6 / 27
市井弟の成功談
爆走、後、発覚。
しおりを挟むもしかして、このヌイグルミ!
そう、そうだよ!
アレ、アレだ!
兄ちゃん、所長さんの秘書に昇進。
↓
所長さん、兄ちゃんをお祝いしたい。
↓
そんな時に兄ちゃんが所長さんにプロポーズの相談。
告白のリサーチをする。
↓
プロポーズ相手、僕。
↓
所長さん、気を利かせて、僕らに“夫婦のヌイグルミ”プレゼント。
↓
所長さん、結婚祝いを昇進祝いにカモフラージュする大人の対応。
コレ!
コレだ!
きっとそうだ!
「“ユウくんとケンちゃん”、玄関に飾ろうよ~♪
マジ可愛い!
やっほ~♪」
「ソレは・・・いいアイディアだね。」
所長さん、ありがとう♪
兄ちゃんは、まだ不思議な表情でこのヌイグルミを見ている。
・・・そうか!
僕分かっちゃったよ!
これは兄ちゃん想定外の所長さんからのサプライズお祝いなんだ!
「可愛く飾れたよ!
兄ちゃん見て見て~♪」
「・・・どうしてこんな事に・・・。
あぁいや、可愛いね、健ありがとう。
玄関が不思・・・ゆかいな空間になったね。」
「えへへ~♪」
兄ちゃん照れてる♪
コレはもう・・・♪
アニプロ作戦成功の日が近いんだ♪
ヤッホ~♪
◆◆ ◆その数日後◆ ◆◆
・・・皆、気付いてる?
僕が“アニプロ作戦”を皆に熱く語ってから、数日経ったね。
いくら待っても兄ちゃんからのプロポーズが全然無いの。
それドコロか、兄ちゃんからサプライズイベントの気配が全く感じられなくなっちゃったんだ。
・・・何でだろ?
皆も不思議だよね。
僕にプロポーズするのに、何か問題でも起きたのかな?
え?
注文した指輪が来ないとかじゃないかって?
ああ、兄ちゃんがデザインやメーカーに拘ってるなら有り得るかも。
それなら待った方がいいかな?
うん、そうだよね。
急いては事をし損じる、ってコンシェルジュの戒川のおじちゃんも言ってたし。
ちょっと様子を見よう。
大切だもんね!指輪!!
◆◆ ◆更に数日後◆ ◆◆
待ってみよう。
・・・そう思っていた時期もありました。
でも、兄ちゃんのパソコンのネットの検索履歴も“高校生の告白事情”を僕にリサーチした日から更新されてない。
・・・あれ?
大丈夫、大丈夫。
だって兄ちゃん、僕の結婚情報誌手に取って見てたじゃん。
でも・・・。
そうだ、それに僕がオススメした乙女ゲームのパッケージじっと見てたもん。
だけど・・・。
それに所長さんがペアのヌイグルミお祝いに送ってくれたし。
でも、もしかして。
もしかして・・・。
もしかして、全部僕の勘違い?
※1番の問題は、『ペアの指輪欲しい。』→『プロポーズして欲しい。』→『兄プロ作戦だ!』→『兄ちゃんがプロポーズしてくれるに違いない!』とこのお話が始まる前の段階で大脱線していた事だと思う。
0
お気に入りに追加
20
あなたにおすすめの小説

フローブルー
とぎクロム
BL
——好きだなんて、一生、言えないままだと思ってたから…。
高二の夏。ある出来事をきっかけに、フェロモン発達障害と診断された雨笠 紺(あまがさ こん)は、自分には一生、パートナーも、子供も望めないのだと絶望するも、その後も前向きであろうと、日々を重ね、無事大学を出て、就職を果たす。ところが、そんな新社会人になった紺の前に、高校の同級生、日浦 竜慈(ひうら りゅうじ)が現れ、紺に自分の息子、青磁(せいじ)を預け(押し付け)ていく。——これは、始まり。ひとりと、ひとりの人間が、ゆっくりと、激しく、家族になっていくための…。
今日も武器屋は閑古鳥
桜羽根ねね
BL
凡庸な町人、アルジュは武器屋の店主である。
代わり映えのない毎日を送っていた、そんなある日、艶やかな紅い髪に金色の瞳を持つ貴族が現れて──。
謎の美形貴族×平凡町人がメインで、脇カプも多数あります。

片桐くんはただの幼馴染
ベポ田
BL
俺とアイツは同小同中ってだけなので、そのチョコは直接片桐くんに渡してあげてください。
藤白侑希
バレー部。眠そうな地味顔。知らないうちに部屋に置かれていた水槽にいつの間にか住み着いていた亀が、気付いたらいなくなっていた。
右成夕陽
バレー部。精悍な顔つきの黒髪美形。特に親しくない人の水筒から無断で茶を飲む。
片桐秀司
バスケ部。爽やかな風が吹く黒髪美形。部活生の9割は黒髪か坊主。
佐伯浩平
こーくん。キリッとした塩顔。藤白のジュニアからの先輩。藤白を先輩離れさせようと努力していたが、ちゃんと高校まで追ってきて涙ぐんだ。

黄色い水仙を君に贈る
えんがわ
BL
──────────
「ねぇ、別れよっか……俺たち……。」
「ああ、そうだな」
「っ……ばいばい……」
俺は……ただっ……
「うわああああああああ!」
君に愛して欲しかっただけなのに……

後輩に嫌われたと思った先輩と その先輩から突然ブロックされた後輩との、その後の話し…
まゆゆ
BL
澄 真広 (スミ マヒロ) は、高校三年の卒業式の日から。
5年に渡って拗らせた恋を抱えていた。
相手は、後輩の久元 朱 (クモト シュウ) 5年前の卒業式の日、想いを告げるか迷いながら待って居たが、シュウは現れず。振られたと思い込む。
一方で、シュウは、澄が急に自分をブロックしてきた事にショックを受ける。
唯一自分を、励ましてくれた先輩からのブロックを時折思い出しては、辛くなっていた。
それは、澄も同じであの日、来てくれたら今とは違っていたはずで仮に振られたとしても、ここまで拗らせることもなかったと考えていた。
そんな5年後の今、シュウは住み込み先で失敗して追い出された途方に暮れていた。
そこへ社会人となっていた澄と再会する。
果たして5年越しの恋は、動き出すのか?
表紙のイラストは、Daysさんで作らせていただきました。

代わりでいいから
氷魚彰人
BL
親に裏切られ、一人で生きていこうと決めた青年『護』の隣に引っ越してきたのは強面のおっさん『岩間』だった。
不定期に岩間に晩御飯を誘われるようになり、何時からかそれが護の楽しみとなっていくが……。
ハピエンですがちょっと暗い内容ですので、苦手な方、コメディ系の明るいお話しをお求めの方はお気を付け下さいませ。
他サイトに投稿した「隣のお節介」をタイトルを変え、手直ししたものになります。
ハンターがマッサージ?で堕とされちゃう話
あずき
BL
【登場人物】ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ハンター ライト(17)
???? アル(20)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
後半のキャラ崩壊は許してください;;
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる