26 / 73
一章〈sports〉~仲直りのお手伝い~
五 拓視点
しおりを挟む
怖いと思ったのは事実だ。力が入らなくて、有馬に迫られて、抵抗出来ずにキス以上のことをされるがまま。それをされてたら嫌悪感が強くなっただろう。身体の相性を確かめるとか急にブッ飛んだことを言ってきたが、実際は探り探りのキスだけだった。不安そうな顔で確かめてきて、気遣われてるなって思えて、それがすごく安心に繋がった。それで気が緩んで、キスしたくなったんだ。
キスしたくなった。前の出来心とは違う、もっと温かい感情が別にある。
「なあ、ちょっと……離れねぇか」
「今は……うん。離れないと駄目、かもな」
男の生理現象だコレは。敏感な俺は当然の如くそうなってしまっている。
そして有馬の場合は何でそこまでそうなってしまったのか分からないが、抱きしめられてる時にビビるくらい主張してて俺は気が遠くなった。互いに一歩離れて見れば確信するしかない。
喧嘩した日もコイツ勃ってたよな……あの時はよく分からなかった……というよりあんまり見なかったから気にしてなかったけど……
体育の授業を抜け出してきた有馬は当然服装は体操着だ。上はジャージだが下はハーフパンツ。柔らかい素材だからなのか制服の時よりも明らかに主張が激しい。
「えっと…………どうしよっか、コレ」
「……こんなんじゃ授業戻れねぇだろ。ちっと大人しくしてるか、便所行ってヌいてくるかじゃねぇの」
「そ、そうだよな!」
ハハハとわざとらしく笑っている。これは照れているのだろうか。
「俺はここで少し風に当たってる」
「そうか? じゃあ俺はちょっと行ってこようかな。それともヌき合いっこするかい?」
「!? そ、その動きやめろっ!」
利き手で包んで上下させる動きをしていてリアルに想像してしまう。
コイツもそういうことするってことだよな?
この時、何故か俺の頭の中では珍しく好奇心が働いていた。自慰をしている時は必ず隙ができる。普段と違う顔が見られる。俺ばかり感じて恥ずかしい声を聞かれているから、今度は有馬の恥ずかしい声を出させてやりたい。そしてその主張大なブツがどんなもんなのか少しだけ見てみたい欲もある
「……俺は……いい。でも……」
「でも?」
この時の俺はどうかしていた。どうにかしてコイツの弱点を知りたいだとか、俺ばかりでズルい、見返してやりたい。そんな気持ちが先行していた。おかしいくらい興奮していて、だからもっと冷静になっていればこんなことを言い出さなかったハズだ。俺からこんなことを言うなんて。
「…………キス以上のこと、少しだけ進んでみるか?」
キスしたくなった。前の出来心とは違う、もっと温かい感情が別にある。
「なあ、ちょっと……離れねぇか」
「今は……うん。離れないと駄目、かもな」
男の生理現象だコレは。敏感な俺は当然の如くそうなってしまっている。
そして有馬の場合は何でそこまでそうなってしまったのか分からないが、抱きしめられてる時にビビるくらい主張してて俺は気が遠くなった。互いに一歩離れて見れば確信するしかない。
喧嘩した日もコイツ勃ってたよな……あの時はよく分からなかった……というよりあんまり見なかったから気にしてなかったけど……
体育の授業を抜け出してきた有馬は当然服装は体操着だ。上はジャージだが下はハーフパンツ。柔らかい素材だからなのか制服の時よりも明らかに主張が激しい。
「えっと…………どうしよっか、コレ」
「……こんなんじゃ授業戻れねぇだろ。ちっと大人しくしてるか、便所行ってヌいてくるかじゃねぇの」
「そ、そうだよな!」
ハハハとわざとらしく笑っている。これは照れているのだろうか。
「俺はここで少し風に当たってる」
「そうか? じゃあ俺はちょっと行ってこようかな。それともヌき合いっこするかい?」
「!? そ、その動きやめろっ!」
利き手で包んで上下させる動きをしていてリアルに想像してしまう。
コイツもそういうことするってことだよな?
この時、何故か俺の頭の中では珍しく好奇心が働いていた。自慰をしている時は必ず隙ができる。普段と違う顔が見られる。俺ばかり感じて恥ずかしい声を聞かれているから、今度は有馬の恥ずかしい声を出させてやりたい。そしてその主張大なブツがどんなもんなのか少しだけ見てみたい欲もある
「……俺は……いい。でも……」
「でも?」
この時の俺はどうかしていた。どうにかしてコイツの弱点を知りたいだとか、俺ばかりでズルい、見返してやりたい。そんな気持ちが先行していた。おかしいくらい興奮していて、だからもっと冷静になっていればこんなことを言い出さなかったハズだ。俺からこんなことを言うなんて。
「…………キス以上のこと、少しだけ進んでみるか?」
0
お気に入りに追加
59
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
10秒で読めるちょっと怖い話。
絢郷水沙
ホラー
ほんのりと不条理な『ギャグ』が香るホラーテイスト・ショートショートです。意味怖的要素も含んでおりますので、意味怖好きならぜひ読んでみてください。(毎日昼頃1話更新中!)
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる