16 / 33
1章 1節 仲間と成長の時間 《ディスペア編》
S第16話 かつての英雄と災厄と呼ばれた魔女
しおりを挟む
木がまるでこちらに手引きしているの用に大きく揺れ、
ほかの森違う雰囲気に変わっている森の中をある男は歩いていた。
なにか目的があるわけではない、
ただ1人になりたかっただけだ。
森の外では仲間が飲めや歌えや騒げやの宴会をしているのであろう、
そんな騒がしい場所を離れ男は1人になりたかった。
何も考えず森の中を進む、ふいに背後に魔力を感じ立ち止まる。
頭上、高い木の上から何者かの視線を感じる。
「ほう?見破るか人の英雄」
目深くフードを被ったそれが音もなく地面に着地する、
身のこなしからして単なる金品狙いの盗賊ではないであろう。
白き月明かりと、輝く星々が2人を照らす。
男は腰の剣に手を添えた、
それはゆっくり旅人に近づく。
男は何かを感じたのか剣を鞘から抜き、
それが旅人の間合いに入った時剣を振った。
しかしそれに当たる寸前、狙い通りと言わんばかりに
空間の歪みが現れ剣ごと身体が吸い込まれる。
何処かの空間に飛ばされた旅人は、
拳を構え得体の知らないそれに問う。
「お前は誰だ」
それは答えないず手に魔力を集め放つ。
こちらに飛来する魔力の塊を素早く回避し切りかかるが。
紙を切っているかのようにするりと翻されてしまう。
「お前は俺を殺すのか?」
それはただ何も言わずまるでこちらの出方を楽しんでいるかのような存在に、
男は苛立ちを覚える。
「この空間はお前が作ったのか?」
会話でこの空間からどうにか出る方法はないかと模索するがそれは答えない、
旅人の頬に汗が垂れる。
「そうか、答えぬというなら」
旅人が力を解放しようと思ったた所で空間に亀裂が走り白い光に包まれながら崩壊していく。
逃がしてくれるのか?
「…ちっもう邪魔が入ったか、しょうがない貴様の問に答えてやろう!」
どの時吹いた強い風によりでフードが外れ崩
長い白い髪、赤い目の少女が顕になった。
「私は魔女、最強にして最凶の魔道士」
旅人は魔女と名乗る自分より一回り小さい少女に見とれてしまった、
少女の華奢な体に、吸い込まれるような燃える赤い目に、
透き通るような白い髪と肌に。
「そして人類の英雄、貴様を喰らう者だ、また会おう」
空間が壊れ元の場所に戻る頃には既に魔女は消えていた。
「勇者様お怪我は!?」
白い色を基調とした修道服、先端に青い石が取り付けられた杖を持つ少女が男に駆け寄る。
「ああ、大丈夫だ…だが"アリフェリア"もしかして着いてきたのかい?」
男がそう言うとバツが悪そうに少女は俯いてしまう。
「おかげで助かったよ」
素直に感謝を伝えると少女は嬉しそうに顔をあげる。
「…勇者様がご無事なら良かったです、それで先程の結界は?」
「分からない、魔女と名乗っていたが」
「魔女と言うとこの世界が生まれた創世と飛ばれる時代に、悪逆非道の限りを尽くした魔王を始まりの勇者と討伐したと言うあの魔女でしょうか?」
「わからない魔女を騙る偽物か、それとも…
ひとつ分かっているのは俺を喰らうと言っていた、
少なくとも俺達に協力する気は無さそうだ」
「周辺の守りを強化しますか?」
「いや、要らないおそらく狙いは俺だろうし、先の結界もある警備を強化すれば何とかなる問題でもないだろう、
それに今余計な心配事を増やしても指揮が不安定になるだけだ」
「勇者様がそう仰るなら…」
2人は来た道を戻る
そして数ヶ月後に勇者陣営・魔族陣営の戦争に魔女陣営が加わり世界が滅亡しかけるほどの大戦。
大勢の種族が入り乱れ血を流し大切な物も守れず明日の光も見えぬままに命を落とす。
《聖魔大戦》が始まるのだった。
ほかの森違う雰囲気に変わっている森の中をある男は歩いていた。
なにか目的があるわけではない、
ただ1人になりたかっただけだ。
森の外では仲間が飲めや歌えや騒げやの宴会をしているのであろう、
そんな騒がしい場所を離れ男は1人になりたかった。
何も考えず森の中を進む、ふいに背後に魔力を感じ立ち止まる。
頭上、高い木の上から何者かの視線を感じる。
「ほう?見破るか人の英雄」
目深くフードを被ったそれが音もなく地面に着地する、
身のこなしからして単なる金品狙いの盗賊ではないであろう。
白き月明かりと、輝く星々が2人を照らす。
男は腰の剣に手を添えた、
それはゆっくり旅人に近づく。
男は何かを感じたのか剣を鞘から抜き、
それが旅人の間合いに入った時剣を振った。
しかしそれに当たる寸前、狙い通りと言わんばかりに
空間の歪みが現れ剣ごと身体が吸い込まれる。
何処かの空間に飛ばされた旅人は、
拳を構え得体の知らないそれに問う。
「お前は誰だ」
それは答えないず手に魔力を集め放つ。
こちらに飛来する魔力の塊を素早く回避し切りかかるが。
紙を切っているかのようにするりと翻されてしまう。
「お前は俺を殺すのか?」
それはただ何も言わずまるでこちらの出方を楽しんでいるかのような存在に、
男は苛立ちを覚える。
「この空間はお前が作ったのか?」
会話でこの空間からどうにか出る方法はないかと模索するがそれは答えない、
旅人の頬に汗が垂れる。
「そうか、答えぬというなら」
旅人が力を解放しようと思ったた所で空間に亀裂が走り白い光に包まれながら崩壊していく。
逃がしてくれるのか?
