お姉様に夢中なはずなのにその他の誘惑が多すぎます

那須野 紺

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予感

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「ん……っ」

まだまだ明るいスイートルームのバルコニーにて、私は椅子に座った美咲さんの股間にひたすら口淫を施している。
どうしても、奉仕したいのだと私から志願してこうしている。

飛行機の中では「あてられてんじゃないの」と美咲さんに指摘されるくらいに、梢さんと晴香ちゃんの盛り上がりぶりには驚かされたし興奮してしまった。

梢さんたちと互いの部屋を見せ合った後、夕食までの時間を使って、私はどうしても明るいバルコニーで美咲さんに奉仕したくなっていた。
この部屋に到着した時から、美咲さんはそこが気に入ったらしくこれまでのうち大半の時間を、そのバルコニーの椅子に座って過ごしている。

「汗を流したい」と美咲さんが言ったので、美咲さんのシャワーが終わるのを待って、バスローブ姿で現れた美咲さんを椅子に座らせるやいなや、そのバスローブの前をはだけさせ洗ったばかりの秘部を唾液で汚すように嘗め回した。

「あ…あぁっ」

美咲さんも普段より興奮しているのか、いつもより派手に背中を仰け反らせて、腰が引き気味になっている。
この状態で脚を限界まで開けば、実は身体が後ろに倒れるので腰は前に出るんだけど、まだそこまで美咲さんの脚は開かせていない。

私は、美咲さんの膝の間に顔を割り込ませるようにして美咲さんの足元にうずくまり、思い切り秘部にこもる匂いを嗅ぎながらその場所を舐めている。

恥ずかしそうに美咲さんの手が私の頭を押さえているけど、指先は時折震えているし、強く押しつけるでもなく引き離すでもないような、力の入らなさ加減で、かなり感じているんだなとわかった。

綺麗に掃き清められたバルコニーの床に私はぺたんとお尻までついて座り、徐々に溢れ出てきた美咲さんの蜜を大きな水音を立ててすすった。

「あ、あ…冴子…気持ちいい」

膝を軽く開いて、ふくらはぎも太腿もべったりと床につけた状態で座っている私の体温を、冷たいバルコニーの床が奪っていく。
ショーツ越しにでも、秘部の熱さが吸い取られる感覚は気持ちが良かった。

我慢できなくなったのか、美咲さんの指が動いて私の長い黒髪をかき乱していく。
多分、撫でようとしているのに指が曲がってしまうから、結果的にそうなっているのだろうけど。
それに、美咲さんの膝がもじもじと開閉してきて、ふくらはぎが私の大きな胸にちょこちょこと接触している。

普段とは違うシチュエーションにお互い酔っているのかもな、と考えつつ、今頃梢さんも、晴香ちゃんの股間をこんな風にしゃぶっていたりして…なんて事も想像してしまった。

特に今日は、私の味覚の問題なのか、それとも美咲さんの身体の問題なのか、大好きな美咲さんの味が更に甘く美味しく感じられる。
私は「…ふ…ぁ」と感嘆の吐息と共に、美咲さんの花弁の内側と蜜口の周りをじっくりと舐めしゃぶった。

「あぁっ、あ…はぁっ」

美咲さんの呼吸はどんどん荒くなり、ぎこちなく開閉を繰り返していた脚も徐々に大胆に開かれていった。
ちょうど美咲さんの声が高く響いた瞬間に、カフェテーブルの上に置いてあったトロピカルティーの入ったグラスの氷がカランと音を立てる。
ストローが風であおられたか、あるいは氷が溶けたのかもしれない。

美咲さんはさっきからずっと「はぁ、あんっ」と喘ぎっぱなしだし、少しは飲み物でも口にしてもらった方が良いのかなとも考えたが、多少手加減しても美咲さんの感度が良すぎてどうもそういう感じにならなかった。

「ん…」

私が口を閉じて一瞬美咲さんの秘部から顔を浮かせても、花弁も襞も疼いているようで、美咲さんの内腿はぴくぴくと痙攣を繰り返しているし、喘ぎ声も止まる気配がない。

わずかに顔を上に向けて美咲さんの顔を確認すると、既に髪を振り乱して快感に堪えている表情があった。
バスローブも肩が半分脱げていて、胸もほとんど露わになっているが、本人は全く気付いていないようだ。

…嘘、これだけでこんなに?感じてくれてるの?
「あてられている」のはむしろ美咲さんなんじゃないのかと錯覚するぐらいだ。

「あぁ…気持ちいい…」

しかも美咲さんは、今はこの快感に身を任せるだけにしているらしく、何か反撃や行動を起こすつもりがないらしいので、私は美咲さんの可愛らしく艶めかしい喘ぎ声を存分に堪能する事ができそうだった。

