだった、しかし、しかしぼくにとってその子のまっしろなおしりは、その谷間があの丸めたペーパーのように汚れていると思うと、バイキンどころかかえってエッチにまぶしく見えた。
 そして、ぼくのちんぽが本当にかたくなってバクハツししそうな感じになってきたので、その場にもういられなくなって、本来のO先生に頼まれていた教材を取りに行くために国語教材室に走って行った。

(続く)
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