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1章 1節 仲間と成長の時間 《ディスペア編》
第21話 少年と少女と白き生物
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「何…してるの?」
いままで会話したことがなく殆ど無表情な彼女しか見てこなかった少年は、
頭上に飛ぶ羽が生えた生物と少女を瞳の中で揺らし。
少女は少年がなぜそこに居るのか困惑したような声が口から漏れる。
「えっとルナちゃん、こんにちは?」
何を言って誤魔化そうか色々な考えが頭の中を巡ったがただの挨拶しか出てこなかった。
「今すぐ帰って」
ペシペシ
「ひとつ聞いていいかな?」
ペシペシ
「…話すことなんてない」
ペーペー
「…いやあの」
モシャモシャ
「「ーーーー」」
会話しながらも少年の目は自分の頭上、
少女は少年の頭に視線を向けている。
会話を繰り広げている間白い生物は少年の頬を叩いたり、舐めたり、挙句の果てに髪を食べたりしながら
最終的には少年の頭の上に腰を下ろした。
「ピギュ?」
「すぐにハイル君の頭から降りて、お願いだから…ね?」
ペシペシ
小さな白き竜は後ろ足、嫌尾で少年の頭をペシペシと叩き何かを主張しているようだ。
「いい子だから早く降りて?お願いだから」
「ピギュ!」
「…えっと僕はどうしたら?」
少年の頭はこの状況を理解出来ず思考は止まりかけている。
ただ少女を追うだけならばまだ良かったが見つかり、更には謎の生物に頭を寝床判定されてしまったのだ。
「ごめんね…リュピイが貴方の頭の上が気に入ったみたい」
会話の内容からリュピィと言うのがこの生物だと予想する。
「えっとこの子…リュピィ?は何の動物なの?」
と少年が疑問をぶつけると少女は少し驚いたような表情をする。
「えっと、僕何か変な事言ったかな?」
少年としては気になった事を素直に質問として問いかけただけだが、少女が変な物を見るような表情を浮かべこちらに眼差しを向けてきたせいで更に困惑してしまう。
「…知らないの?」
「え、うんこんな珍しい動物見たことが無いよ、
同じように翼が生えてる魔物とかは見たことがあるけどここまでふわふわなのはないかな?」
記憶を思い出してみるが思い当たる記憶は存在しなかった。
「その子はドラゴンよ」
「えっドラゴンだって!?!??」
「っ!?」
ドラゴンと聞き大きく驚いたような少年の声に反応し少女は小さな悲鳴を上げてしまう。
「あっごめん、驚かせちゃったかな?」
「…」
「えっとそのドラゴンって話では聞いた事あったけど実際見るのが初めてで…」
彼女を驚かせないように声のトーンと大きさをを少し落としゆっくりと話しかける。
「…ドラ」
「ん?」
少女は何かを言いかけたが口を閉ざしてしまう。
「こっち」
そう言って彼女は大きな木の元に戻って言ってしまう
「何してるの?そんな所にいないでこっちに来たら?」
彼女は不思議そうに首を傾げながらそう言う
少年は近づき過ぎないように約2人分の距離を開け腰を下ろす。
爽やかな風が少年と少女に向かって吹いている、
ここまで気を張って追跡をしたいせいで身体が少し熱を帯、汗をかいていたが身体に当たる風が心地よい。
それから少し時間がたっただろうか少女はずっと空を見上げている
少年もそれに釣られているかのように空を見上げているが。
(気まずい、そして頭、首が重い…)
頭の上の白き竜は寝息を立てている、しばらくどいてくれ無さそうだ。
そういえば、と少年は来る途中にネーニャに貰った小さな袋の存在を思い出す。
「そういえばルナちゃん、来る途中にネーニャに会ってこの袋を渡してくれって頼まれたんだ」
袋を渡すと少女は開封し始める中から取り出した丸い何かを少女は口元に運び食べる、
「ネーニャちゃんから?」
少女は小さな袋を受け取り、袋の口を閉じている紐を解き中から小さく丸く白のようで茶色な物を口に入れる、
「ーー!!?」
するとサクっと言う小さな音とともに隣から声にならない悲鳴のようなものが聞こえる、少女は手を頬に当てながら美味しそうに
