僕の恋、兄の愛。3

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市井弟の成功談

兄ちゃんは無事?

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「兄ちゃんが!!兄ちゃ・・・!!
うぇぇぁぁぁん。」

「・・・健?
まさか俺の事気付いてない!?」

『健介くん!!』

「兄ちゃんがぁぁ!
うえぇぇぇぇぇ!!
戒川のおじちゃぁぁぁぁ。」

『健介くん落ち着いて!
優介くんがどうなってるの!?』

「健!兄ちゃん無事!無事だよ!!
戒川さんが勘違いしちゃうから!
もう絶対勘違いしちゃってるから!!」

「兄ちゃんんん、うぇえええん。」

『健介くん!しっかり!!
どうしたの!?
何があったの!?
優介くんは!?
おじちゃん今すぐ行くからね!!』

「健、大丈夫だよ!
内線!お電話代わって!!
健のナイス寝技で兄ちゃん全然動けない!
まずお腹から降りて!!」

「にいじゃんがぁぁぁ。
うえぇぇぇぇぇえ。」

『健介くん!!
救急車呼んだからね!
10分で来るって言ってるよ!!
おじちゃんはすぐ行くからね!!
大丈夫だよ!!
健介くんは優介君に気持ちを強く持つんだって伝えて!!
一旦切るよ!
おじちゃんすぐ行くからね!!』

ブツッン。

「よ、よかっ、ひっく、救急車お休み違う!
兄ちゃん生きてぇ。
戒川のおじちゃん頑張れって・・・。
う、ぅぅうえうぇぇぇん。」

「え゛、ちょっ、救急車!?
要らない!!
俺生きてる!!
ちょっとした脳震とう!多分!
俺ダイジョブ!!
健降りて!内線!内線電話!!」

「兄ちゃ~ん!
死んじゃやだぁぁぁぁ!」

「健、健ってば!
兄ちゃんを見て!
けーん!!」

「兄ちゃんが死んだら僕も死ぬぅぅ。
うううぇぇぇうわぁぁぁああん。」

「けん、っっ、かっ、戒川さーん!!」















◆◆ ◆ 数分後 ◆ ◆◆



ガチャガチャっ!

バタン!

「健介くんドコだ!」

「にいじゃん~!!
うぇぇぁぁぁん。」

バタバタバタ!!

「健介くん!優介君は!?」

「うぇぇぁぁぁん!!」

「・・・あ、戒川さん。」

「戒川のおじちゃぁぁぁん!
兄ちゃんがぁぁ、しし、死んじゃ、死んじゃっt、っっ、うぇええええん。」

「優介君!大丈夫か!?
呼吸は!?心拍は!?
って・・・。
アレ?優介君?」

「うぇ、うぇぇ、うぁぁぁあん。」

「・・・ドモ。」

「うぇぇぁぁぁああん!!」

「優介くん・・・大丈夫なの?」

「えぁああああああん。」

「・・・はい。」

「うっく、うっく、えぇぇぇん。」

「どう言う状況?」

「うううぇぇぇうわぁぁぁああん。」

「まぁその・・・すいません・・・。」

「うぇ、うっく、うぇぇ、うぁぁぁ。」








◆◆ ◆ さらに数分後 ◆ ◆◆




兄ちゃんは無事助け起こされ、ソファに座っている。

戒川さんは、何かあった時のために、と警備員さんを連れてきてくれていた。

兄ちゃん・・・よかった・・・。

「ひっく。うっく。うぃっく。」

そんな僕は、兄ちゃんの膝の上に座っている。
僕がどうしても兄ちゃんから離れなかったから、戒川さんと警備員さんが僕ごと兄ちゃんをソファに座らせてくれたのだ。

「健介、落ち着いた?」

兄ちゃんが僕の背中を擦ってくれる。

「健介くん、大丈夫かい?」

戒川のおじちゃんが心配そうに僕を覗き込む。

・・・。

・・・。

む?













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