僕の恋、兄の愛。3

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弟くんと指輪の出会い編◆友人視点◆

ある日の百鶴学園高校⑤

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「・・・それ、イチケンの中身が天然だって周りにバレたのが3年新学期ってだけだぞ?
あいつ擬態してたんだよ。」

「擬態ってマジウケルーw
何でバレたし。」

「ほら、3年の学年集会でユデタマゴ(副校長)のヅラむしったじゃん。
『先生、前と後ろが逆ですよ~♪』って。」

「「「アレか!!!」」」

「んで・・・今から3000年以上前の紀元前の古代エジプトでは・・・、
遺跡から出土した宝飾品の中に~、・・・

「唐のから揚げ旨そー。
貰うぞー。」

「はっ倒すぞ松戸。」

「唐が辛辣!!」

「ねぇ、唐くんーw
副校長先生のヅラむしったイチケン、100%善意だった、って本当にー?」

「おぉ。アレは100%善意。」

「えぇ!?
私、副校長先生とイチケンにすっごい確執とかがあるのかと思ってたわ!」

「襟足にヅラのつむじが見えたんだってさ。
コッソリ教えるつもりでむしったらしい、ヅラ。」

「「「コッソリて。」」」

「指輪のデザインについては~。
スカルモチーフの意味は~・・・
内側に宝石を遇うのを~、シークレッ・・・

「モチーフまで調べてくれたんだ!
アタシのスカルー♪」

「ゆかもんのリングの意味って崇高なのね。
素敵!」

「さりりんだってw
まっつんのリングと合わせるとハートデザインが浮かび上がるヤツじゃんー♪」

「「もー♪やだー♪」」

「ケドさぁ唐!
イチケンの『ヅラむし事変』ユデタマゴあんまり怒って無かったな!」

「「ヅラむし事変って、ぶふっ。」」

「ユデタマゴな、ヅラの管理、面倒くさいし金かかるからカミングアウトのタイミング測ってたんだよ。」

「何でそんな事しってんの?」

「俺が品行方正な元生徒会長様だからだな。」

「「「おぉ。」」」

「それでね~。
恋人同士や友人同士でペアリングするとき~・・・
付ける指で意味や効果が~・・・

「あ!前から聞こうと思ってたんだけど!
唐は塾行かずにどうやって勉強してんだよ。」

「教科書に全部書いてあるじゃないか。
読めば覚えるだろ?」

「覚えるか!
無茶言うな!」

「後は・・・たまにイチケンに教えてる。
忘れなくなるぞ。」

「あぁ、成る程。」

「イチケンってー、頭は良いのに要領悪・・・ノンビリよねー。」

「秀もイチケンに教えてあげるのはどう?
復習になるかもしれないわよ。」

「カスミ、イチケンは学年次席、俺より成績良いんだぞ。
無茶言うなよ!」

「ブライダルリング、エンゲージリング、マリッジリングの~、違いについては~・・・
由来は~・・・

「イチケン、マジ可愛いよねー♪。
クラスの女子絶対負けてるわ。
見た目は激カワ少女、中身はど天然。
その名は市井健介。」

「どっかの名探偵みたいな言い回しだな!
イチケンから男子要素が消えた!
ウケる!」

「ゆかもん上手い!
私もそう思うときあるわ。」

(((そして、見た目は世界的美少女、中身は鬼畜ドSの唐亮太。)))

「あ゛?」

「「「何でもない!」」」

「と、言うわけで~、この時代から、日本にブライダルリングの文化が浸透したんだよ~!
思ったより指輪の起源が古くてビックリしちゃったんだ~。
凄いよね~!
も~、皆、聞いてた?」

「「「「「聞いてた。」」」」」

「スカルモチーフの意味をちゃんと教えてくれてありがとうー!」

「ペアリングの嵌める指を選ぶなんて、考えたことも無かったわ。」

「カスミ、しばらく集中力アップの指に付けようぜ!」

「ハイまっつんアホー♪
指輪のサイズは指で違くないー?」

「アホって言うな水戸!
サイズ教えてよカスミ。
カスミの誕生日プレゼントはペアリング2個目だ!」

「ええ!?
ペアリングって結構するし、秀ばっかり出費は悪いわよ。」

「だーいじょうぶだって、ネットでポッチするよ!」

「でも・・・」

「落ち着け松戸。」ビシッ

「ッだーーーー!!」

「あ~ぁ。
りょーちんのデコピン痛いよねぇ~。
脳揺れるよね~。
まっつんドンマイ。」






昼休憩はまだまだ続く。














   ーー  fin ーー









そして色々巡って“アニプロ作戦”へ。



話を聞きつつ雑談もできる優秀な特進メンバーでした。


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