彩の目覚め

朝日眞貴

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第十七話 後輩の快楽

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 先輩に言われて、お風呂の準備を・・・。
 すごい。寝室の端末から、お風呂の湯張りができる。露天風呂の湯張りもできるみたいだから、一緒に行う。

 そうだ!

「先輩。ぼく、アスナさんに言われて、先にお化粧を落とさないと・・・」

「そうだね。いいよ」

「はい。それから、美穂さんとキャサリンさんから言われて」

「下着とナイトウェアだろう?」

「はい。それに、着ている物とか・・・」

「それは、脱衣所にあるランドリーボックスに入れておけばいい。着替えも、脱衣所にタオル置き場があるから、その近くに置いておく場所があるよ」

「はい」

「着替えは、俺が持っていくよ。彩は、化粧を落としてきて、今の化粧をした顔も大人っぽくて素敵だけど、見慣れた彩も好きだよ」

 恥ずかしい。けど、素顔をほめられたことがないので、嬉しい。素直に嬉しい。大好きな人に好きだと言われると、自信になる。

 化粧を落とす。
 緊張していたわけじゃないけど、化粧を落としただけで、気分も違ってくる。

 あのベッドで・・・。ぼく・・・。初めてを・・・。あっ初めてだと、血が出る・・・。どうしよう。ベッドを汚しちゃう。そうだ!お風呂で・・・。恥ずかしくて言えない。でも、ベッドを汚すよりはいい・・・。どうしよう。お風呂に、コンドームを持っていけば、先輩もしてくれるかな?

 うんうん。考えていたら、先輩が呼びに来てくれた。

「彩。お風呂に行こう」

「はい。それで、先輩・・・」

「どうした?」

「ぼく・・・。初めてで・・・」

「うん。大丈夫。最初は優しくするよ。痛かったら、痛いと言ってくれればいいよ」

「あっ。ありがとうございます。あっそうではなくて、初めては・・・。血が出るのですよね?ベッドを汚してしまったら・・・」

「あぁそうか、彩は優しいな。大丈夫だよ。処女だからって必ず出血するわけじゃないよ」

「え?そうなのですか?」

「うん。心配なら、タオルを敷いてもいいよ。お風呂で体験・・・。ここのお風呂なら”あり”かもしれないけど・・・。まずは、ホテルを、お風呂を楽しもう。俺に任せてくれたら絶対に大丈夫とは言わないけど、安心していいよ」

「わかりました。先輩にお任せします」

 一応、コンドームをお風呂に持っていこう。
 ぼくとしては、先輩と結ばれるのに場所は選ばない。どこでも、忘れられない場所になる。最初は、先輩の部屋のそれこそ、玄関でもいいと思っていた。それから考えれば、贅沢になった・・・。

 服を脱ぐ。下着をチェックする。少しだけ、本当に少しだけ湿っている。

 うん。大丈夫。

 先輩は、もう脱いで待っている。急いで全裸になって、先輩に抱き着く。見られるのは、まだ慣れない。恥ずかしい。

「彩?歩けないよ」

「え?あっごめんなさい」

「いいよ。それとも、お姫様抱っこしていく?」

 恥ずかしいけど、そのシチュエーションは最高だ。
 恥ずかしい。すごく恥ずかしい。でも、頷く。

 先輩が、ぼくを抱き上げる。ぼくは、先輩の首に腕を回す。先輩の顔が近づいてきて、ぼくにキスをしてくれた。全身を見られている。今朝も見られたけど、あの時よりも、恥ずかしい。

「彩。ゴムを持ってきたの?」

 手で隠していたけど、すぐに知られてしまった。
 恥ずかしい。すごくエッチな子に思われてしまった。

「ははは。ありがとう。俺が用意すべきだったね。袋があるから、置いておこう」

 よくわからないけど、広げてみたら3つもあるようだ。
 先輩に渡した。顔が熱くなる。なぜか、下半身も熱くなっている。どうしよう・・・。先輩にも気が付かれている。絶対に解っている。

「彩。先に、露天風呂に行こう」

「はい!」

 ぼくも気になっていた。絶対に、素敵な場所だ。そもそも、露天風呂が初めてだ。

「そうだ。先輩。サウナにも・・・。ダメですか?」

「いいよ。お風呂を堪能しよう」

「はい」

 でも、先輩に抱き着いてキスしたい。先輩の匂いを感じたい。今度は、先輩に気持ちよくなってもらいたい。ぼく・・・。こんなにも、欲張りだった?
 左手の薬指に光る指輪を見て、うっとりする。ぼくが・・・。

