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第四章:曖昧になる境界線
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抱きしめた腕を、白い指が緩く握っている。白亜の手は、微かに震えていた。
「和也の、願い……叶えたい。我は……我にっ、搾精、させて……くれ」
「そうそう。きちんと言えりゃあ体力がある限りは拒まねぇよ。オアズケ食らわす事はあるかも知れねーけど」
オアズケ、と聞いて、白亜は目に涙を滲ませて和也に顔を近づけ、肩をがっしりと掴んだ。
言わせておいて、それは酷い。
「今はオアズケしねーから……鏡ん所に手を付いて、後ろに尻を突き出してみろ」
「こ、こうか?」
鏡に手を付き、後ろに尻を突き出す。新しめの、湯気で曇らないタイプの鏡は、後の行為への期待に胸を膨らませ、ほんのり頬を桜色に染めた、白亜自身が写し出されていた。
「とは言え、風呂場で長時間はお互いのぼせちまうよなぁ……今は手早く済ませっけど、終わった時まだ足んねーんだったら教えろよな」
コクリと無言で頷く。和也はその仕草を、鏡越しで見ていた。
むにゅり。和也の両手が白亜の白い双丘を掴み、広げた。中心の色付き始めたばかりの窄まりに、椿油をなじませて触れていく。
「は……っ♡あぁ…………」
「短時間で終わらせる代わりに、白亜さんはしっかり鏡見て、自分がどんだけヤラシー姿してんのか見とけ」
つぷっ、つぷぷぷぷぷ……
椿油を塗した和也の指が、白亜の窄まりを押し広げ、中へ侵入していく。
「ああぁ……っ♡あんっ♡」
望んでいた事が始まる。軽く指を挿入されただけで、我は期待してしまう。鏡に写る顔は、発情しているではないか。
「うーん、立ったまま、だとこの辺りか」
トントン、グリグリグリッ!
「はあぁんっ♡ああぁっ♡んはぁ……っ」
挿入された指が中で動き、しこりの部分を確かめるようにノックした。白亜の腰は、はしたなく揺れ動き、じわりじわりと与えられる快感を、口から音にし、声となり、浴室内に響かせていた。
グリュッ、グリグリグリッ。
「あああっ♡当たってる……ぅっ♡我の……気持ちいいところっ♡グリグリされてるぅっ♡あああっ」
「風呂、良いなぁ。白亜さんのスケベ声、よく響いてら」
和也は白亜の中に挿入する指を増やし、タンッ、タンッ、タンッと、しこりの部分を指の腹でリズミカルに叩き、動かして責めていく。
「んんぅっ♡だ……っ、だめだっ♡んん……っ、はぁ♡声が出て……っ♡んーーーっ」
「我慢すんなっての。前戯なんだからよ。ヤっとかなきゃ勃つもんも勃たねーだろ」
「ぁ……ぅっ♡……和也が、我に勃起するのか……♡あああっ♡嬉し……っ、あああんっ♡♡♡」
思わず後ろを、和也の方を振り返った。
バシンッ!
「ああああぁっ♡はっ♡はううぅ……っ」
平手が白亜の白い尻たぶを、強く打った。直後、和也の手が白亜の洗いたての髪を鷲掴み、強制的に鏡の方へと顔の向きを戻された。
「はーーーっ♡あっ♡あぁ……」
「ケツ引っ叩かれて、随分気持ち良さそうだな白亜さん。けど今はそれしねーから」
クニクニッ、ズルリ……
白亜の中を責めたてていた、指が抜かれた。代わりに当てがわれたものは、熱く、質量のある、勃起した和也の男性器だった。
ズブッ!ズブブブブブッ!
「んああああっ♡ふあぁっ♡あぁああっ♡」
ビクンと肩を跳ね上がらせ、誘うように腰をくねらせて、鏡に手を付いたまま、白亜の声は挿入と共に艶を増して浴室に響いた。
なんて、あさましい。鏡に写る自らの姿を見て、白亜は思う。同時に形の良い男性器と、以前よりふっくらと赤みの増した乳首が、勃起していたと白亜は知る。あさましい姿を、間近で、和也に見られている……その意識は白亜の中の性的な熱を、甘やかに高めていった。
ズブブブブブッ!ズンッ!ズンッ!
