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朝陽ヨル

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二章〈ocean view〉~海で秘められし魅惑のTKB~

六(R18)

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「んっ……! はぁっ……そっち、もっ……!?」
「うん、こっちも気持ちよくしてあげないとね」

 後孔を弄る手と反対の手は勃起した性器に触れる。乳首をしゃぶられた時点で性器からはとろとろな我慢汁が溢れてきており、それを掠め取るように先端を撫でられる。

「ダメだよ閉じちゃ」

 あまりの羞恥と連続する快感に耐えられるわけもなく両足を閉じようとした。
 しかし有馬の腕や肘、肩などが入ってきて阻まれてしまった。

「気持ちよくなるだけだよ」

 そう言いつつ有馬の両手がバラバラの動きをして俺の特に敏感な部分を攻め立ててくる。やんわりと掴んだ性器を扱いてくるのと同時に後孔へと指がゆっくり拡げながら入ってくる。
 後孔を弄られると力が入りそうになるが、前への刺激で力が入らなくなる。

「びくびくしてるね……一度出しちゃおう」
「っは、ぁ、ああっ、くっんぅ……んんっ!」

 理性でなんとか繋いできたようなものでもう限界だった。素早く扱かれてしまえば早々に射精してしまう。溜めていた精液がびゅくびゅくと溢れてきて疎らに腹を白濁で汚した。

「たくさん出たね。コレも使っちゃおうか」
「んっ……そ、れも……?」

 ぬるっとした腹の液体を掬うと、それさえも後孔へと指ごと押し込まれる。クチュリと粘着質な音がやたらと耳に残る。
 性器への刺激で確かに気が逸らさせていたのだと感じる。後ろを弄られてこんなにも卑猥な音が響いていたなんて。

「どうかな、痛い?」
「……い、いや……痛く、ない……」

 痛くない。不思議なことに痛くない。自分で解したことがあるとはいえ、もっと痛いかと思っていた。初めこそ怖かったが今はそうでもない。それよりも自分の身体の変化の方が怖い。

「……ふぅ、うっ……ん!」
「あっ、痛かったかい?」
「いや……痛いっつか……、なんか……っ変で……!」
「ぞくぞくしてる? 気持ちいい?」

 聞きながらも指の動きは止まらない。
 俺は返事出来ずにただこくこくと頷くだけだった。足を持っていた利き手は堪らず口を抑えている。
 指が出たり入ったり、たまに拡げたり様々な動きをしてくる。過敏な身体はそんな箇所さえも過敏なようで、実は初めに入ってきた時点で多少の痛さと気持ち良さがあった。今では気持ち良さしかない。

「ここに慣れてきたみたいだね。もう少しローションを足しておこうかな……」

 ローションのボトルを取る為に有馬は身体を起こす。
 その時に有馬の下半身を確認してみた。
 有馬のもあんなギンギンに勃ってて辛そうだな……アレが……入ってくるのか……
 指が何本入ってるかなんて分からない。ただあんな太いものがこれから入るのかと想像した途端きゅっと後孔が締まる。

「チョコ……」
「んっ……」

 ふと顔を上げるとキスが下りてくる。離すと微笑む有馬の顔が目の前にある。

「やっとチョコと繋がれるって思ったら嬉しくて。……いいんだよね?」

 微笑む有馬の顔を見たら少しだけ気が緩む。好きなヤツとこうして繋がれる。怖くないなんて言えば嘘になるが、一緒にやれば怖さは緩和されて温かな心強さが上回る。

「……来いよ」
「っ! ……ああ!」

 取ったボトルからローションを垂らすと後孔は更に潤った状態になる。これだけローションが塗られていればすんなり入るのではないかと思ってしまうくらいだ。

「初めての時は後ろからの方が負担が少ないから、後ろ向いてもらっていいかい?」
「後ろって……」
「四つん這いになって、顔は枕の方を向いて」

 言われた通りにすると、足をずっと上げてる姿勢よりかは楽ではある。しかし相手の顔が見えないというのはいくらか不安になる。
 後ろでビリリッと袋を破く音が聞こえた。ゴムの袋を破ったんだろう。

「それじゃあ……入れるよ」
「うっ……んんっ! ……はぁっ、……ぐぅっ……」

 指よりも圧倒的に太く熱い物が押し当てられ、そして徐々に入ってくる。さっきまで拡げられていた箇所がそれ以上に拡げられて圧迫感が物凄い。

「ふぅー……ふぅー……チョコ、大丈夫……?」
「すげぇ……キッツい、けど……大丈夫だ……」
「そっか……もうちょっと進めていいかな」
「ああ」

 進んでいるのか止まっているのか分からないくらいゆっくりと入ってくる。
 息を吸っては吐いてと繰り返し、そのリズムに合わせているのか挿入のスピードがまちまちだ。だが確実に入ってきている。

「はぁー……はぁー……チョコ……痛い?」
「……いや」

 キッツイ……! 息してねぇと苦しい……! これって有馬はどうなんだ?
 確認しようにも後ろを見る余裕など無い。ただ後ろから有馬の荒い息遣いが聞こえる。きっと有馬も締め付けられて苦しいはずだ。

「でもすごい汗だよ……今日はこの辺りでやめとく?」
「……あ? そりゃあ結構……キツイけどよ……お前だって」
「俺は動けないのがちょっとね。……半分くらいは入ったから、もう動きたくてうずうずしてるよ」
「そう、なのか……」
「チョコの方が負担が大きいから、チョコ次第でやめとこうかと思って。痛くはないのかな」
「痛さは、ねぇ……と思う」

 圧迫してぎっちりと詰まってる感じだ。こんな状態で進むのも戻るのも大変そうだなと自分のことながら有馬の性器に同情する。しかし有馬の口振りからそうじゃないのかもしれない。

「痛さを感じなくなってきてるってことは……もう、気持ちよくなる手前くらいなのかも」
「えっ……そういう……もんなのか?」
「俺も聞いただけの話だからね……ちょっと動いてみるから、痛かったらすぐ言ってくれ」
「おう、ぅっ……ん!?」

 せっかく入ったのに抜かれていく。そう思っていたら急にまた戻ってきた。出口ギリギリまで引いて、また入ってくる。さっきとはまるで違い、抵抗感が減っている。

「……どうかな?」
「へ、平気だ……さっきより圧迫感が無い」
「ふふ、そっか……じゃああとちょっとだけ我慢してくれるかい?」

 また同じ動作かと思いきや、引いてから一気に奥へと入ってくる。

「んアッ!? はっ、はあっあぁっ!」
「少し痛かったかな? でももう大分柔らかくなってきたよ。中の動きもスムーズだ」
「あっあっ、なん、かぁ、はらが、ずんずんって……すげぇ……!」
「お腹に響いてくる?」
「で、でぐちのっ、ほうも……っ! おかしくっなりそっ……!」
「あ、出入り口が気持ち良いのかな?」
「……あっ」

 引いて抜けてしまうと後孔がひくひくと開閉する。そこにまた有馬の性器が触れるとその大きさに比例して開いて吸い付いていく。

「チョコのお尻、嬉しそうにくぱくぱ開いてるよ」
「バカッ、そういうこと言ってんじゃねぇよ!」
「つい嬉しくて。……また入ってもいい?」
「っ……か、勝手にしろよ」
「はは、勝手にするわけにはいかないよ」

 後ろからうなじにキスされる。チュッとリップ音が生々しく、くすぐったいような、キスされたところから背中にかけてぞわぞわとしてくる。

「じゃあ入れさせてもらうね」
「あっ、ちょちょっと待て!」
「え?」

 今にも挿入されそうだったのを止め、慌てて身体を翻して有馬と向き合う。顔を合わせた途端に有馬も慌てだす。

「やっぱりもうダメってことかな!?」
「ちっげーよ! そうじゃなくて…………い、入れるなら、今度は前からがいい」
「前から? でも……」
「俺の負担がって言うんだろ。でもそれより後ろからだと不安なんだよ。顔が見えねぇから」
「あ、ああ! 不安、成る程……OK、じゃあ前から失礼するよ」

 止めた理由が分かると明らかな安堵した表情を見せた。もう挿入は駄目だと思って残念がる有馬は単純だなと密かに思う。
 前から押し倒され、すぐに有馬の勃起した性器が後孔に宛てがわれて入ってくる。

「ンッ……ぐうっ……」
「力を抜いて…………そう、上手」

 目を瞑っていても声で有馬だと分かり、薄っすらと目を開ければ有馬がいる。それだけで安心出来た。力が抜けた瞬間にぐっと奥に入ってきて、後ろから突かれた時とは違った感覚がある。

「はあっ、はぁ、あっ、あっあっ」
「どう、気持ち良い?」
「あっあっん、わかん、ねぇっ」

 たださっきよりも入ってくるのがスムーズで、上壁を擦られると身体が言うことを聞かない。びくんびくんと身体が跳ねてしまう。

「や、やぁっ、うえっ、あんま、こすんなぁ……っ!」
「ここ、気持ち良いんだね?」

 自分の身体とは思えないくらい言うことを聞かない。声は我慢出来ずに出てしまい、性器なんかは完勃ちしている。トプトプと我慢汁を溢れさせている始末だ。

「俺もっ、気持ち良いよ……っ」

 その完勃ちした性器を握られる。それだけなのに目の前がチカチカと点滅して、下腹部に力を込めても我慢出来ず欲望が込み上げてきてしまう。

「出るっ……出ちゃ、う……うぅんんっ!」
「俺もっ、イくよッ……!」

 扱かれてしまえば当然のごとく追い詰められ射精してしまい、続いて有馬も中で果てたようだった。
 すぐに中から引き抜かれ、互いにぐったりと力までも抜けていく。

「はぁ、ハァ、ハァ…………チョコぉ……すんごく、よかったよ……」
「はあ……はあーー……俺も……なんか、尻に違和感あるけど……よかった」
「うん……、それなら、よかったよ」

 のそのそと有馬が這いずってきて触れるだけのキスを交わす。それから倒れるように横になった。

「はああぁ……俺たち、とうとう繋がれたんだね」
「……そう、だな」

 とうとうと言うが、割とトントン拍子だった気がしないでもない……が、まあ結果良ければってとこだな

「ありがとう、チョコ。俺を受け入れてくれて」
「……お、おう」
「うふふっ……大好き」

 腕を掴んで擦り寄ってくる。
 触れられたところが熱い。これが気持ち良いってことなのか。熱くて、有馬の言っていたぞくぞくとする感覚。頭から足の先まで、どこもかしこも心臓になったみたいにドキドキとして熱い。
 有馬の頭頂部を見たらそっと撫でてやりたくなり撫でてやると、有馬は嬉しそうに鼻を鳴らしていた。
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