「…ちっもう邪魔が入ったか、しょうがない貴様の問に答えてやろう!」
どの時吹いた強い風によりでフードが外れ崩
長い白い髪、赤い目の少女が顕になった。
「私は魔女、最強にして最凶の魔道士」
旅人は魔女と名乗る自分より一回り小さい少女に見とれてしまった、
少女の華奢な体に、吸い込まれるような燃える赤い目に、
透き通るような白い髪と肌に。
「そして人類の英雄、貴様を喰らう者だ、また会おう」
空間が壊れ元の場所に戻る頃には既に魔女は消えていた。
「勇者様お怪我は!?」
白い色を基調とした修道服、先端に青い石が取り付けられた杖を持つ少女が男に駆け寄る。
「ああ、大丈夫だ…だが"アリフェリア"もしかして着いてきたのかい?」
男がそう言うとバツが悪そうに少女は俯いてしまう。
「おかげで助かったよ」
素直に感謝を伝えると少女は嬉しそうに顔をあげる。
「…勇者様がご無事なら良かったです、それで先程の結界は?」
「分からない、魔女と名乗っていたが」
「魔女と言うとこの世界が生まれた創世と飛ばれる時代に、悪逆非道の限りを尽くした魔王を始まりの勇者と討伐したと言うあの魔女でしょうか?」
「わからない魔女を騙る偽物か、それとも…
ひとつ分かっているのは俺を喰らうと言っていた、
少なくとも俺達に協力する気は無さそうだ」
「周辺の守りを強化しますか?」
「いや、要らないおそらく狙いは俺だろうし、先の結界もある警備を強化すれば何とかなる問題でもないだろう、
それに今余計な心配事を増やしても指揮が不安定になるだけだ」
「勇者様がそう仰るなら…」
2人は来た道を戻る
そして数ヶ月後に勇者陣営・魔族陣営の戦争に魔女陣営が加わり世界が滅亡しかけるほどの大戦。
大勢の種族が入り乱れ血を流し大切な物も守れず明日の光も見えぬままに命を落とす。
《聖魔大戦》が始まるのだった。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
神様との賭けに勝ったので、スキルを沢山貰えた件。
猫丸
ファンタジー
ある日の放課後。突然足元に魔法陣が現れると、気付けば目の前には神を名乗る存在が居た。
そこで神は異世界に送るからスキルを1つ選べと言ってくる。
あれ?これもしかして頑張ったらもっと貰えるパターンでは?
そこで彼は思った――もっと欲しい!
欲をかいた少年は神様に賭けをしないかと提案した。
神様とゲームをすることになった悠斗はその結果――
※過去に投稿していたものを大きく加筆修正したものになります。
ごめんみんな先に異世界行ってるよ1年後また会おう
味噌汁食べれる
ファンタジー
主人公佐藤 翔太はクラスみんなより1年も早く異世界に、行ってしまう。みんなよりも1年早く異世界に行ってしまうそして転移場所は、世界樹で最強スキルを実でゲット?スキルを奪いながら最強へ、そして勇者召喚、それは、クラスのみんなだった。クラスのみんなが頑張っているときに、主人公は、自由気ままに生きていく
悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
勇者に幼馴染で婚約者の彼女を寝取られたら、勇者のパーティーが仲間になった。~ただの村人だった青年は、魔術師、聖女、剣聖を仲間にして旅に出る~
霜月雹花
ファンタジー
田舎で住む少年ロイドには、幼馴染で婚約者のルネが居た。しかし、いつもの様に農作業をしていると、ルネから呼び出しを受けて付いて行くとルネの両親と勇者が居て、ルネは勇者と一緒になると告げられた。村人達もルネが勇者と一緒になれば村が有名になると思い上がり、ロイドを村から追い出した。。
ロイドはそんなルネや村人達の行動に心が折れ、村から近い湖で一人泣いていると、勇者の仲間である3人の女性がロイドの所へとやって来て、ロイドに向かって「一緒に旅に出ないか」と持ち掛けられた。
これは、勇者に幼馴染で婚約者を寝取られた少年が、勇者の仲間から誘われ、時に人助けをしたり、時に冒険をする。そんなお話である
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる