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二章〈rainy season〉~雨は暗い贈り物~
一 有馬視点
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「雨か……」
梅雨がやってきた。部屋の窓から外を眺めると既に空は灰色の雲で覆われて、落ちてくる雫が地面を打ち付けて跡を残していく。
朝食と着替えを済ませて、それから洗面所の鏡に向かった。元々癖のある髪が湿気で余計に跳ねてる。
「これだから梅雨は……」
ワックスでわざと遊ばせている時もあるけど、梅雨時はそんなことをしている余裕なんてない。寝癖と元々の癖っ毛で散らかり放題だ。整髪剤を吹きかけて櫛で梳かすのを繰り返し、何とかいつもどおりの髪型になる。
「有馬さん、おはようございます」
「ああ、ジョー。おはようございます」
声を掛けてきたのはドライバーの佐久間さんだ。因みに名前が譲ニだからジョーと呼んでる。
「本日の天気予報では一日中雨が降るとのことです。まだ小雨ですが、これから雨足が強くなるかもしれませんし朝もお送り致しますよ」
「ありがとうございます。でも、雨のにおいとか季節を感じたいので今日も大丈夫です」
「左様でこざいますか……」
「帰りはまた近くなったら連絡しますのでお願いします」
「かしこまりました」
梅雨時のジョーとのやり取りはいつも決まってる。迎えも本当はいらないけど、母親の言いつけで甘んじて受けている。
「それじゃ、いってきます」
「いってらっしゃいませ。お気をつけて」
髪のセットが終わり鞄と傘を持って家を出る。まだ小雨だけど雲がどんどん流れてきていて、ジョーが言っていた通りきっとこれから雨足が強くなるだろう。
梅雨はあまり好きじゃない。髪が異様に跳ねるし、空が暗くて気分も暗くなってくるから。けれど雨は情緒があって良い。
傘を差し、人工芝生は避けて舗装されている道を歩いていく。やたらと広い敷地を囲うように立っている木々。坂道を下る手前で木々の剪定をしている女性と会う。庭師のヴァレンチーナだ。日焼けした体格の良い健康的な肌に波打つロングの黒髪。タレ目に厚ぼったい唇がセクシーな女性。
「有馬坊ちゃん学校かい」
「はい。ヴァレンも朝早くからお疲れ様です。多分これから雨が強くなると思うので、手入れは程々にしといた方がいいですよ」
「はいよ。でもこれが仕事だからね。キリがいいところでやめておくよ。いってらっしゃい」
「いってきます」
軽く言葉を交わした後、坂を下り駅へと向かっていった。
最寄りの駅に到着し電車を待つ。数分もすれば電車がやってきて乗車する。席には座らず出入り口付近でザーザーと降ってる雨を眺める。
「やっぱり……」
電車が発車してから雨が大降りになってきた。
ガタンッ
「うわっ!? い~~ッ!」
ボーッと外を眺めていたせいで、カーブでの大きな揺れを身体が支えられず掴んでいた手すりに頭をぶつけた。
「痛ったた……」
……なんて日なんだ。たんこぶ出来るかも。地味にひりひりする
ぶつけた箇所を撫でると整髪料が手に付くのが分かる。取れてしまってはせっかくセットしたのに台無しだ。痛いのをなるべく気にしないように、鞄から教科書を出して暗記するページを読んで過ごす。電車を乗り継いでいくこと一時間弱で学校の最寄り駅に到着する。
「風も強くなってきてるな」
横殴りの雨が降っており、風はジットリと生暖かい。もしかしたら台風が近いのかもしれない。傘をやや斜めに傾けながら雨風を防ぎつつ、足早に学校へと向かった。鞄や上の制服は無事だけどズボンの裾が濡れて冷たい。
「はぁ~あん……あ~…おはーよ~」
「委員ちょ、変な声出すなよー」
教室に入ってクラスメートに挨拶をすればすかさず笑いが起こる。
「いやいや、この風の強さでは俺の美声もそう聞こえるのは仕方のないことだよ」
「うわっナルシーだ! 意味不明~」
「天気と声って関係あんの?」
「ある! 湿気で喉が潤い更なる美声へと変化を遂げる!」
「ははははっ! 美声だってチョーウケる。まじ委員ちょおもろー!」
クラスでは大体いつもこんな感じでバカ騒ぎをしている。
チョコはまだ来てないか……
チョコは人を避ける為に、いつもギリギリの時刻に登校してくる。俺もそうしたいけれど、学校が家から少し遠いから、あまりギリギリだと遅刻してしまいそうで出来ないでいる。
一緒に登校するのも夢なんだけどね。チョコはこの雨で大丈夫だろうか……
外を眺めると、やはり強い雨風。教室の窓に水滴が滴っている。
ちょっと下駄箱まで行ってみようかな。不自然かな……でも恋人が恋人を待ち焦がれているんだし普通のことだよな。行ったら行ったでチョコに怒られそうだけど、その時は素直に謝ればいいし、よし、行こう
「藍庭。お前の愛しのハニーが来たぞ」
「なんだって!?」
廊下にいたクラスメートにからかい半分で言われて俺は急いで廊下に出た。
やってくるのは確かにチョコだ。遠目から見ても濡れているのが分かる。
いつもより来るのが早い。走って来たのかな?
「チョコ! 凄く会いたかったよ!」
「あぁ? 朝っぱらから何言ってんだよ。頭でも打ったか?」
「そ、そう、その通り! よく分かったね! 頭を打ったん……だ……よ……?」
んん……? チョコの……シャツが……
「チョコ! 隠して!!」
「はぁ?」
俺はチョコの持っている鞄をチョコの胸の高さまで持ち上げて胸を隠した。
だってチョコ……乳首が透けてる!! シャツが胸に張り付いて可愛い乳首が丸見えだよ!!
「なにすんだよ」
「チョコ、傘は? 傘は差して来なかったのかい!?」
「途中まで差してたけど、風が急に強くなって壊れたんだよ」
「そ、それは災難だったね……。はっ! 早く拭かないと!」
一応濡れるかと思ってタオルを持ってきておいたんだ!
急いで教室へダッシュして、鞄からタオルを取り出してはチョコのもとへすぐに戻っていく。
「さ、拭こう!」
チョコの頭にタオルを被せて拭いてやる。
「おっふ……おい、これお前のっ、だろっ」
「俺のを使っていいからチョコは大事な所を拭こう?」
ある程度拭き終わったら、鞄をどけてチョコの胸にタオルを当てようとした。するとチョコは全力で拒否してくる。
「や、やめろっ、こんな所で!」
そうだ。ここは廊下だ。ギリギリの時間だからあまり人が通ってないにしてもいるにはいる。
危ない危ない……このままだったらチョコの可愛い喘ぎ声が漏れてしまう所だった。でもタオルで頭拭くのは何でもなかったな。頭は触られるの大丈夫なんだな
「落ち着けよ……」
「う、うん」
頷いて深呼吸。それからチョコの胸を凝視。
やっぱりダメだあああああっ!! そんなエロティックボディをクラスで晒すなんて!! チョコが恥ずかしそうに乳首だけ隠してる所とか見てみたいかと言われたら見たいけど、その前にそんな透けたシャツからの肌もエロくてダメだセクシー過ぎる!!
「何やってるんだ?」
「先生!」
苦笑している先生がやってきた。
先生が来たということはホームルームが始まってしまう。これではチョコが乳首を晒すという羞恥プレイ………そんなのダメだ。チョコの乳首は俺のモノだ! 公開プレイはしないってもう決めたんだからな!!