「あっ♡おく……ぅっ♡奥までぇっ♡きてりゅうぅっ♡」
「は……っ、簡単に呑み込むようになったな。のぼせちまう前にさっさとイくぞ」
キュウキュウと締め付け、蠢く白亜の窄まりに、和也は力強いストロークを開始した。入り口付近まで引き抜き、カリで前立腺を抉り、奥まで貫いていく。
「はっ♡はぁあんっ♡奥……っ、突かれるのぉ♡好きいぃっ♡あああぁっ」
「そうそう。素直が一番……っと、白亜さんはコッチも好きだよな。触ってやんねーと寂しそうだ」
両手を白亜の胸元に這わせ、和也は勃起していた乳首を指先でピンと弾く。
「いあああああっ♡好きいっ♡ナカと一緒に……っ、んはぁっ♡気持ちよくなってぇ……っ♡あああっ♡♡♡」
バチュン!バチュン!バチュン!
奥を抉る腰の動きと共に、和也は白亜の乳首を指で摘み、コリコリ、グニグニと少し強めに扱いていく。
こんな……我は、堪えきれはしないっ♡我の好きな所を好きなように弄びおって♡たまらぬっ♡もっともっと、快感を、恥辱に満ちた行為を、我の知らぬ様々な事柄を……この身に刻み付けてっ♡塗り替えていってくれ♡
「鏡見てっか?白亜さん、今スゲェ淫乱なメスの顔してっぞ」
「や……ぁっ、あああああっ♡メスになるぅっ♡ああぁっ♡なってしまううぅっ♡♡♡」
「ヤベェ、そろそろ出すぞ。発情しきったメス顔、しっかり目に焼き付けろ!」
ドクンッ、ドクン、ドクドクドクドクッ!
白亜の乳首をキュッと抓りながら、和也は白亜の奥に搾り取られるようにして、今日一日ため込んだ精を勢いよく吐き出した。
鏡の中では、乳首を抓られ、自ら腰を振り、だらしなく口を開いて涎を垂らし、潤んだ目元は蕩けきったまま必死に鏡に手を付いて崩れ落ちそうな身体を支えている白亜の姿があった。
「あああああぁーーーっ♡おっ♡あっ♡メス顔……っ、晒して……っん♡ケツアクメしましゅうぅっ♡♡♡んあああぁっ♡」
ビュルルルッ!ピュクピュク……ッ!
白亜の先端からもまた、熱く濁った情欲が吐き出された。
「っはーーーっ、ああ……いい感じにメスお兄さんになってきてんじゃね?白亜さんよ」
その夜、その後。和也は白亜の部屋で三回程搾精されたとか。
「和也の、願い……叶えたい。我は……我にっ、搾精、させて……くれ」
「そうそう。きちんと言えりゃあ体力がある限りは拒まねぇよ。オアズケ食らわす事はあるかも知れねーけど」
オアズケ、と聞いて、白亜は目に涙を滲ませて和也に顔を近づけ、肩をがっしりと掴んだ。
言わせておいて、それは酷い。
「今はオアズケしねーから……鏡ん所に手を付いて、後ろに尻を突き出してみろ」
「こ、こうか?」
鏡に手を付き、後ろに尻を突き出す。新しめの、湯気で曇らないタイプの鏡は、後の行為への期待に胸を膨らませ、ほんのり頬を桜色に染めた、白亜自身が写し出されていた。
「とは言え、風呂場で長時間はお互いのぼせちまうよなぁ……今は手早く済ませっけど、終わった時まだ足んねーんだったら教えろよな」
コクリと無言で頷く。和也はその仕草を、鏡越しで見ていた。
むにゅり。和也の両手が白亜の白い双丘を掴み、広げた。中心の色付き始めたばかりの窄まりに、椿油をなじませて触れていく。
「は……っ♡あぁ…………」
「短時間で終わらせる代わりに、白亜さんはしっかり鏡見て、自分がどんだけヤラシー姿してんのか見とけ」
つぷっ、つぷぷぷぷぷ……
椿油を塗した和也の指が、白亜の窄まりを押し広げ、中へ侵入していく。
「ああぁ……っ♡あんっ♡」
望んでいた事が始まる。軽く指を挿入されただけで、我は期待してしまう。鏡に写る顔は、発情しているではないか。
「うーん、立ったまま、だとこの辺りか」
トントン、グリグリグリッ!