その丸いものを食べ始める。
そんな少女を見つめた
少年の視線を感じ食べずらくなったのか、
そっぽを向き食べるのを辞めてしまう。
「良かったら…食べる?」
「いいの?」
こくりと頷く少女からひとつもらう、
噛んだ瞬間サクッという音と共に簡単に砕け甘さが口の中に広がり噛めば噛むほどどんどん甘みが増し食べ終わるのが惜しいという感覚が残る
「美味しい、これは?」
「ネーニャちゃんが住んでた、街で作ってる、シュガラテって言うお菓子、
ネーニャちゃんお料理上手だから偶に食堂の厨房を使わせて貰って作ってるんだって、
そのおすそ分けを偶にもらう」
(食堂から偶に甘い匂いが漂ってくるのはそういう事か)
「ルナちゃんとネーニャって仲良いの?」
「幼馴染に近いかな?家がお隣さんなの」
こうして会話していると決して喋るのが嫌いとか苦手じゃないのが伝わってくる気がするが、
そのかわりなぜ彼女が皆を避けているのかますます分からなくなる。
「そうなんだ…あっそうだっ!」
少年は急に思い出したかのように立ち上がり少女の目の前に立つ。
「?」
何をしているのかと首を傾げる少女。
「僕は同じ17班に所属しているハイル!よろしくね?」
「知ってるよ?」
少女は目の前の少年の意図が分からないと言ったように不思議そうに見上げる。
「自己紹介だよ自己紹介、他の訓練生から名前は聞いたけど君本人からは名前は聞いてない」
「っ…」
少女はその言葉を聞いてハッとしたような、
苦渋を噛み締めた様な表情を浮かべてしまう。
(もしかして、気が付かないうちに何かをしちゃった?)
明らかに自己紹介をする時に浮かべる表情ではないことに少年は困惑する。
少女は2、3度何かを振り払うように頭を横に振り、決心したように手を握り返す。
「私は…ルナ・シャイン」
「うんよろしく、ルナちゃん!」
「えっ?」
「えっ?」
少女は拍子抜けしたような表情浮かべ少年はますます困惑してしまう。
「本当にそれだけ?」
「うん?」
少女が何を言いたいのかわからない。
(本当にそれだけって一体どういう事?他になにか言うこと…まさか)
少年は昔母親に言われた事を思い出す。
(『いいハイル?女の子は毎日成長する生き物なの、昨日までと一緒なんて思っちゃダメよ?
そしてその変化がどんなに些細でも気が付けるお父さんみたいな男の子にならなくちゃね』)
(あの時の言葉の意味は2人とも仲がいいなあ位しかわからなかったけど今がその時なのかな!?
昨日と違うところ何処だろう)
少女を観察するが昨日と違うところは服装と髪留め位だった。
(ならどっちを褒めればいいのかな?どっちも?
どうしようお母さーーっ!?)
ふといい匂いが鼻を駆け抜け思考の海から離脱すると眼前にはお母さんではなく少女顔があった
(っ!??!!)
ただでさえいっぱいっぱいだった頭が更に止まる。
そして気がつけば頭の重力がなくなり少女の手には白いドラゴン…リュピィが抱き抱えられすやすやと寝息を立てていた。
「えっと服が「今日は帰って」ーーえ?」
一瞬何を言われたのか理解できなかった。
「もうこの時間の授業が終わって次の時間の移動が始まる、早く帰った方がいい」
少女は少年に背を向け言う
「そうだね、ならルナちゃんも一緒に…」
「私は行かない、じゃあねハイル…くん…もう私に関わらないで」
と言って丘を駆ける少女、
何故か足が動かず追いかける事もできずソコに立ったまま。
少女が立ち去った時の言葉が、悲しそうに行った『関わらないで』という言葉が頭から離れなかった。
暫く走り続け森に入った所で後ろを確認し少年が追ってきてい無いことを確認する。
「ピ?」
腕の中でリュピィがひと鳴きする、どうやら起こしてしまったようだ。
「ごめんねリュピィ」
そう言って背中を木に預け座る。
心臓が破裂しそうなほどトクントクンと鼓動している。
リュピィは飛び上がり周囲をキョロキョロと見渡している、
おそらく少年を探しているんだろう。
「私、何やってるんだろ」
先程彼と話したひとときを思い出し、
少し顔が熱くなるが首を数回降って忘れようとする
(久しぶりに教官以外とおしゃべりした、
あの子の私を見る目は他の子達と違う?)
「ハイルくんか…変な子」
少女が口から出した呟きは
少女自身と白きドラゴンそして
「ーー」
近くの草陰に潜んだモノしか知りはしない。
いままで会話したことがなく殆ど無表情な彼女しか見てこなかった少年は、
頭上に飛ぶ羽が生えた生物と少女を瞳の中で揺らし。
少女は少年がなぜそこに居るのか困惑したような声が口から漏れる。
「えっとルナちゃん、こんにちは?」
何を言って誤魔化そうか色々な考えが頭の中を巡ったがただの挨拶しか出てこなかった。
「今すぐ帰って」
ペシペシ
「ひとつ聞いていいかな?」
ペシペシ
「…話すことなんてない」
ペーペー
「…いやあの」
モシャモシャ
「「ーーーー」」
会話しながらも少年の目は自分の頭上、
少女は少年の頭に視線を向けている。
会話を繰り広げている間白い生物は少年の頬を叩いたり、舐めたり、挙句の果てに髪を食べたりしながら
最終的には少年の頭の上に腰を下ろした。
「ピギュ?」
「すぐにハイル君の頭から降りて、お願いだから…ね?」
ペシペシ
小さな白き竜は後ろ足、嫌尾で少年の頭をペシペシと叩き何かを主張しているようだ。
「いい子だから早く降りて?お願いだから」
「ピギュ!」
「…えっと僕はどうしたら?」
少年の頭はこの状況を理解出来ず思考は止まりかけている。
ただ少女を追うだけならばまだ良かったが見つかり、更には謎の生物に頭を寝床判定されてしまったのだ。
「ごめんね…リュピイが貴方の頭の上が気に入ったみたい」
会話の内容からリュピィと言うのがこの生物だと予想する。
「えっとこの子…リュピィ?は何の動物なの?」
と少年が疑問をぶつけると少女は少し驚いたような表情をする。
「えっと、僕何か変な事言ったかな?」
少年としては気になった事を素直に質問として問いかけただけだが、少女が変な物を見るような表情を浮かべこちらに眼差しを向けてきたせいで更に困惑してしまう。
「…知らないの?」
「え、うんこんな珍しい動物見たことが無いよ、
同じように翼が生えてる魔物とかは見たことがあるけどここまでふわふわなのはないかな?」
記憶を思い出してみるが思い当たる記憶は存在しなかった。
「その子はドラゴンよ」
「えっドラゴンだって!?!??」
「っ!?」
ドラゴンと聞き大きく驚いたような少年の声に反応し少女は小さな悲鳴を上げてしまう。
「あっごめん、驚かせちゃったかな?」
「…」
「えっとそのドラゴンって話では聞いた事あったけど実際見るのが初めてで…」
彼女を驚かせないように声のトーンと大きさをを少し落としゆっくりと話しかける。
「…ドラ」
「ん?」
少女は何かを言いかけたが口を閉ざしてしまう。
「こっち」
そう言って彼女は大きな木の元に戻って言ってしまう
「何してるの?そんな所にいないでこっちに来たら?」
彼女は不思議そうに首を傾げながらそう言う
少年は近づき過ぎないように約2人分の距離を開け腰を下ろす。
爽やかな風が少年と少女に向かって吹いている、
ここまで気を張って追跡をしたいせいで身体が少し熱を帯、汗をかいていたが身体に当たる風が心地よい。
それから少し時間がたっただろうか少女はずっと空を見上げている
少年もそれに釣られているかのように空を見上げているが。
(気まずい、そして頭、首が重い…)
頭の上の白き竜は寝息を立てている、しばらくどいてくれ無さそうだ。
そういえば、と少年は来る途中にネーニャに貰った小さな袋の存在を思い出す。
「そういえばルナちゃん、来る途中にネーニャに会ってこの袋を渡してくれって頼まれたんだ」
袋を渡すと少女は開封し始める中から取り出した丸い何かを少女は口元に運び食べる、
「ネーニャちゃんから?」
少女は小さな袋を受け取り、袋の口を閉じている紐を解き中から小さく丸く白のようで茶色な物を口に入れる、
「ーー!!?」
するとサクっと言う小さな音とともに隣から声にならない悲鳴のようなものが聞こえる、少女は手を頬に当てながら美味しそうに
その丸いものを食べ始める。
そんな少女を見つめた
少年の視線を感じ食べずらくなったのか、
そっぽを向き食べるのを辞めてしまう。
「良かったら…食べる?」
「いいの?」
こくりと頷く少女からひとつもらう、
噛んだ瞬間サクッという音と共に簡単に砕け甘さが口の中に広がり噛めば噛むほどどんどん甘みが増し食べ終わるのが惜しいという感覚が残る
「美味しい、これは?」
「ネーニャちゃんが住んでた、街で作ってる、シュガラテって言うお菓子、
ネーニャちゃんお料理上手だから偶に食堂の厨房を使わせて貰って作ってるんだって、
そのおすそ分けを偶にもらう」
(食堂から偶に甘い匂いが漂ってくるのはそういう事か)
「ルナちゃんとネーニャって仲良いの?」
「幼馴染に近いかな?家がお隣さんなの」
こうして会話していると決して喋るのが嫌いとか苦手じゃないのが伝わってくる気がするが、
そのかわりなぜ彼女が皆を避けているのかますます分からなくなる。
「そうなんだ…あっそうだっ!」
少年は急に思い出したかのように立ち上がり少女の目の前に立つ。
「?」
何をしているのかと首を傾げる少女。
「僕は同じ17班に所属しているハイル!よろしくね?」
「知ってるよ?」
少女は目の前の少年の意図が分からないと言ったように不思議そうに見上げる。
「自己紹介だよ自己紹介、他の訓練生から名前は聞いたけど君本人からは名前は聞いてない」
「っ…」
少女はその言葉を聞いてハッとしたような、
苦渋を噛み締めた様な表情を浮かべてしまう。
(もしかして、気が付かないうちに何かをしちゃった?)
明らかに自己紹介をする時に浮かべる表情ではないことに少年は困惑する。
少女は2、3度何かを振り払うように頭を横に振り、決心したように手を握り返す。
「私は…ルナ・シャイン」
「うんよろしく、ルナちゃん!」
「えっ?」
「えっ?」
少女は拍子抜けしたような表情浮かべ少年はますます困惑してしまう。
「本当にそれだけ?」
「うん?」
少女が何を言いたいのかわからない。
(本当にそれだけって一体どういう事?他になにか言うこと…まさか)
少年は昔母親に言われた事を思い出す。
(『いいハイル?女の子は毎日成長する生き物なの、昨日までと一緒なんて思っちゃダメよ?
そしてその変化がどんなに些細でも気が付けるお父さんみたいな男の子にならなくちゃね』)
(あの時の言葉の意味は2人とも仲がいいなあ位しかわからなかったけど今がその時なのかな!?
昨日と違うところ何処だろう)
少女を観察するが昨日と違うところは服装と髪留め位だった。
(ならどっちを褒めればいいのかな?どっちも?
どうしようお母さーーっ!?)
ふといい匂いが鼻を駆け抜け思考の海から離脱すると眼前にはお母さんではなく少女顔があった
(っ!??!!)
ただでさえいっぱいっぱいだった頭が更に止まる。
そして気がつけば頭の重力がなくなり少女の手には白いドラゴン…リュピィが抱き抱えられすやすやと寝息を立てていた。
「えっと服が「今日は帰って」ーーえ?」
一瞬何を言われたのか理解できなかった。
「もうこの時間の授業が終わって次の時間の移動が始まる、早く帰った方がいい」
少女は少年に背を向け言う
「そうだね、ならルナちゃんも一緒に…」
「私は行かない、じゃあねハイル…くん…もう私に関わらないで」
と言って丘を駆ける少女、
何故か足が動かず追いかける事もできずソコに立ったまま。
少女が立ち去った時の言葉が、悲しそうに行った『関わらないで』という言葉が頭から離れなかった。
暫く走り続け森に入った所で後ろを確認し少年が追ってきてい無いことを確認する。
「ピ?」
腕の中でリュピィがひと鳴きする、どうやら起こしてしまったようだ。
「ごめんねリュピィ」
そう言って背中を木に預け座る。
心臓が破裂しそうなほどトクントクンと鼓動している。
リュピィは飛び上がり周囲をキョロキョロと見渡している、
おそらく少年を探しているんだろう。
「私、何やってるんだろ」
先程彼と話したひとときを思い出し、
少し顔が熱くなるが首を数回降って忘れようとする
(久しぶりに教官以外とおしゃべりした、
あの子の私を見る目は他の子達と違う?)
「ハイルくんか…変な子」
少女が口から出した呟きは
少女自身と白きドラゴンそして
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