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続編1:水面に緩ふ華の間章。

02 花瓶。※

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「はふぅ……わがきみぃあついですぅ」

 瑞々しい肌は抜けるように白く、それでいて瑞々しい張りがあって、健康的な若々しさ──若いというよりも幼いといった方が良いかも知れない──を存分に発揮していた。

 幼女の雪肌は咲き初めの花のように羞じらいをおびて、くれないに染まっていた。
 彼女は夫君のなすがまま身を委ね、とろとろになっている。

 柔らかな淡い蜂蜜色の褥に扇状に広がる濡羽の黒髪が艶めかしい。
  
 玉蓉は藍白の薄衣だけを羽織り、甘やかな褥の上で乱れていた。射干玉の髪に白い花蕾が散っている。薄衣は肩までずり落ち、手前でゆるく結ばれた赤い絹布の隙間から初々しい小さな乳首が桃色に染まっている様子が少しだけ窺えるか窺えないかのところで、生絹の半透明の生地に覆われている。

 寝間の灯燭がちろちろと火精の舌のような火を揺らめかせ、銀盤に水滴を滴らせる氷の柱が宵闇に燦めく。羽根のような花弁を広げた真っ白な生花が氷の中で時を止めている。
 房室を青く浸食する月の光に、雨雫のような水晶の玉簾が瞬く。

 涼やかな絽の帷が褥を閉ざし、帷の端から天羽ばたく群蝶の刺繍が影絵のように黒く浮かび上がり、天井へと昇っていく。

 華火の指に十分に愛撫され、肉襞の間に透明な糖蜜が伝っていた。なまめかしい秘処を淫靡な音を響かせながら、擽りながらも、片手に伽藍鳥の嘴にも似た器具が現れ、玉蓉は金属が挿入される。ひやっとした感覚に玉蓉は声を漏らした。

 華火のしらかねの片目が器具を覗きこんだ。

 最奥まで挿入された筒は、幼女の膣に丸い穴を開けて、子宮のぷりっとした可愛らしい頭を覗かせていた。

 その愛らしい様子をしろかねの瞳がじっくりと眺め、今日は見分だけだけど……と淫らに微笑んだ。それからとろりと生温い液体に満たされた白玉の水盆から一輪手に取り、ぽってりと丸い輪郭の花を妻君の秘裂に生けた。
 薄紅の山芍薬が白くたおやかな股の間に咲いた。

「なにしゅてるんですか、ぎょくよぅのお股に花がさいてますよぉ……わがきみぃ」

 黒髪がゆらゆらと何とも艶めかしい。白い蕾が散って、花の化身のようだ。純真で可憐な咲き初めの花だろうか。

「そうだよ、今から玉蓉ちゃんの可愛いあそこに沢山花を咲かせていくんだよ」

 妻君の黒髪頭が優美な手で優しく撫ぜられる。蜂蜜色の柔らかい光沢を帯びた褥の上で、艶っぽい声音が甘やかに広がっていく。

 常には脹れっ面をしていただろう。今はうっすらと青みがかった白銀に染まる美しい黒い水面はとろんと潤み、身体が熱くて、植物の茎にさえも膣道を淫らに刺激してきた。
 
 こぶりだが青の鮮やかな花を何本が生け、華火はふんわりと咲く大輪の一輪を飾る。真紅の厚い花びらを持つ花、灰色がかった薄い黄色の可憐な花、赤い実の付いた枝。   

 瑞々しい生花の香りが鼻腔を擽る。ゆったりと燻る香煙と入り混じる。

 霞のような小さな草花の乾いた茎がかさかさと膣道を刺激し、最奥まで触れかかる。 

「ひゃぁ……な、なんか奧にっ」
 
「おや、ここが善いのかな?僕の奥方様は淫らだね」
 
 華火の声に意外そうな響きが混ざる、それはすぐに愉しげな笑みに変わった。
 長い指がすっと幾らかの茎を引き抜き、花瓶に少しのすき間ができあがる。華火の手が例の草花をかさかさと揺らして奧を突いた。

「あ、ひゃぁ……あっ」

 幼い喘ぎ声があがった。華火は枝を一回転させた。ごりごりと膣道が強く刺激される。

「あんっ」

 二回転、三回転、そして一気に搔き回す。

「っんん──っあぁぁっ!」

 華火はいきなり手を止めた。

「ふぇぇ」

 今度は草花でつんつん、そして熟れた其所を無視して抜いた花を元に戻していく。生けた花の形を整えていくと花全体が小さく揺れ、妻君は快感に身を震わせた。
 
「玉蓉ちゃん、ほら、よく見てごらん、ここに君の愛らしい白い股の間にお花が生けられているのが見えるかい。こんなに沢山お花を盛って」
 
 華火が鏡を差し出してきた。
 然程大きくはない円鏡である。裏面に黄金の装飾、鏡台の短い脚に陶磁器の小花が散っている。
 黄金鏡の中の玉蓉がとろんとした瞳で見つめてくる。 
 淫らな幼女のお股から色鮮やかな花々が咲き乱れていた。 
 赤い絹布が解け、白藍の薄衣に垂れ下がり、桃色の乳首が完全に姿を見せていた。

 乱れた黒髪の端にひっかかっていた白い蕾が柔らかな淡い蜂蜜色の褥の上に転がり落ちる。
 
 華火は玉蓉の愛らしさに微笑み、白く柔らかい内股にもう何度目かの口吻を落とした。
 すでに点々と染まった痕が花瓶の周辺を彩っていた。そこに一つ赤い痕が追加される。

「ぁあ……」

 玉蓉は晒された淫らな己の姿に羞恥から身体を赤く染める。じんわりと涙が双眸を濡らした。
 優美な指は優しくその涙を指で拭き、彼の舌はぺろりと目元を舐めた。

「かわぁいい」

 色香の滴るような嫣然たる笑みをこぼれる。しろかねの瞳が淫蕩に蕩けていた。
 玉蓉は少しだけ間を開けて、消え入りそうな声を零した。

「……ねえ、わがきみぃ」

 小さなお手々が夫君の寝衣の襟の端を摑む。潤んだ瞳が見上げてきた。その目尻は薄らと紅に染まっている。
 初々しく染まった瑞々しい、小さな唇から言葉が紡がれた。

「──ぎょくようのお股、む、むじゅむじゅするんですが……」

 恥ずかしそうに目を逸らして。
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