官能に溺れる美咲さんにそれが伝わるかどうかはわからないけど、私は嬉しくなり一瞬だけ美咲さんに笑顔を向けてから、再び股間に顔を押し込んだ。
その勢いで美咲さんの脚も持ち上げて、それまで以上にいやらしい恰好をさせながら、舌を蜜穴の奥まで押し込み蜜を掻き出すように動かしていく。

「冴子、だめ……そこは…あぁっ」
「ん…っ…ふぅ」

舌を引き出す最後の方には、美咲さんのクリトリスの下側にもきっちり舌先を振れさせていく。
濃くなった蜜を時折そこに塗り付けるように舌全体でペロリと舐めながら、同じ動きを繰り返した。

手はわざと内腿に軽く触れる程度にして、美咲さんが痙攣する度に私の指が触れたり離れたりを繰り返している。
そういう触れ方をしていると、イレギュラーに私の指が肌に当たってまた美咲さんは身体をびくつかせるのだ。

…この喘ぎ声と言い、恥ずかしそうな顔と言い、身体の痙攣させ具合と言い、ものすごく可愛らしくて見飽きる事がない。
だけど、もっとその反応を激しく乱したくなる欲求だって勿論抑えられない。

「お姉さま…ん…」

私は大胆に口を開き大きく舌を動かしていく。
花弁全体を食むように激しくしゃぶりながら、萌芽にも強く吸い付いた。

「あぁぁ…ダメだったら、そんなに…しちゃ…あ!」

乱れるどころか達してしまったらしい。
ハァハァと呼吸する美咲さんの弛緩した身体から、吐き出されるようにどばっと蜜がこぼれてきた。
それを私は唇で覆うように受け止めて、一滴残らず吸い取り飲み下していく。

「…お姉さま、美味しいです」

顔だけで「何言ってるのよ」と咎められたけど、実際美味しいのだから仕方ないではないか。

だから私は再び美咲さんの秘部に舌を伸ばして花弁をこそこそとくすぐり、更なる蜜をねだるように刺激した。
美咲さんは「やだ」と言いつつも再び私の口淫に身を任せ始め、細い喘ぎ声は程なく大きな吐息のようなものへと変わっていく。

「あ、あんっ…また…っ」

口淫だけで連続絶頂させたのはこれが初めてかもしれない。
一瞬にして内腿と、私の舌が嬲っている襞の奥がぶるっと痙攣したかと思うと、またとろとろの熱い蜜が流れ出してくる。
予想外の早さに私は慌てて口を上に向けるようにして、愛蜜をこぼさないように綺麗に舐め尽くした。

「凄い、また…いっぱい、美味しいです」

今度は美咲さんは言葉で「やめてよ」と言ってくる。
こうも恥ずかしがる所を見るのもレアな事のように思えた。
可愛過ぎるリアクションに、私は思わず美咲さんの眼鏡を外して深いキスをする。

「ん、ん…っふ」

多分私の頬にも顎にも、美咲さんの淫蜜が飛び散って、全く見られた物ではないはずだ。
それなのに美咲さんは私がそれらの蜜を拭うより先に、舌を伸ばして自身の愛蜜をペロリと舐め取ってくる。
くすぐったさに私は首をすくめた。

「冴子、すごく綺麗だよ」

この顔の状況のどこがと思うけれど、あえてなのか本気なのか、じっと目を見つめながらそんな事を言われてしまう。

「こっち来て」

ショーツだけを脱ぐよう指示され、私は美咲さんの膝の上に座らされた。少し見下ろす位置に美咲さんの顔がある。

「…我慢してたでしょ?弄ってあげる」

正座するように、しかし膝の間を開いて座っている私の太腿の間へ美咲さんの指先が伸びてくる。
更には美咲さんが服の上から私の胸を食んで、鈍くてもどかしい刺激を送ってきた。

「…やっぱり、濡らしてる」

指先が花弁の縁をほんの少しかすめただけなのに、私は撃たれたように身体を仰け反らせてしまった。
そんな自分自身の反応に、何より私がびっくりしてしまう。

「可愛い」

文字通り、いい子いい子するように美咲さんの指先が蜜を掻き出しつつ私のクリトリスを撫で回す。
それだけでいつ達してもおかしくないぐらいに私の身体には電撃のような快感が走り、悲鳴じみた声を上げてしまった。

