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なぜこうなった
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寄宿校に戻り4日過ぎた頃、食堂担当のため庭には行かなかった。
早めの寝室は明かりで照らされていてゆっくりと着替えることができた。
着替える途中同じ班のシェルとフェリーが寝室に入ってきた。
ヤッホーと手を降ると血相を変えて私に近寄ってきた。
なんやこいつらと思っているとシェルが腕を掴んで問いかけてきた。
「このアザ何?マリーこれはひどいよ。」
「ていうかこれ、イゼが噛んだあとじゃないの?最近よく噛んでたじゃん。」
フェリーが言い、アザを見てみる。
初めてみた腕のアザは黄緑っぽくまた青紫で赤色の斑点ができていた。
「あー。そうかもね。」
事が大事にならなきゃいいけど黄緑ってことは治りかけてるってことじゃん。
「マリーこれはイゼにちゃんと怒ったほうがいいよ。」
フェリーが普通じゃないという感じで訴えてくる。
あれ、普通ってなんだろう?今見ているこれは普通じゃないのか。
そっか。
なんていうんだろう、閉じ込められていた何かが滲み出る。
じゃあそのまま言っていいのか。
相手を傷つけてもいいんだ、だって私が傷ついてるんだもん。
気づくとフェリーやシェルが周りに言いふらし「共感者」を集めているように見えた。
その中の1人にリエという昔組がいて、そのリエにクリームを塗ってもらった。
「イゼ、小柄で可愛い声してるけどこんなのするとか少し見方変わるわ。」
聞きたくは、なかったかな。
フェリーたちがイゼの寝ている寝室に行って待とうといった。
流れに乗り向かうけど来なかった。
今回は解散ということになったが寝室に戻る道いろんな子に大丈夫?見せて!と言われた。
私も遠慮なく見せた。
アザのことは学校の生徒の殆どが知っていた。
次の日に、少し虚無感を感じた。
きっと感情は変わってもイゼは普通に接してくるだろう。そう思った。
けど、イゼが私に向けた顔は裏切られたとでも言う顔だった。
きっと私が言ったと思ってるんだ。
それでもそんな顔をするのはおかしいけど。
なんで、なんでいつも馴染めないんだろう。
なんで必ず浮いてしまうんだろう。
日本から来たから? 違う。
ハーフだから? 違う。
私がハッキリしないから? 多分そう。
わけわかんないや。逃げたい。
もういいや。この学校で友達なんてできなくていい。もっと先でもいいから最っ高の友達ができますように。
この週はろくに過ぎなかった。
家に帰る帰り道ガリガリになった犬を見かけた。
何かを訴えかけるようで怖くて携帯に目を向けた。
インターネットに接続しようとするが繋がらない。何度も試すが何も起こらない。
家に帰りおじに相談する。
おじは「すぐ近くに知り合いの携帯屋がいるからそいつに行ってくる。」と言い携帯を持ってすぐに出掛けてくれた。
1時間ぐらいするとおじが戻ってきて説明してくれた。
「国が他国の携帯だからこの国で使うために金を要請したがお前が気づかなかったゆえ罰金になり、インターネットをきられた。」
そういえばなんか来てたなと思い出す。
「それで知り合いに頼んだところ治してもらった。もう使えるぞ。」
「有難うございます!」
携帯をもらい中を確認するインターネットは繋がる。良かったと安堵するのも束の間。
やり取りをしていたアプリが2つ消えていた。他にもインストールしたゲームも消えていた。
急いでギャラリーを見てみる。良かったこれは残ってた。
中学や小学校の友達と撮った写真。思い出の写真。意味があまり無かった写真にも愛嬌が付き始めたのはつい最近だ。
やり取りしていたアプリが消え日本の友達たちの携帯は消えてしまった。復元しようとしたができなかった。
電話番号を記憶していたパパとママは登録できたが他はできない。
今週は不幸ウィークなのだろうか。
携帯をベットに放り投げため息をつき、頭をかく。静かに涙が流れてく。
ふとメールでコンコンとやり取りしていたのを思い出す。
急いで携帯を手に取り昔のメールアドレスでログインするとメールのやり取りが残っていた。良かった。
すぐにメールを送ってみる。返信は早く来ないだろう。届いても私が見るのは1週間後かな。
本当今週は大惨事だった。これからどうやっていこう。学校行きたくないな。
