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水着彼女とプールデート
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「プールだー!」
「あまりはしゃぐと滑るから気をつけてねー」
「はーい!」
季節は夏、日々暑くなる気温に耐えられなくなった彼女に誘われて、私は今日彼女と共にプールに来た
せっかくだからと水着も新調し、買う時に試着はしたものの実質今日が初お披露目である
(試着の時も可愛かったし、今日もめっちゃ可愛いだろうな…)
先に着替えた私がそんなことを想像していると
「お待たせー」
声のした方を向くと、そこに水着を身に纏った彼女が立っていた
デザインは派手すぎず、それでいて布面積は少なめに、彼女の可愛さと素敵なデザイン、それに照りつける太陽も相まってプールサイドに立つ彼女は一際輝いて見えた
見惚れているのに気が付いたのか彼女は
「も…もうっ、あまり見ちゃだめ!」
と頬を膨らませプールの方に歩いてゆく
そんな彼女に私は
「そういうところも可愛いんだよなぁ…」
と呟き彼女の後を追うのだった
「むむむ…」
数十分が経ち、私は今むくれていた
理由は明白であり…
「…あいつ今絶対水着見てたな…」
そう、彼女に注目する人が増えたのだ
しかも男ばかり
「こいつら絶対ナンパしようとしてる…許せん…」
今はまだ実害はないが、いつ声をかけられてもおかしくない
彼女はとても可愛いのでそれは当たり前といえば当たり前だしそれだけ彼女に魅力があるのは違いないのだが、それとこれとは違うわけで…
私は独占欲を抑えることができず、楽しそうに
「次何乗ろー?」
とはしゃぐ彼女に声をかけた
「ねぇ」
「んー?なーに?」
彼女は振り返ることもなく前を歩く
そんな彼女に
「あのさ…もう帰らない?」
「…なんで?」
立ち止まって振り返る彼女
まだまだ遊び足りないとでも言いたげである
でも
「だって…みんながあなたを見てるから…もやもやして…」
「…うーん…それってあなた以外の人に私の水着姿を見られたくないってこと?」
「まぁ…そういうことです…」
怒られるかな…彼女の楽しい時間を邪魔しちゃったもんな…恐る恐る彼女を見ると
「私もそう思ってた!」
彼女は捲し立てるように
「私もあなたと同じこと思ってた!だってこんなに可愛いあなたがその身体にとても似合う水着を着ていて最高で、そんなあなたとプールに来れてとても嬉しくて、でもあなたも沢山の男達の視線に晒されて…こんな可愛い彼女の水着姿を見ていいのは私だけだって…!」
彼女の怒涛の勢いに押されつつ、自分が彼女と同じことを思っていたのが嬉しかった
二人で顔を見合わせひとしきり笑い合った後
「ふふっ…帰ろっか」
「…そうだね」
そう返事をし更衣室で着替え、二人で帰路を辿る
「それにしても嬉しいな」
「何が?」
「私と同じことを思ってくれてたこと」
首を傾げる彼女にそう言うと
「そんなの…私だって…」
「…っ」
彼女が頬を染める
夕日も相まってドキッとする
「…あの…さ…」
「?何?」
彼女が切り出し、今度は私が首を傾げる
「あの…ね…?」
「うん」
「その…えっと…」
「うん」
「…うぅ…」
「ふふっ…ごめんごめん」
真っ赤になった彼女の手を握ると身体をビクッと震わせながらも握り返してくれる
そんな彼女と共に、2人の家へと足を速めるのだった
「あまりはしゃぐと滑るから気をつけてねー」
「はーい!」
季節は夏、日々暑くなる気温に耐えられなくなった彼女に誘われて、私は今日彼女と共にプールに来た
せっかくだからと水着も新調し、買う時に試着はしたものの実質今日が初お披露目である
(試着の時も可愛かったし、今日もめっちゃ可愛いだろうな…)
先に着替えた私がそんなことを想像していると
「お待たせー」
声のした方を向くと、そこに水着を身に纏った彼女が立っていた
デザインは派手すぎず、それでいて布面積は少なめに、彼女の可愛さと素敵なデザイン、それに照りつける太陽も相まってプールサイドに立つ彼女は一際輝いて見えた
見惚れているのに気が付いたのか彼女は
「も…もうっ、あまり見ちゃだめ!」
と頬を膨らませプールの方に歩いてゆく
そんな彼女に私は
「そういうところも可愛いんだよなぁ…」
と呟き彼女の後を追うのだった
「むむむ…」
数十分が経ち、私は今むくれていた
理由は明白であり…
「…あいつ今絶対水着見てたな…」
そう、彼女に注目する人が増えたのだ
しかも男ばかり
「こいつら絶対ナンパしようとしてる…許せん…」
今はまだ実害はないが、いつ声をかけられてもおかしくない
彼女はとても可愛いのでそれは当たり前といえば当たり前だしそれだけ彼女に魅力があるのは違いないのだが、それとこれとは違うわけで…
私は独占欲を抑えることができず、楽しそうに
「次何乗ろー?」
とはしゃぐ彼女に声をかけた
「ねぇ」
「んー?なーに?」
彼女は振り返ることもなく前を歩く
そんな彼女に
「あのさ…もう帰らない?」
「…なんで?」
立ち止まって振り返る彼女
まだまだ遊び足りないとでも言いたげである
でも
「だって…みんながあなたを見てるから…もやもやして…」
「…うーん…それってあなた以外の人に私の水着姿を見られたくないってこと?」
「まぁ…そういうことです…」
怒られるかな…彼女の楽しい時間を邪魔しちゃったもんな…恐る恐る彼女を見ると
「私もそう思ってた!」
彼女は捲し立てるように
「私もあなたと同じこと思ってた!だってこんなに可愛いあなたがその身体にとても似合う水着を着ていて最高で、そんなあなたとプールに来れてとても嬉しくて、でもあなたも沢山の男達の視線に晒されて…こんな可愛い彼女の水着姿を見ていいのは私だけだって…!」
彼女の怒涛の勢いに押されつつ、自分が彼女と同じことを思っていたのが嬉しかった
二人で顔を見合わせひとしきり笑い合った後
「ふふっ…帰ろっか」
「…そうだね」
そう返事をし更衣室で着替え、二人で帰路を辿る
「それにしても嬉しいな」
「何が?」
「私と同じことを思ってくれてたこと」
首を傾げる彼女にそう言うと
「そんなの…私だって…」
「…っ」
彼女が頬を染める
夕日も相まってドキッとする
「…あの…さ…」
「?何?」
彼女が切り出し、今度は私が首を傾げる
「あの…ね…?」
「うん」
「その…えっと…」
「うん」
「…うぅ…」
「ふふっ…ごめんごめん」
真っ赤になった彼女の手を握ると身体をビクッと震わせながらも握り返してくれる
そんな彼女と共に、2人の家へと足を速めるのだった
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