「…ひゃぁっ」
「……」

軽く視線だけで大丈夫かと問われるが、私はただ首を縦に動かして続きをねだる。

ヌルヌルの淫蜜で美咲さんの指は滑らかに、素早く私の感じる場所を次々と愛撫していった。
萌芽をつまむでも離すでもなくくにゅくにゅと弄ばれたり、指二本を使って蜜穴を広げるように突っ込んで内側を擦って来たり。
そのうちに指の数が増えて人差し指と中指は蜜穴に、親指と薬指は萌芽をくるくると撫で回し、その上もう片方の手はお尻側から回されて会陰からお尻の穴の方にまでヌルヌルを塗り付けられ、優しく上下に撫でられていく。

「あいっ、いっちゃいます…っ、あぁぁっ」

椅子ごと揺らすかもしれないぐらいに大きく身体が波打つ。
美咲さんは私の身体を支えるように、わざと胸の谷間にがっちりと顔を生めて密着してきた。
かなり背中が反ってしまい、私はむしろ倒れそうになる。

「おっと」と美咲さんは顔を離してお尻側に回していた手で背中を支えてくれた。

「……」

本当のお楽しみは夕食の後、その時までまだ今は本気で愛し合う事はしないつもりでいる。その認識は美咲さんも同じはずだ。

「あっちの二人に負けないぐらいにいっぱいエッチしないとね」

冗談めかしてそう言われ、私は一気に恥ずかしくなった。

「…本当に、四人でするんですか…?」

今言うべき事ではなかったかもしれないが、私は言わずにはいられなくなっていた。

「…少なくともあっちはそのつもりなんでしょ?」
「…そうかもしれませんが、お姉さまは平気なんですか」

膝から降りる気になれず、私は美咲さんに抱き付いたまま甘えた調子でそう尋ねてしまう。
美咲さんは「別に」とのみ答えて、特に何とも思っていないらしい。

「冴子は恥ずかしいの?…」
「うーん…そりゃ恥ずかしくないって言ったら嘘になりますけど」
「でも、見たいんでしょ?あの二人のしてる所が」

最後の「してる所」だけ声色を変え手囁いてくるので私はびくっと反応してしまった。

「…私は、お姉さまのその声だって他の人に聞かせたくないです」
「それは私だって同じだよ」
「……」

本当だろうか。ちっともそんな様子には見えないけど。
美咲さんは私の頬に自分の頬を寄せて話し続ける。

「自分を見られる事より、冴子がどんな風に乱れるのかは、そりゃ人には見せたくないもん」

言いながら軽く耳たぶを舐められて、また私はぴくりと反応してしまった。

「…でも二人のうち一人にはもう見られちゃってるし、全くの未知はむしろあの二人のしてる所でしょ」
「…はい」
「それは私もすっごく興味あるし」
「……」

私ははっとしてカフェテーブルの上にあるグラスを取り差してあるストローをつまんで、美咲さんの口元へもっていった。
美咲さんが嬉しそうにストローを口に咥えてトロピカルティーを飲む。

その行為自体は別に普通の事なのに、至近距離で見ていると何か、どこか卑猥な印象も感じ取れるような気がして、直視するのがいけない事のようにも思えた。

「…それに」

ストローから口を離して美咲さんが一瞬ためらってから、諦めたように言う。

「冴子はきっと、見られながらする方が興奮するタイプだから」
「……」

気が付くと、手探りでグラスをテーブルに戻しながら私は美咲さんの唇を強くふさいでいた。
恥ずかしいからそれ以上言わないで欲しいという意味もあったし、今からその時の事を想像しているであろう美咲さんの邪魔をしたい気持ちもあったから。

「……ん」

激しい舌の動きを受け止め切れなくなり、美咲さんの口の端から唾液がこぼれていく。
きっとそれは美咲さんの胸元に、バスローブに垂れ落ちているに違いなく、その事を考えただけで私はすごく興奮した。

「お姉さま、もっと…させてください」

返事は待たずに思いつく限りめいっぱい舌を動かして美咲さんの口内を這うように嘗め回していく。
こんなキスは慣れているはずなのに、まるで初めてディープキスしているかのように、頭の中がその事だけでいっぱいになってしまっていた。

不安を捨て去りたかったし、今だけは忘れていたかった。
また私が晴香ちゃんに貫かれるかもしれないし、梢さんに秘部を暴かれ徹底的に愛撫され何度もイかされるかもしれない。
それよりも、美咲さんが偽竿で梢さんを犯したり晴香ちゃんを愛撫したりする事を、できる事なら考えたくなかった。

仮に考えてしまって、そしてもし嫉妬や悲しさだけでなく、奇妙に興奮してしまうかもしれない自分を認めたくない。
だからこのキスがあれば十分なのに、という思いを込めて私は延々と美咲さんの唇に吸い付いて離れる気になれなかった。
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