努力はしてみた。
テストも頑張った。
少しぐらい気を抜いてもいいよね。
早めの寝室は明かりで照らされていてゆっくりと着替えることができた。
着替える途中同じ班のシェルとフェリーが寝室に入ってきた。
ヤッホーと手を降ると血相を変えて私に近寄ってきた。
なんやこいつらと思っているとシェルが腕を掴んで問いかけてきた。
「このアザ何?マリーこれはひどいよ。」
「ていうかこれ、イゼが噛んだあとじゃないの?最近よく噛んでたじゃん。」
フェリーが言い、アザを見てみる。
初めてみた腕のアザは黄緑っぽくまた青紫で赤色の斑点ができていた。
「あー。そうかもね。」
事が大事にならなきゃいいけど黄緑ってことは治りかけてるってことじゃん。
「マリーこれはイゼにちゃんと怒ったほうがいいよ。」
フェリーが普通じゃないという感じで訴えてくる。
あれ、普通ってなんだろう?今見ているこれは普通じゃないのか。
そっか。
なんていうんだろう、閉じ込められていた何かが滲み出る。
じゃあそのまま言っていいのか。
相手を傷つけてもいいんだ、だって私が傷ついてるんだもん。
気づくとフェリーやシェルが周りに言いふらし「共感者」を集めているように見えた。
その中の1人にリエという昔組がいて、そのリエにクリームを塗ってもらった。
「イゼ、小柄で可愛い声してるけどこんなのするとか少し見方変わるわ。」
聞きたくは、なかったかな。
フェリーたちがイゼの寝ている寝室に行って待とうといった。
流れに乗り向かうけど来なかった。
今回は解散ということになったが寝室に戻る道いろんな子に大丈夫?見せて!と言われた。
私も遠慮なく見せた。
アザのことは学校の生徒の殆どが知っていた。
次の日に、少し虚無感を感じた。
きっと感情は変わってもイゼは普通に接してくるだろう。そう思った。
けど、イゼが私に向けた顔は裏切られたとでも言う顔だった。
きっと私が言ったと思ってるんだ。
それでもそんな顔をするのはおかしいけど。
なんで、なんでいつも馴染めないんだろう。
なんで必ず浮いてしまうんだろう。
日本から来たから? 違う。
ハーフだから? 違う。
私がハッキリしないから? 多分そう。
わけわかんないや。逃げたい。
もういいや。この学校で友達なんてできなくていい。もっと先でもいいから最っ高の友達ができますように。
この週はろくに過ぎなかった。
家に帰る帰り道ガリガリになった犬を見かけた。
何かを訴えかけるようで怖くて携帯に目を向けた。
インターネットに接続しようとするが繋がらない。何度も試すが何も起こらない。
家に帰りおじに相談する。
おじは「すぐ近くに知り合いの携帯屋がいるからそいつに行ってくる。」と言い携帯を持ってすぐに出掛けてくれた。
1時間ぐらいするとおじが戻ってきて説明してくれた。
「国が他国の携帯だからこの国で使うために金を要請したがお前が気づかなかったゆえ罰金になり、インターネットをきられた。」
そういえばなんか来てたなと思い出す。
「それで知り合いに頼んだところ治してもらった。もう使えるぞ。」
「有難うございます!」
携帯をもらい中を確認するインターネットは繋がる。良かったと安堵するのも束の間。
やり取りをしていたアプリが2つ消えていた。他にもインストールしたゲームも消えていた。
急いでギャラリーを見てみる。良かったこれは残ってた。
中学や小学校の友達と撮った写真。思い出の写真。意味があまり無かった写真にも愛嬌が付き始めたのはつい最近だ。
やり取りしていたアプリが消え日本の友達たちの携帯は消えてしまった。復元しようとしたができなかった。
電話番号を記憶していたパパとママは登録できたが他はできない。
今週は不幸ウィークなのだろうか。
携帯をベットに放り投げため息をつき、頭をかく。静かに涙が流れてく。
ふとメールでコンコンとやり取りしていたのを思い出す。
急いで携帯を手に取り昔のメールアドレスでログインするとメールのやり取りが残っていた。良かった。
すぐにメールを送ってみる。返信は早く来ないだろう。届いても私が見るのは1週間後かな。
本当今週は大惨事だった。これからどうやっていこう。学校行きたくないな。
努力はしてみた。
テストも頑張った。
少しぐらい気を抜いてもいいよね。
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