1 / 1
遠距離恋愛彼女
しおりを挟む
「どうしたんです?そんなにうきうきして」
私がデスクでパソコンに向かって作業していると、同僚が話しかけてくる
私は作業をしている手を止め彼女の方を向き
「い、いやぁ…そのぉ…」
もぞもぞしていると
「あ!分かりました!彼女さんですよね!?いいなぁ…羨ましいです!」
一人納得してうっとりしている
…まぁ、間違ってはいないのだが
「こんな可愛い人の彼女さんはとっても幸せですね!」
「あはは…ありがとうね」
他愛もないやりとりをする
「あっ!」
「どうしたんです?」
いきなり声を上げた私に驚いた彼女は、しかし壁にかけてある時計を見て
「あっもうこんな時間!あとはやっとくんで彼女さんに会いに行ってあげてください!」
「えっでも…」
確かに遅い時間だが私の仕事を押し付けるわけにはいかない
私が何か言おうとすると
「行ってあげてください!彼女さんと会うの、久々なんですよね!」
「…分かったわ、ありがとう」
「いえいえ!」
自ら引き受けてくれた同僚に感謝しつつ、私は会社を後にした
私が付き合ってる彼女は遠距離恋愛で、なかなか会うことができない
今日も元々無理だったのだが、急遽変更になったのだ
しかも今日は金曜日、明日明後日と彼女がいてくれる
私は急いで帰宅すると、玄関にはすでに彼女が来ていた
私より結構高い身長、髪は短くスタイルも良く、街ではよくモデルと間違えられる
そんな彼女に私はメロメロだ
私が来たのが分かると、彼女は優しく手を振ってくれる
その仕草に私は嬉しくなり、やがて彼女の前まで来て
「遅かったじゃん、なんかあった?」
「ほんとごめん!仕事が長引いちゃって…」
「ふーん、お疲れ様」
そっけないように見えるが、これでも彼女なりに心配してくれている
そう思うと嬉しくなった
私がはにかんでいると彼女は私の前に来て
「?どうし…ッ」
その瞬間、彼女は左手を私の腰に回し、右手を頬に添えてキスをした
身長差で私は自然と彼女を見上げる形になり、ふと彼女を見ると真っ直ぐな瞳でこちらを見つめている
その仕草に、視線に、状況に、次第に私の頭が溶けていく
「ん…ん…」
ここは外だからと離れようとするも、彼女はギョッと抱き締めていて離してくれない
そして永遠にも思えたキスが終わり私から顔を離すが、私はもう既に正常な思考ができなかった
私の腰にあった彼女の手が私のお尻を掴み彼女が耳元で
「この後…どうする」
と囁くが、私の気持ちはもう決まっていた
だから私は自分家の扉を指差し
「…ん」
と言う
満足した答えが得られたのか、彼女は笑顔を浮かべながら扉を開け、中に入っていくのだった
私がデスクでパソコンに向かって作業していると、同僚が話しかけてくる
私は作業をしている手を止め彼女の方を向き
「い、いやぁ…そのぉ…」
もぞもぞしていると
「あ!分かりました!彼女さんですよね!?いいなぁ…羨ましいです!」
一人納得してうっとりしている
…まぁ、間違ってはいないのだが
「こんな可愛い人の彼女さんはとっても幸せですね!」
「あはは…ありがとうね」
他愛もないやりとりをする
「あっ!」
「どうしたんです?」
いきなり声を上げた私に驚いた彼女は、しかし壁にかけてある時計を見て
「あっもうこんな時間!あとはやっとくんで彼女さんに会いに行ってあげてください!」
「えっでも…」
確かに遅い時間だが私の仕事を押し付けるわけにはいかない
私が何か言おうとすると
「行ってあげてください!彼女さんと会うの、久々なんですよね!」
「…分かったわ、ありがとう」
「いえいえ!」
自ら引き受けてくれた同僚に感謝しつつ、私は会社を後にした
私が付き合ってる彼女は遠距離恋愛で、なかなか会うことができない
今日も元々無理だったのだが、急遽変更になったのだ
しかも今日は金曜日、明日明後日と彼女がいてくれる
私は急いで帰宅すると、玄関にはすでに彼女が来ていた
私より結構高い身長、髪は短くスタイルも良く、街ではよくモデルと間違えられる
そんな彼女に私はメロメロだ
私が来たのが分かると、彼女は優しく手を振ってくれる
その仕草に私は嬉しくなり、やがて彼女の前まで来て