「はあぁんっ♡ああぁっ♡んはぁ……っ」
挿入された指が中で動き、しこりの部分を確かめるようにノックした。白亜の腰は、はしたなく揺れ動き、じわりじわりと与えられる快感を、口から音にし、声となり、浴室内に響かせていた。
グリュッ、グリグリグリッ。
「あああっ♡当たってる……ぅっ♡我の……気持ちいいところっ♡グリグリされてるぅっ♡あああっ」
「風呂、良いなぁ。白亜さんのスケベ声、よく響いてら」
和也は白亜の中に挿入する指を増やし、タンッ、タンッ、タンッと、しこりの部分を指の腹でリズミカルに叩き、動かして責めていく。
「んんぅっ♡だ……っ、だめだっ♡んん……っ、はぁ♡声が出て……っ♡んーーーっ」
「我慢すんなっての。前戯なんだからよ。ヤっとかなきゃ勃つもんも勃たねーだろ」
「ぁ……ぅっ♡……和也が、我に勃起するのか……♡あああっ♡嬉し……っ、あああんっ♡♡♡」
思わず後ろを、和也の方を振り返った。
バシンッ!
「ああああぁっ♡はっ♡はううぅ……っ」
平手が白亜の白い尻たぶを、強く打った。直後、和也の手が白亜の洗いたての髪を鷲掴み、強制的に鏡の方へと顔の向きを戻された。
「はーーーっ♡あっ♡あぁ……」
「ケツ引っ叩かれて、随分気持ち良さそうだな白亜さん。けど今はそれしねーから」
クニクニッ、ズルリ……
白亜の中を責めたてていた、指が抜かれた。代わりに当てがわれたものは、熱く、質量のある、勃起した和也の男性器だった。
ズブッ!ズブブブブブッ!
「んああああっ♡ふあぁっ♡あぁああっ♡」
ビクンと肩を跳ね上がらせ、誘うように腰をくねらせて、鏡に手を付いたまま、白亜の声は挿入と共に艶を増して浴室に響いた。
なんて、あさましい。鏡に写る自らの姿を見て、白亜は思う。同時に形の良い男性器と、以前よりふっくらと赤みの増した乳首が、勃起していたと白亜は知る。あさましい姿を、間近で、和也に見られている……その意識は白亜の中の性的な熱を、甘やかに高めていった。
ズブブブブブッ!ズンッ!ズンッ!
「あっ♡おく……ぅっ♡奥までぇっ♡きてりゅうぅっ♡」
「は……っ、簡単に呑み込むようになったな。のぼせちまう前にさっさとイくぞ」
キュウキュウと締め付け、蠢く白亜の窄まりに、和也は力強いストロークを開始した。入り口付近まで引き抜き、カリで前立腺を抉り、奥まで貫いていく。
「はっ♡はぁあんっ♡奥……っ、突かれるのぉ♡好きいぃっ♡あああぁっ」
「そうそう。素直が一番……っと、白亜さんはコッチも好きだよな。触ってやんねーと寂しそうだ」
両手を白亜の胸元に這わせ、和也は勃起していた乳首を指先でピンと弾く。
「いあああああっ♡好きいっ♡ナカと一緒に……っ、んはぁっ♡気持ちよくなってぇ……っ♡あああっ♡♡♡」
バチュン!バチュン!バチュン!
奥を抉る腰の動きと共に、和也は白亜の乳首を指で摘み、コリコリ、グニグニと少し強めに扱いていく。
こんな……我は、堪えきれはしないっ♡我の好きな所を好きなように弄びおって♡たまらぬっ♡もっともっと、快感を、恥辱に満ちた行為を、我の知らぬ様々な事柄を……この身に刻み付けてっ♡塗り替えていってくれ♡
「鏡見てっか?白亜さん、今スゲェ淫乱なメスの顔してっぞ」
「や……ぁっ、あああああっ♡メスになるぅっ♡ああぁっ♡なってしまううぅっ♡♡♡」
「ヤベェ、そろそろ出すぞ。発情しきったメス顔、しっかり目に焼き付けろ!」
ドクンッ、ドクン、ドクドクドクドクッ!
白亜の乳首をキュッと抓りながら、和也は白亜の奥に搾り取られるようにして、今日一日ため込んだ精を勢いよく吐き出した。
鏡の中では、乳首を抓られ、自ら腰を振り、だらしなく口を開いて涎を垂らし、潤んだ目元は蕩けきったまま必死に鏡に手を付いて崩れ落ちそうな身体を支えている白亜の姿があった。
「あああああぁーーーっ♡おっ♡あっ♡メス顔……っ、晒して……っん♡ケツアクメしましゅうぅっ♡♡♡んあああぁっ♡」
ビュルルルッ!ピュクピュク……ッ!
白亜の先端からもまた、熱く濁った情欲が吐き出された。
「っはーーーっ、ああ……いい感じにメスお兄さんになってきてんじゃね?白亜さんよ」
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