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1章 1節 仲間と成長の時間 《ディスペア編》
第8話 雑魚と呼ばれる理由
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タイガの話が一区切り着いた所で、
先程食事終わりに当たりを見渡している時に気になった事を聞いてみた。
「もう少し聞きたいんだけど良いかな?」
「答えられることなら何でも聞いて」
「まず、僕達のご飯の事なんだけど、あそこの班が食べている物と比べると少し…違うというか…」
他の班はベーコンの枚数が多かったり、食べ物の種類が少し多かったり、
十七班に比べて豪華だった。
「あーそれはー「そこも僕が話すよ」ーー頼むタイガ。」
「その事を話すにはまず僕達が雑魚班って呼ばれてる理由から話した方がよさそうだね、
ハイルも気になっていただろう?」
「うん…周りの人がボソボソ言っているのは聞こえたよ」
「数ヶ月1回、班対抗戦っていう全班同時参加の訓練のがあるんだけど
成績によってご飯がちょっと増えたり部屋に家具が増えたり、
少し日常生活が少しだけ豪華になるんだ、
でも僕らの班は前回開催された時にいい成績を残せなくてね」
「負けたの?」
「その捉え方で違いはないかな、順位は1番下、
原因は簡単言うなら僕らの実力不足なんだけど」
「実力不足?」
「僕、実は結構極端な人見知りで戦闘中人と目を合わせられないから、
そのせいで魔術の狙いが分からなくて、
全然当たらないんだ」
「人見知り?さっきからほぼ初対面なのにガンガン来てる気がするけど」
「それはアルが居るからね、最初にアルが話題を作ってくれたから、
アルが居なかったら同じ班でも話しかけることすら無理だよ、
それに今はハイルから聞きたい事っていう話題が出てるからね、
自分から話題を出せないほどの人見知りなんだ、その点ではルナと一緒かもね、
今も緊張しながら喋ってる」
確かに魔術は相手との距離、詠唱速度、魔術によっては体の向き、風向き、相手の動き、計算する事が山ほど存在する、相手の事を見るのは大事だ、それに目が見れないなら相手の目以外、最悪相手の足元を見ても当たりそうだけど、
けど実際に見てみない事にはアドバイスもできないかな?
「それに剣を振っても変な方向に行くんだ」
「ただ単に運動音痴?」
思いついた事を言ってみる。
「そうだと良いけどね、もうなにかの才能かと思うほど当たらないんだ」
「それに相手の目をみなくてもいいんじゃないかな?
たしかに相手が相手の仲間に目伏せするときは気付けないかもしれないけど、
当てるだけなら基本的に相手の行動と周りが見れればいいから」
「頭では分かってるんだけどね…」
どうやら相当悩んでいるようだ。
「アルは?」
「俺はタイガみたいに欠点なんてないぜ?」
「…それじゃあアル?この前何をしたか思い出してみようか?」
「開始合図と同時に走り出して他の班を狙いに行ったけど相手が待ち伏せしてて返り討ちにあったぜっ!
負けたのはタイガが来るのが遅かったからだろ?」
「ご覧の有様さ…」
「何となくわかったよ…」
(作戦なしに単純に1人で突っ込んだのか、つまり後先考えずに正面突破するという事かな、それで他の班の連携に為す術なくやられたって感じかな)
「それに一応班長なのに指示を出してくれないからね」
「各自考えて行動すれば一々伝える必要も無いし一石二鳥だろ、
俺の部族では会話せずに考えている事が伝わるんだぜ?」
「それは長い間一緒に居るからでしょ!?僕達は出会って2ヶ月、ハイルに至っては今日が初めてですよ、まだお互いを知り尽くしてるほど仲がいいわけではありません、
それで相手の事が読めたら、単純か読心術ができる魔族ですよ」
タイガが大きなため息をついた。
「ルナちゃんは?」
先程広場で見たサイドテールの少女を思い出す。
「ルナは試合以前の問題なんだよね」
「?」
「ルナは前回参加しなかったんだよ」
「え?」
「バトルもそうなんだけど授業にもほぼ参加しないんだ、ふらっと何処かに行ってしまう」
「実力も実は分かってなかったり…だから前回は僕ら2人で参加したんだ」
(欠点だけではなく人数不利もかな、一班4人から5人の構成、それなのに欠員1の2人での参加)
話の本人は少し離れた食堂の隅でご飯を食べている。
(色々分かったけど、問題が多いと言うか、
魔術と剣術が相手に当たらないタイガに、
後先考えず猪突猛進で突き進むアル、
そして実力者も一切分からないルナちゃん…
これからどうなるんだ…)
とここでの生活が更に不安になった少年であった。
先程食事終わりに当たりを見渡している時に気になった事を聞いてみた。
「もう少し聞きたいんだけど良いかな?」
「答えられることなら何でも聞いて」
「まず、僕達のご飯の事なんだけど、あそこの班が食べている物と比べると少し…違うというか…」
他の班はベーコンの枚数が多かったり、食べ物の種類が少し多かったり、
十七班に比べて豪華だった。
「あーそれはー「そこも僕が話すよ」ーー頼むタイガ。」
「その事を話すにはまず僕達が雑魚班って呼ばれてる理由から話した方がよさそうだね、
ハイルも気になっていただろう?」
「うん…周りの人がボソボソ言っているのは聞こえたよ」
「数ヶ月1回、班対抗戦っていう全班同時参加の訓練のがあるんだけど
成績によってご飯がちょっと増えたり部屋に家具が増えたり、
少し日常生活が少しだけ豪華になるんだ、
でも僕らの班は前回開催された時にいい成績を残せなくてね」
「負けたの?」
「その捉え方で違いはないかな、順位は1番下、
原因は簡単言うなら僕らの実力不足なんだけど」
「実力不足?」
「僕、実は結構極端な人見知りで戦闘中人と目を合わせられないから、
そのせいで魔術の狙いが分からなくて、
全然当たらないんだ」
「人見知り?さっきからほぼ初対面なのにガンガン来てる気がするけど」
「それはアルが居るからね、最初にアルが話題を作ってくれたから、
アルが居なかったら同じ班でも話しかけることすら無理だよ、
それに今はハイルから聞きたい事っていう話題が出てるからね、
自分から話題を出せないほどの人見知りなんだ、その点ではルナと一緒かもね、
今も緊張しながら喋ってる」
確かに魔術は相手との距離、詠唱速度、魔術によっては体の向き、風向き、相手の動き、計算する事が山ほど存在する、相手の事を見るのは大事だ、それに目が見れないなら相手の目以外、最悪相手の足元を見ても当たりそうだけど、
けど実際に見てみない事にはアドバイスもできないかな?
「それに剣を振っても変な方向に行くんだ」
「ただ単に運動音痴?」
思いついた事を言ってみる。
「そうだと良いけどね、もうなにかの才能かと思うほど当たらないんだ」
「それに相手の目をみなくてもいいんじゃないかな?
たしかに相手が相手の仲間に目伏せするときは気付けないかもしれないけど、
当てるだけなら基本的に相手の行動と周りが見れればいいから」
「頭では分かってるんだけどね…」
どうやら相当悩んでいるようだ。
「アルは?」
「俺はタイガみたいに欠点なんてないぜ?」
「…それじゃあアル?この前何をしたか思い出してみようか?」
「開始合図と同時に走り出して他の班を狙いに行ったけど相手が待ち伏せしてて返り討ちにあったぜっ!
負けたのはタイガが来るのが遅かったからだろ?」
「ご覧の有様さ…」
「何となくわかったよ…」
(作戦なしに単純に1人で突っ込んだのか、つまり後先考えずに正面突破するという事かな、それで他の班の連携に為す術なくやられたって感じかな)
「それに一応班長なのに指示を出してくれないからね」
「各自考えて行動すれば一々伝える必要も無いし一石二鳥だろ、
俺の部族では会話せずに考えている事が伝わるんだぜ?」
「それは長い間一緒に居るからでしょ!?僕達は出会って2ヶ月、ハイルに至っては今日が初めてですよ、まだお互いを知り尽くしてるほど仲がいいわけではありません、
それで相手の事が読めたら、単純か読心術ができる魔族ですよ」
タイガが大きなため息をついた。
「ルナちゃんは?」
先程広場で見たサイドテールの少女を思い出す。
「ルナは試合以前の問題なんだよね」
「?」
「ルナは前回参加しなかったんだよ」
「え?」
「バトルもそうなんだけど授業にもほぼ参加しないんだ、ふらっと何処かに行ってしまう」
「実力も実は分かってなかったり…だから前回は僕ら2人で参加したんだ」
(欠点だけではなく人数不利もかな、一班4人から5人の構成、それなのに欠員1の2人での参加)
話の本人は少し離れた食堂の隅でご飯を食べている。
(色々分かったけど、問題が多いと言うか、
魔術と剣術が相手に当たらないタイガに、
後先考えず猪突猛進で突き進むアル、
そして実力者も一切分からないルナちゃん…
これからどうなるんだ…)
とここでの生活が更に不安になった少年であった。
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