「遅かったじゃん、なんかあった?」
「ほんとごめん!仕事が長引いちゃって…」
「ふーん、お疲れ様」
そっけないように見えるが、これでも彼女なりに心配してくれている
そう思うと嬉しくなった
私がはにかんでいると彼女は私の前に来て
「?どうし…ッ」
その瞬間、彼女は左手を私の腰に回し、右手を頬に添えてキスをした
身長差で私は自然と彼女を見上げる形になり、ふと彼女を見ると真っ直ぐな瞳でこちらを見つめている
その仕草に、視線に、状況に、次第に私の頭が溶けていく
「ん…ん…」
ここは外だからと離れようとするも、彼女はギョッと抱き締めていて離してくれない
そして永遠にも思えたキスが終わり私から顔を離すが、私はもう既に正常な思考ができなかった
私の腰にあった彼女の手が私のお尻を掴み彼女が耳元で
「この後…どうする」
と囁くが、私の気持ちはもう決まっていた
だから私は自分家の扉を指差し
「…ん」
と言う
満足した答えが得られたのか、彼女は笑顔を浮かべながら扉を開け、中に入っていくのだった
0
お気に入りに追加
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
【完結】【R18百合】会社のゆるふわ後輩女子に抱かれました
千鶴田ルト
恋愛
本編完結済み。細々と特別編を書いていくかもしれません。
レズビアンの月岡美波が起きると、会社の後輩女子の桜庭ハルナと共にベッドで寝ていた。
一体何があったのか? 桜庭ハルナはどういうつもりなのか? 月岡美波はどんな選択をするのか?
おすすめシチュエーション
・後輩に振り回される先輩
・先輩が大好きな後輩
続きは「会社のシゴデキ先輩女子と付き合っています」にて掲載しています。
だいぶ毛色が変わるのでシーズン2として別作品で登録することにしました。
読んでやってくれると幸いです。
「会社のシゴデキ先輩女子と付き合っています」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/759377035/615873195
※タイトル画像はAI生成です
【完結】【R18百合】女子寮ルームメイトに夜な夜なおっぱいを吸われています。
千鶴田ルト
恋愛
本編完結済み。細々と特別編を書いていくかもしれません。
風月学園女子寮。
私――舞鶴ミサが夜中に目を覚ますと、ルームメイトの藤咲ひなたが私の胸を…!
R-18ですが、いわゆる本番行為はなく、ひたすらおっぱいばかり攻めるガールズラブ小説です。
おすすめする人
・百合/GL/ガールズラブが好きな人
・ひたすらおっぱいを攻める描写が好きな人
・起きないように寝込みを襲うドキドキが好きな人
※タイトル画像はAI生成ですが、キャラクターデザインのイメージは合っています。
※私の小説に関しては誤字等あったら指摘してもらえると嬉しいです。(他の方の場合はわからないですが)
3年振りに帰ってきた地元で幼馴染が女の子とエッチしていた
ねんごろ
恋愛
3年ぶりに帰ってきた地元は、何かが違っていた。
俺が変わったのか……
地元が変わったのか……
主人公は倒錯した日常を過ごすことになる。
※他Web小説サイトで連載していた作品です
【本編完結】アイドルの恋愛事情~アイドルカップルの日常~
奏
恋愛
同じアイドルグループ所属の陽葵と美月はファンに大人気のカップリング。
Q.公認状態だけれど、実際の関係は……?
A.恋人同士
甘えたな年上キャプテン×クールな年下後輩
基本的にバカップルがイチャイチャしているだけで鬱展開はありませんので、安心してご覧下さい。
*小説家になろう、カクヨムにも投稿しています
*本編完結しました。今後は番外編を更新します
女子高生は卒業間近の先輩に告白する。全裸で。
矢木羽研
恋愛
図書委員の女子高生(小柄ちっぱい眼鏡)が、卒業間近の先輩男子に告白します。全裸で。
女の子が裸になるだけの話。それ以上の行為はありません。
取って付けたようなバレンタインネタあり。
カクヨムでも同内容で公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる