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続編1:水面に緩ふ華の間章。
閑話/09 憑鬼3。※
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「ふん、それは今できないのか?」
「駄目。明媚の子供だから祝ってくれるの」
「そうか、なら用はないな、さっさと戻れ」
「いやっ!ご主人さまと契るまで返らない……といいたいところだけど、今日は慰めるだけにするから、ご奉仕させて?」
美しい少女に化けた妖魔がうるうると見上げてくる。
「ねぇ良い子にしているから……」
その声音は消え入るような響きをおびていた。
「まあ、いいだろう。誓約してもらうからな」
「はい」
使い魔と主人は印を交わし、一時の契約が結ばれた。明媚の行動を制約するものだ。
次の瞬間、明媚は満面に笑みを浮かべて元気になった。
「やったぁーご主人さまのおちんぽぉ」
「おい」
「あ、はぁい。うふふ」
明媚は恭しい仕草で号の帯紐を解き、下着から逸物を取り出した。
「ご主人さまのもの、おっきいねぇ明媚のお口に入るかなぁ。はむ、れろっ」
やわやわと手で刺激しながら、明媚は逸物を舐めていく。舌の柔らかくざらついた肌触り。滴ってきた液体を、少女は美味しそうに舐めしゃぶった。
少女の姿をした妖魔の巧みな舌さばきに、逸物は段々と勃起してきて、大きく膨れ上がった。
彼女は自ら喉の奥までそれを咥え込み、強請るような眼差しを送ってきた。号の精子が勢いよく口腔に溢れ出す。
少女は最後の一滴まで幸せいっぱいな表情で飲み干した。
その後、明媚は褥衾の中に潜りこんできた。
朝起きるといつものように宿っているのを感じ取って魄史はほっとしたが、明媚はその日の夜にも現れた。
こうして彼は毎夜のように現れる妖魔に精を強請られるようになった。
*
華火は遅れた次第について弁解していた。遅れたといっても禰娜の予想より若干遅かっただけであるが、彼女は妖魔の香を嗅ぎ取り華火を追求してきた。
「それで彼女も僕の結婚を祝ってくれたし、器が誕生したら力を注いであげることにしたんです」
「うんうん、そっかぁ、で、その導師の具合はどうだった?」
「そうですね……気を隠すのが上手そうでしたが、というかどうかしたんですか」
「いいえ、なんでもないのよ。可愛いわらわの珠佳」
禰娜は紺碧の髪を撫でさすった。
華火の冠は螺鈿の卓子の上に置かれていた。彼女は弟の頭を撫でるのを好み、度々こうして手ずから冠を取り外してしまうことがあった。
禰娜の白い繊手が白玉の器からを瑞々しい果実を一切れ摘まむ。
「あーん」
美容長命に効果ありとして珍重される薬桃であった。その木は氷河に覆われた北の果てに生えているという。
一目見た者の目をぎょっとさせる水色をしている。桃に特有の白い羽毛が艶々と照り映える。中身も当然薄青色で、通は白い果肉に薄青い線が蛇行する大理石のような造形を楽しむとか。
大家が下賜していったものだった。
華火はしかめっ面で甘やかな一切れを口にした。禰娜の白い指が入ってくる。それはすぐに抜き取られ、次の一切れを持ち上げた。禰娜は華火の唾液とともに、ほのかに甘いそれを咀嚼した。
号文官かぁ……使えるかな?
どうだろう?試しに魔鏡で苛めてみよっか。
何だか、わくわくしてきた。
「駄目。明媚の子供だから祝ってくれるの」
「そうか、なら用はないな、さっさと戻れ」
「いやっ!ご主人さまと契るまで返らない……といいたいところだけど、今日は慰めるだけにするから、ご奉仕させて?」
美しい少女に化けた妖魔がうるうると見上げてくる。
「ねぇ良い子にしているから……」
その声音は消え入るような響きをおびていた。
「まあ、いいだろう。誓約してもらうからな」
「はい」
使い魔と主人は印を交わし、一時の契約が結ばれた。明媚の行動を制約するものだ。
次の瞬間、明媚は満面に笑みを浮かべて元気になった。
「やったぁーご主人さまのおちんぽぉ」
「おい」
「あ、はぁい。うふふ」
明媚は恭しい仕草で号の帯紐を解き、下着から逸物を取り出した。
「ご主人さまのもの、おっきいねぇ明媚のお口に入るかなぁ。はむ、れろっ」
やわやわと手で刺激しながら、明媚は逸物を舐めていく。舌の柔らかくざらついた肌触り。滴ってきた液体を、少女は美味しそうに舐めしゃぶった。
少女の姿をした妖魔の巧みな舌さばきに、逸物は段々と勃起してきて、大きく膨れ上がった。
彼女は自ら喉の奥までそれを咥え込み、強請るような眼差しを送ってきた。号の精子が勢いよく口腔に溢れ出す。
少女は最後の一滴まで幸せいっぱいな表情で飲み干した。
その後、明媚は褥衾の中に潜りこんできた。
朝起きるといつものように宿っているのを感じ取って魄史はほっとしたが、明媚はその日の夜にも現れた。
こうして彼は毎夜のように現れる妖魔に精を強請られるようになった。
*
華火は遅れた次第について弁解していた。遅れたといっても禰娜の予想より若干遅かっただけであるが、彼女は妖魔の香を嗅ぎ取り華火を追求してきた。
「それで彼女も僕の結婚を祝ってくれたし、器が誕生したら力を注いであげることにしたんです」
「うんうん、そっかぁ、で、その導師の具合はどうだった?」
「そうですね……気を隠すのが上手そうでしたが、というかどうかしたんですか」
「いいえ、なんでもないのよ。可愛いわらわの珠佳」
禰娜は紺碧の髪を撫でさすった。
華火の冠は螺鈿の卓子の上に置かれていた。彼女は弟の頭を撫でるのを好み、度々こうして手ずから冠を取り外してしまうことがあった。
禰娜の白い繊手が白玉の器からを瑞々しい果実を一切れ摘まむ。
「あーん」
美容長命に効果ありとして珍重される薬桃であった。その木は氷河に覆われた北の果てに生えているという。
一目見た者の目をぎょっとさせる水色をしている。桃に特有の白い羽毛が艶々と照り映える。中身も当然薄青色で、通は白い果肉に薄青い線が蛇行する大理石のような造形を楽しむとか。
大家が下賜していったものだった。
華火はしかめっ面で甘やかな一切れを口にした。禰娜の白い指が入ってくる。それはすぐに抜き取られ、次の一切れを持ち上げた。禰娜は華火の唾液とともに、ほのかに甘いそれを咀嚼した。
号文官かぁ……使えるかな?
どうだろう?試しに魔鏡で苛めてみよっか。
何だか、わくわくしてきた。
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