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第三話 後輩の緊張
しおりを挟む彩を抱き上げて、ベッドに連れていく、彩を寝かせるような恰好にする。ゴムは財布の中に入っている。
彩から離れようとすると、不安そうな表情をする。
可愛いので、抱き寄せてキスをする。
「すぐに戻ってくる。ゴムを取ってくるだけだ」
ゴムで意味が通じると思うけど・・・。
「・・・。スーツの内・・・。ポケットに・・・」
「持ってきたの?」
「はい」
彩のスーツを確認すると、10個入りのケースが入っていた。
「彩。エッチだね。こんなにして欲しいの?」
「え・・・」
ゴムの箱を見て、言っている意味が解ったのだろう。赤面する。
明日は休日だ。犯し続ければ、10回くらいならできるかもしれない。食事の買い置きがないのが心配なくらいだ。この部屋は角部屋だし、隣とその隣は、空いている。そうか、この部屋の下が彩の部屋だ。階段の近くで、エレベータから遠いから人気がない。上は、空いているけど、倉庫のようになっているはずだ。歴代の家主たちが置いていった荷物が置かれている。
「彩?」
「・・・。はい。して・・・。欲しい・・・。です。先輩の・・・。ペンで、一人で・・・。慰めて・・・。ぼく、こんなにエッチで、卑怯で、でも・・・」
卑怯?
彩が落ち込む前に、命令をして話を変える。
「彩。触って」
「はい」
意味が解るのだろう。慣れない手つきで触り始める。
すこしだけ嬉しそうにするのは、触ってみたかったのだろう。最初は、先端を指で触ってから、竿の部分を握る。驚いた表情をするが、慣れない手つきで手を動かし始める。
「いつも、自分で触っていたの?」
恥ずかしそうにうなずく
「触られたり、抱かれたり、エッチな想像をしながら?」
さらに、恥ずかしそうにうなずく
「それ・・・、と、先輩に、見られながら・・・。とか・・・。残業で遅く・・・。会社で・・・。先輩に・・・。襲われるのを・・・」
「ふーん。今度、襲ってあげようか?」
自分の性癖がまだ解っていないようだね。
「え!」
驚いて、顔を上げるが、なぜか嬉しそうな表情を向ける。彩は、自覚は無いようだけど、M気質が強いようだ。
「ほら、見てあげるから、いつも見たいに触ってみなさい。片手は、触っていていいよ」
オナニーを見せろと言っているのに、嬉しそうにするのは、間違いはないだろう。
「・・・。はい。わかりました」
彩は、ぎこちない手つきで、男性器を握りながら、オナニーを始めた。
最初は声を我慢していたが両手がふさがっていて、声が我慢できなくなり、可愛い喘ぎ声が漏れ出す。10分ほど自分で触っていると、身体が震えだして、逝ってしまったようだ。終始クリを刺激するだけだった。足を大きく広げて見せるようにしたのは初めてだったのに、しっかりと興奮して逝ってしまったようだ。
「彩。おいで」
手を広げると、そのまま抱き着いてくる。恥ずかしかったのだろう、顔を隠すように胸にこすりつけてくる。
彩の体温と、オナニーの匂いと、汗の匂いが感じられる。
「彩。毎日、触っているのか?」
首を激しく横に振る。毎日、オナニーをしているわけじゃないようだ。
「声がすごく可愛かったよ」
驚いて顔を上げるが、言われた内容が恥ずかしくて、また顔を隠す。
「触りながら、自分で触って気持ちがよかった?」
うなずく、気持ちがよかったようだ。
「また、見せてね」
うなずいてくれる。
「彩。下の毛は剃っているの?」
足を大きく広げたので、全部が見えたが、下の毛は綺麗に剃られたようになっていた。お尻の方も綺麗になっている。
「・・・。子供の様だけど・・・。毛が生えない。ダメですか?」
天然パイパンなのだな。
「ダメじゃないよ。彩の可愛い部分が全部見えて嬉しかったよ」
「ヤっ。・・・。恥ずかしい。でも・・・。先輩なら・・・。興奮してくれました?」
「興奮したよ」
「本当ですか?」
「もちろん」
「それなら・・・。よかった。おもらしを見ても、何も言ってくれなかったし、ぼくに興味がないのかと・・・」
「彩のおしっこなら何度でもみたいよ。オナニーも同じだよ」
「本当?」
「あぁ」
彩の態度が、子供のように思えてしまう。頭をなでると嬉しそうにする。長めの髪の毛だがさらさらしていてなでる手も気持ちがいい。
彩の体温が、心を満たしてくれる。
彩の匂いが、身体を熱くする。
オナニーをしたばかりの股間から、熱が伝わってくる。入れていないのに、俺を興奮させてくれる。
「あのね」
「どうした?可愛い。可愛い。俺の彩」
「え?」
「ん?」
「”俺の彩”って・・・」
「嫌なのか?」
髪の毛が大きく左右に揺れる。喜んでくれているようだ。
「いや・・・。じゃない。嬉しい。先輩の物になりたい」
「彩は、俺の彼女だ。大切な人だよ」
「うん!嬉しい!あのね。ぼく・・・。あのね」
「なに?」
「昨日・・・。おもらし・・・。見られて・・・。それが、先輩で・・・。パンツを、見られて・・・。そのあと、”脱げ”って命令されて・・・。ハンカチを渡されて・・・。あのね。あのね。嬉しかった。そのあとも、肩を抱いてくれて・・・。おもらしするような子を・・・。見捨てないで・・・。抱きしめてくれた。抱いてくれた。タクシーの中で、守ってくれて・・・。手を握ってくれて・・・。おしっこで汚した、ぼくを抱きしめてくれて・・・。ありがとう。嬉しかった。それで・・・。それで・・・」
「いいよ。慌てなくて」
「うん。あのね。ぼく、先輩におもらしを見られて・・・。変になっちゃった」
「変?」
行動が十分、変だけど、そうじゃないよな?
「うん。また、先輩に・・・」
「どうした?言わないと、伝わらないぞ」
「うん。先輩に、おしっこを見て欲しい。見られたい。でも、だから・・・。嫌いにならないで・・・。ほしい」
性癖に目覚めてしまったのだな。
「大丈夫だよ。彩。彩の全部を見てあげる。彩のことを知って、もっと好きになるよ」
「うん。うん。先輩。大好き!」
顔を上げてから、宣言するように言ってから、力が抜けたように腕の中に収まる。彩の腕は、俺の首に回されたままだ。
え?
腕の中で寝息が聞こえる。
もしかして、昨日から羞恥心や緊張やら、いろいろの感情が織り交ざって、寝てないのか?
揺り動かしても起きる気配はない。完全に落ちている。
首に回した手を離そうとすると、また抱き着いてくる。
布団をかけてあげないと、それにスーツもハンガーにかけておかないと・・・。それに、思い出したら、彩のパンツとストッキングを洗わないと、もう遅いかもしれないけど、おしっこの痕が残ってしまうかもしれない。
「彩?」
起きない。完全に寝ている。
可愛いおしりを触ると、すこしだけ逃げる様子を見せる。大事な部分は、後でしっかりと味わってあげよう。背中に回した手が離れる。
布団の中に入れると、布団を抱きしめるようになる。
離れても大丈夫そうだ。大きくなっている物も、彩の寝顔を見ていると落ち着いてくる。
気持ちよさそうに寝ているのを起こすのは可哀そうだ。このまま寝かしておこう。
昨日のバッグからコンビニの袋を取り出す。おしっこの匂いはそれほど強くないが、微かにしている。パンツとストッキングを、ランドリーネットに入れる。100均で買った物だが大丈夫だろう。彩には、悪いけど他の洗濯ものと一緒に洗濯をさせてもらおう。
洗濯機の回る音と、彩から聞こえてくる寝息が子守歌のように聞こえて、彩の隣に横になる。解っているのか、抱き着いてくる。
彩の体温を感じながら目を閉じる。
「おやすみ。彩」
起きて、頭がすっきりした彩が、今の状況を見て、どんな反応を示すのか楽しみだ。
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