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ハッピーエンド
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「さて」
ヒロエ王子が言う。
「改めて、ここにいる皆さんにお聞きします。私とマリアンヌ殿との婚約に異論のある方はおられますか?」
今度は誰も手を挙げない。
「それでは、いまこの時を持って、私とマリアンヌ嬢は互いに婚約者となることを、ここに宣言いたします!」
ヒロエ王子が高らかに告げる。
拍手が広がっていく。
やがてそれは喝采となり、
「おめでとうございます!」
「王子、万歳!」
「マリアンヌ嬢万歳!」
という歓声に変わった。
私はヒロエ王子と視線を交わし合う。
お互いの目には、言葉では言い表せないくらい多くのやりとりが詰まっていた。
王子が、私のために色々と準備してくれていたことは知っていた。
私との婚約発表がきちんとできるように、王陛下やその他の重鎮に根回しをしてくれていた。
シレクサ子爵の性癖や悪い噂についても調べてくれていたし、カミソリを送りつけた犯人がシルビアだという証拠を掴んだのも王子の手の者だ。
だが、正直、あの二人がここまで間が抜けているとは思わなかった。もっと色々と揉めたりするものだと覚悟していたのだ。
正直、拍子抜けではある。
王子の目も、同じことを語っていた。
やれやれ、ここまで簡単に事が進むとは思わなかったよ。と。
王子が私の肩を抱き寄せる。
私はこれでようやくヒロエ王子と結ばれた。
これからも、二人で、楽しく陰謀を巡らせたり、私達を侮辱した者に鉄槌を下したりしよう。
ヒロエ王子が言う。
「改めて、ここにいる皆さんにお聞きします。私とマリアンヌ殿との婚約に異論のある方はおられますか?」
今度は誰も手を挙げない。
「それでは、いまこの時を持って、私とマリアンヌ嬢は互いに婚約者となることを、ここに宣言いたします!」
ヒロエ王子が高らかに告げる。
拍手が広がっていく。
やがてそれは喝采となり、
「おめでとうございます!」
「王子、万歳!」
「マリアンヌ嬢万歳!」
という歓声に変わった。
私はヒロエ王子と視線を交わし合う。
お互いの目には、言葉では言い表せないくらい多くのやりとりが詰まっていた。
王子が、私のために色々と準備してくれていたことは知っていた。
私との婚約発表がきちんとできるように、王陛下やその他の重鎮に根回しをしてくれていた。
シレクサ子爵の性癖や悪い噂についても調べてくれていたし、カミソリを送りつけた犯人がシルビアだという証拠を掴んだのも王子の手の者だ。
だが、正直、あの二人がここまで間が抜けているとは思わなかった。もっと色々と揉めたりするものだと覚悟していたのだ。
正直、拍子抜けではある。
王子の目も、同じことを語っていた。
やれやれ、ここまで簡単に事が進むとは思わなかったよ。と。
王子が私の肩を抱き寄せる。
私はこれでようやくヒロエ王子と結ばれた。
これからも、二人で、楽しく陰謀を巡らせたり、私達を侮辱した者に鉄槌を下したりしよう。
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