「彩?」

「はい!」

「降ろすよ。足元が見えにくいから注意して」

「はい!」

 指輪を見ていたら、外に出ていた。
 全裸で、風が冷たいけど、熱くなった身体を冷やしてくれる。足元は暗いけど、湯船が光っている。外を見れば、夜景がすごく綺麗。

 先輩が、ぼくの手をひいてくれる。
 お湯は少しだけ熱い。でも、風が吹いているからなのか、気持ちがいい。先輩が抱き寄せてくれる。綺麗な夜景の中でキスをする。

 あっ・・・。
 先輩が、なにか湯船のスイッチを触ったら、光が消えた。お風呂場の光も消えて、漆黒の闇・・・。じゃなかった。上を見れば、星の輝きが、眼下には生活の営みを象徴する光が・・・。

 あれ・・・。なんで・・・。涙が出てくる。

「明日翔さん。ぼく・・・。幸せ・・・。です」

「俺も・・・。だよ。彩。これから、よろしく。生活も仕事も、無理しないでできることを頑張ろう」

「はい!」

 先輩の首に腕を絡める。先輩の上に乗ってしまう形になるけど、気にしない。先輩が欲しい。先輩のすべてが欲しい。
 舌を絡めるキスをする。自分でもわかる。すごい恰好だ。先輩を跨いでいる。足を広げて・・・。すごく、はしたない恰好だ。でも・・・。先輩が欲しい。

「彩。彩が欲しい」

「はい!明日翔さん。ぼくを貰ってください!」

 大きく腕を広げる。ぼくの手がスイッチに当たってしまって、湯船に光が灯る。浴室の光も付いた。先輩が少しだけ笑ってくれた。

 ぼくを抱き寄せて、舌を絡めるキスをしてくれる。先輩の唾液がぼくの身体に入ってくる。ぼくの唾液が先輩の舌に巻き取られる。先輩の身体のなかに、ぼくの唾液が入る。そう考えるだけで、下半身がゾクゾクする。欲しい。明日翔さんの精液が・・・。全部。全部。ぼくの中に、ぼくが、受け止める。これから、毎日でも、欲しい。

 ぼく・・・。こんなに、エッチなのだ・・・。自分で挿れたくなっている。

 先輩が、身体を離して、ぼくの身体を見てから、ぼくを抱き寄せる。

 あぁぁぁぁダメ。そんな・・・。恥ずかしい。慰めているときでも、声は出さないように・・・。していたのに・・・。大学の時に、友達に聞いて・・・。やってみたけど、気持ちよくなかった。でも、先輩を・・・。明日翔さんを知って、明日翔さんに恋をして、好きになって、初めて・・・。慰めることを知った。気持ちがいい。けど・・。どんどん、明日翔さんが欲しくなる。明日翔さんの言葉で、指で、股間で、ぼくを犯して欲しかった・・・。小さい乳房を触って!おまんこを触って!挿れて!

 欲しい。欲しい。

 先輩の舌がぼくの首筋を舐める。声が我慢できない。漏れてしまう。

「彩。ここなら、声は我慢しなくていいよ」

「あぁぁぁあっあっあっん」

「可愛いよ」

 片手で乳首を摘ままれる。乳首に電流が流れたように感じてしまう。
 ダメ!ダメ!もっと!もっと!もっと!

 舐められる。乳房を揉まれて、乳首を甘噛みされるぅぅぅぅ。気持ちがいい。気持ちがいい。

 挿れて!挿れて!挿れて!欲しい!欲しい!欲しい!犯して!犯して!

「先輩。先輩。明日翔さん。明日翔さん。明日翔さん。ぼく、ぼく、ぼく。明日翔さんが欲しい。欲しい。あぁぁダメ。気持ちがいいよぉ。ぼく、ぼく」

「欲しいのか?」

「うん。欲しい!明日翔さんが、欲しい。おまんこに、欲しい」

「妊娠しちゃうよ」

「うん。いい。明日翔さんの精子をぼくのおまんこに!明日翔さんの子供!欲しい!ぼく、ぼく!あぁぁぁダメ!そんなに、触らないで、触って!」

「彩、立って」

「はい!」

 え?ダメ!

 明日翔さんが、ぼくの、ぼくの・・・あぁぁ気持ちがいい。あぁぁ汚いよぉぉぉ。ダメ。そこ、気持ちがいい。もっともっと舐めて!ダメ。ダメ。明日翔さん。もっと、もっと、舐めて!触って、ダメ。舐めないで、汚いよ。ぼくの・・・。ぐちょぐちょのおまんこを広げて、見ないで、沢山見て!

「彩。舐めろ」

「はい!」

 明日翔さんが湯船に座って、足を広げてくれる。
 おいしい!あぁぁ。明日翔さんのおちんちん。舐めている。大きく、硬い。欲しい。入れて、欲しい。あぁ精液!おいしい。ぬるぬるする。明日翔さんも感じてくれている?ぼくは、もうダメ。触ったら、逝く!逝く!逝く!逝く!

「あっあぁぁぁ・・・・」
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