「先生! 俺……」
「どうした?」
その場にしゃがみこみ頭を押さえて渾身の苦しそうな顔をする。勿論演技さ。
「来る途中に頭をぶつけてしまって、まるで脳震盪のようにくらくらとしていまして……」
「じゃあ保健室に行ってこい」
「ああっ……出来たら濡れてしまって早く着替えなくてはいけない身近な生徒に連れていって欲しいんです」
「そんな生徒……ああ……あー分かったわかってる。明路、保健室に連れていってくれるか」
「え。あ、はあ……わかりました」
先生も察しが良い。濡れてチョコを見て瞬時に理解してくれた。さすがは俺の担任だ。ということで俺はチョコをタオルで隠しながら廊下を走る。
「廊下は走るなー。実は元気だろー」
「そんなことないでーす!」
廊下の角を曲がったらもう担任が見えないので聞こえるように大声で返事をした。きっと全教室に聞こえていたような気もするが、チョコの一大事にそんなことを気にしている場合じゃない。
梅雨がやってきた。部屋の窓から外を眺めると既に空は灰色の雲で覆われて、落ちてくる雫が地面を打ち付けて跡を残していく。
朝食と着替えを済ませて、それから洗面所の鏡に向かった。元々癖のある髪が湿気で余計に跳ねてる。
「これだから梅雨は……」
ワックスでわざと遊ばせている時もあるけど、梅雨時はそんなことをしている余裕なんてない。寝癖と元々の癖っ毛で散らかり放題だ。整髪剤を吹きかけて櫛で梳かすのを繰り返し、何とかいつもどおりの髪型になる。
「有馬さん、おはようございます」
「ああ、ジョー。おはようございます」
声を掛けてきたのはドライバーの佐久間さんだ。因みに名前が譲ニだからジョーと呼んでる。
「本日の天気予報では一日中雨が降るとのことです。まだ小雨ですが、これから雨足が強くなるかもしれませんし朝もお送り致しますよ」
「ありがとうございます。でも、雨のにおいとか季節を感じたいので今日も大丈夫です」
「左様でこざいますか……」
「帰りはまた近くなったら連絡しますのでお願いします」
「かしこまりました」
梅雨時のジョーとのやり取りはいつも決まってる。迎えも本当はいらないけど、母親の言いつけで甘んじて受けている。
「それじゃ、いってきます」
「いってらっしゃいませ。お気をつけて」
髪のセットが終わり鞄と傘を持って家を出る。まだ小雨だけど雲がどんどん流れてきていて、ジョーが言っていた通りきっとこれから雨足が強くなるだろう。
梅雨はあまり好きじゃない。髪が異様に跳ねるし、空が暗くて気分も暗くなってくるから。けれど雨は情緒があって良い。
傘を差し、人工芝生は避けて舗装されている道を歩いていく。やたらと広い敷地を囲うように立っている木々。坂道を下る手前で木々の剪定をしている女性と会う。庭師のヴァレンチーナだ。日焼けした体格の良い健康的な肌に波打つロングの黒髪。タレ目に厚ぼったい唇がセクシーな女性。
「有馬坊ちゃん学校かい」
「はい。ヴァレンも朝早くからお疲れ様です。多分これから雨が強くなると思うので、手入れは程々にしといた方がいいですよ」
「はいよ。でもこれが仕事だからね。キリがいいところでやめておくよ。いってらっしゃい」
「いってきます」
軽く言葉を交わした後、坂を下り駅へと向かっていった。
最寄りの駅に到着し電車を待つ。数分もすれば電車がやってきて乗車する。席には座らず出入り口付近でザーザーと降ってる雨を眺める。
「やっぱり……」
電車が発車してから雨が大降りになってきた。
ガタンッ
「うわっ!? い~~ッ!」
ボーッと外を眺めていたせいで、カーブでの大きな揺れを身体が支えられず掴んでいた手すりに頭をぶつけた。
「痛ったた……」
……なんて日なんだ。たんこぶ出来るかも。地味にひりひりする
ぶつけた箇所を撫でると整髪料が手に付くのが分かる。取れてしまってはせっかくセットしたのに台無しだ。痛いのをなるべく気にしないように、鞄から教科書を出して暗記するページを読んで過ごす。電車を乗り継いでいくこと一時間弱で学校の最寄り駅に到着する。
「風も強くなってきてるな」
横殴りの雨が降っており、風はジットリと生暖かい。もしかしたら台風が近いのかもしれない。傘をやや斜めに傾けながら雨風を防ぎつつ、足早に学校へと向かった。鞄や上の制服は無事だけどズボンの裾が濡れて冷たい。
「はぁ~あん……あ~…おはーよ~」
「委員ちょ、変な声出すなよー」
教室に入ってクラスメートに挨拶をすればすかさず笑いが起こる。
「いやいや、この風の強さでは俺の美声もそう聞こえるのは仕方のないことだよ」
「うわっナルシーだ! 意味不明~」
「天気と声って関係あんの?」
「ある! 湿気で喉が潤い更なる美声へと変化を遂げる!」
「ははははっ! 美声だってチョーウケる。まじ委員ちょおもろー!」
クラスでは大体いつもこんな感じでバカ騒ぎをしている。
チョコはまだ来てないか……
チョコは人を避ける為に、いつもギリギリの時刻に登校してくる。俺もそうしたいけれど、学校が家から少し遠いから、あまりギリギリだと遅刻してしまいそうで出来ないでいる。
一緒に登校するのも夢なんだけどね。チョコはこの雨で大丈夫だろうか……
外を眺めると、やはり強い雨風。教室の窓に水滴が滴っている。
ちょっと下駄箱まで行ってみようかな。不自然かな……でも恋人が恋人を待ち焦がれているんだし普通のことだよな。行ったら行ったでチョコに怒られそうだけど、その時は素直に謝ればいいし、よし、行こう
「藍庭。お前の愛しのハニーが来たぞ」
「なんだって!?」
廊下にいたクラスメートにからかい半分で言われて俺は急いで廊下に出た。
やってくるのは確かにチョコだ。遠目から見ても濡れているのが分かる。
いつもより来るのが早い。走って来たのかな?
「チョコ! 凄く会いたかったよ!」
「あぁ? 朝っぱらから何言ってんだよ。頭でも打ったか?」
「そ、そう、その通り! よく分かったね! 頭を打ったん……だ……よ……?」
んん……? チョコの……シャツが……
「チョコ! 隠して!!」
「はぁ?」
俺はチョコの持っている鞄をチョコの胸の高さまで持ち上げて胸を隠した。
だってチョコ……乳首が透けてる!! シャツが胸に張り付いて可愛い乳首が丸見えだよ!!
「なにすんだよ」
「チョコ、傘は? 傘は差して来なかったのかい!?」
「途中まで差してたけど、風が急に強くなって壊れたんだよ」
「そ、それは災難だったね……。はっ! 早く拭かないと!」
一応濡れるかと思ってタオルを持ってきておいたんだ!
急いで教室へダッシュして、鞄からタオルを取り出してはチョコのもとへすぐに戻っていく。
「さ、拭こう!」
チョコの頭にタオルを被せて拭いてやる。
「おっふ……おい、これお前のっ、だろっ」
「俺のを使っていいからチョコは大事な所を拭こう?」
ある程度拭き終わったら、鞄をどけてチョコの胸にタオルを当てようとした。するとチョコは全力で拒否してくる。
「や、やめろっ、こんな所で!」
そうだ。ここは廊下だ。ギリギリの時間だからあまり人が通ってないにしてもいるにはいる。
危ない危ない……このままだったらチョコの可愛い喘ぎ声が漏れてしまう所だった。でもタオルで頭拭くのは何でもなかったな。頭は触られるの大丈夫なんだな
「落ち着けよ……」
「う、うん」
頷いて深呼吸。それからチョコの胸を凝視。
やっぱりダメだあああああっ!! そんなエロティックボディをクラスで晒すなんて!! チョコが恥ずかしそうに乳首だけ隠してる所とか見てみたいかと言われたら見たいけど、その前にそんな透けたシャツからの肌もエロくてダメだセクシー過ぎる!!
「何やってるんだ?」
「先生!」
苦笑している先生がやってきた。
先生が来たということはホームルームが始まってしまう。これではチョコが乳首を晒すという羞恥プレイ………そんなのダメだ。チョコの乳首は俺のモノだ! 公開プレイはしないってもう決めたんだからな!!
「先生! 俺……」
「どうした?」
その場にしゃがみこみ頭を押さえて渾身の苦しそうな顔をする。勿論演技さ。
「来る途中に頭をぶつけてしまって、まるで脳震盪のようにくらくらとしていまして……」
「じゃあ保健室に行ってこい」
「ああっ……出来たら濡れてしまって早く着替えなくてはいけない身近な生徒に連れていって欲しいんです」
「そんな生徒……ああ……あー分かったわかってる。明路、保健室に連れていってくれるか」
「え。あ、はあ……わかりました」
先生も察しが良い。濡れてチョコを見て瞬時に理解してくれた。さすがは俺の担任だ。ということで俺はチョコをタオルで隠しながら廊下を走る。
「廊下は走るなー。実は元気だろー」
「そんなことないでーす!」
廊下の角を曲がったらもう担任が見えないので聞こえるように大声で返事をした。きっと全教室に聞こえていたような気もするが、チョコの一大事にそんなことを気にしている場合じゃない。
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