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馴れ初め
三
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Chirpに週一、多くて週ニで通い約半年が経過した。店員とは打ち解けてすっかり常連客である。鵠やグルとは勿論だが、仁とも緊張せず話せるようになった。
ローランはいつも決まった時間帯に来店する。従業員の休憩時間三十分前、十四時半頃に。
ーーこの時間なら他のお客さんいない率高くて話せる可能性がある。ちゃんと注文するし、邪魔はしてない……よな、きっと
今日も同じ時間に来店した。他に客はいない。空いていればいつも決まった一番端のカウンター席に座る。
カウンター内には仁がいて微笑みかけてくれて、ローランも笑い返した。
「いらっしゃい、ローラン君」
「こんにちは、仁さん。今日もあのサンドイッチと、カフェオレください」
「かしこまりました」
半年通ってわかったことがある。仁はコーヒーをメインに淹れ、料理はグルがメインに作っている。鵠は注文をとったりレジ打ちがメインだ。他にもバイトの外国人が何名かいて、鵠と同じ仕事内容を行っている。
仁は簡単な料理であれば自ら作ることがある。例えばサンドイッチなど、切って挟むだけの行程の少ないもの。
ーーがっつりしたの食べたいけど、せっかく来たなら仁さんが作ったの食べたいし、仁さんが淹れたコーヒーも飲みたい。欲張り過ぎかな?
気持ちそわそわとしながら待ち、注文したカフェオレとオーソドックスな玉子サンドが提供される。
前にグルが作ったサンドイッチはグルが気を利かせて作ったものだったらしい。
「いただきます」
「どうぞ」
厚めの食パンにふわふわのタマゴサラダとハムが挟んであるサンドイッチ。ミルクたっぷりで甘いカフェオレ。最近はこの組み合わせを気に入ってよく注文している。
「始めにブラックとかカプチーノ試しに飲んじゃったからか、カフェオレだとコーヒー風って感じでガブガブ飲めちゃうっスね」
「『コーヒー風』って感じるなら、またカプチーノとかミルクや砂糖を減らしたコーヒーに挑戦するのもいいかもしれないね」
「次回はそうしてみようかな。でもチャレンジしてみようって思うのは、仁さんが淹れてくれるコーヒーだからなんスよ」
「そうなの? それは嬉しいなあ。コーヒーを淹れる甲斐があるよ」
ふわっと柔和な笑みを浮かべる。この笑顔がローランはとても好きだ。
ーーあ~~仁さんの笑顔見てるだけでスゲー癒やされる! 話してると相乗効果! マイナスイオンでも出してるんじゃないかな!?
有り得ない想像をしながら上機嫌で食事を進めていく。
仁もそんなローランの姿をグラスを拭きながら眺めて微笑んでいる。
「そうだローラン君、ちょっと気になっていたんだけど、その顔の傷っていつ頃ついたんだい? 結構深そうだけど」
「え~っと、縦の長い方は子供の時に木登りしてて、落っこちてその時にズサーッと枝で」
「うわっ……痛そうだね」
「さすがに痛くて大泣きした気がするんスよね。兄貴も姉さんも大慌てで、急いで家に帰ったら親にこっぴどく叱られました」
その時のことを何となく思い出して笑ってしまう。
兄弟三人で出掛けるなんて今じゃもうほぼ有り得ないことだ。姉は嫁入りしているし、兄は騎士時代からふらふらどこかにいなくなることが多く所在が掴めないことがザラにあった。今はたまに休みが合うと一緒に出掛けることが無いわけではないが、子供の時とは違って全然素直になれない。
「横の傷は……」
声に出すと一瞬で思い出が蘇り、言葉が詰まった。
ーー横の傷、は…………そうだ、すっかり忘れてた。この傷は――――
「……イヤなヤツに、付けられたんス。俺の同期で、よくケンカしてて、そのケンカの時にちょっと深く入っちゃって。本当にイヤなヤツだったんスけど、でも……一番仲が良かったっていうか、俺のことを一番理解してたヤツかもしれない」
「大事な友人なんだね」
「そう、スね……」
ーーアイツは……スピカはもういないけど、この傷があると、ちゃんとアイツはいたんだなって感じられる。よく『十字傷』って呼ばれてたな
左手で頬の十字傷を撫でてみる。昔より薄くはなっているが、まだ深く残っている。
「アイツとの大事な証って感じっスね、この傷は」
笑顔を向けているはずだが、何故か無性に物悲しくなってきた。傷に触れたら楽しかったことと辛かったこと、両方が同時に懐古されてしまって。
ーー懐かしいってこういう感覚なんだな……あ……なんかちょっとヤバイかも
「……あのっ、ご馳走様でした! 今日も美味しかったです」
「えっ、ああ……はい、お粗末様です」
「会計お願いしてもいいスか」
満面の笑顔を作って無理やり話を終わらせた。感傷的になってしまい、これ以上昔のことを話していたら泣きそうだったからだ。
へらっと仁に向かって笑いかけ、余所見をしてカウンター席から立ち上がった。すると足底がしっかり床に着かず、ぐねっと足を捻ってしまう。
「うおわあああっあ痛っ!?」
見事に転ぶ。咄嗟に手を床に着いたはいいが、勢いがあまり隣の椅子に額をぶつけた。さっきまでの感傷とは別に、ただ痛くて涙が出てきた。
「ローラン君! 大丈夫!?」
「なんだ、どうした!?」
カウンターから慌てて仁がやって来た。
カウンターの奥からグルも姿を現す。
ローランは情けなくてただヘラヘラと笑うしか出来なかった。
「っ! 大変だローラン君、血が出てる!」
「えっマジッスか」
「グル! 救急箱用意して!」
「お、おう!」
グルは状況が把握出来ないまま、言われた通り救急箱を取りにカウンターの奥へ戻っていった。
「ローラン君、ちょっとおとなしくしてて」
「へっ? って、ぇえっええええッ!!?」
ローランは驚いてこれでもかと言うくらいの大声が出た。
体は横向きに、仁の両手がローランの上半身と下半身をしっかり支えて抱え上げたのだ。いわゆる、お姫様抱っこ状態になっている。
ーーウソ、え、なに、ウソだろ!? 仁さんが? 俺を? 軽々抱えて……ええええええ??
「大丈夫? 痛くない?」
「へあ……ひゃい……」
仁と出会ってから一番の衝撃。こんな急接近をしただけで顔中が熱くなってドキドキしてしまうのに、まさか自分がお姫様抱っこをされるなんて思ってもみなかった。今まで自分がする側の人間で、一生自分がされることは無いと思っていたのに。
完全に恋に落ちた。ときめきが止まらない。
ーーああああ仁さんこれ反則、カッコ良すぎ……!
ローランがときめいている間にカウンター奥のバックヤードへ連れて行かれ、消毒をして絆創膏を貼ってもらった。
「これで血が止まるといいんだけど……病院に行けそう?」
「えあっ、あっ、と、と、と、と、止まらなそうなら、行きます、はいっ」
「頭大丈夫か?」
「グルさんその言い方、ちょっと悪意あるっスよね?」
「ははっ、いやホントな、おめーさん顔真っ赤出し熱でもあんじゃねえか?」
「だとしたら大変だね。もう休憩時間になるし、家まで送っていこうか」
「あああややっ、そそ、そんな大丈夫ッス! 俺もうピンピンしてるんで!」
わざとらしく大袈裟に立って屈伸運動をして見せた。
精算を済ませた後も本当に送らなくていいのかと心配されて、ローランは丁重に断り店を出ていった。店から少し離れた路地まで来るとへなへなと足から力が抜けていき座り込む。まだ顔中が熱くて、両手で顔を覆って俯きながらゆっくり大きく息を吐いていく。
「はああああ~~…………見てるだけで良かったのに……あんなの好きになっちゃうに決まってるだろ……」
ーー俺を軽々持ち上げるとかギャップがすごいし……なんかいい匂いしたし、安心感がスゴいっていうか……でもきっと仁さんはノンケ……だよな。叶わなそうなのに……もう恋なんて諦めてたのに……どうしよう……
ローランはいつも決まった時間帯に来店する。従業員の休憩時間三十分前、十四時半頃に。
ーーこの時間なら他のお客さんいない率高くて話せる可能性がある。ちゃんと注文するし、邪魔はしてない……よな、きっと
今日も同じ時間に来店した。他に客はいない。空いていればいつも決まった一番端のカウンター席に座る。
カウンター内には仁がいて微笑みかけてくれて、ローランも笑い返した。
「いらっしゃい、ローラン君」
「こんにちは、仁さん。今日もあのサンドイッチと、カフェオレください」
「かしこまりました」
半年通ってわかったことがある。仁はコーヒーをメインに淹れ、料理はグルがメインに作っている。鵠は注文をとったりレジ打ちがメインだ。他にもバイトの外国人が何名かいて、鵠と同じ仕事内容を行っている。
仁は簡単な料理であれば自ら作ることがある。例えばサンドイッチなど、切って挟むだけの行程の少ないもの。
ーーがっつりしたの食べたいけど、せっかく来たなら仁さんが作ったの食べたいし、仁さんが淹れたコーヒーも飲みたい。欲張り過ぎかな?
気持ちそわそわとしながら待ち、注文したカフェオレとオーソドックスな玉子サンドが提供される。
前にグルが作ったサンドイッチはグルが気を利かせて作ったものだったらしい。
「いただきます」
「どうぞ」
厚めの食パンにふわふわのタマゴサラダとハムが挟んであるサンドイッチ。ミルクたっぷりで甘いカフェオレ。最近はこの組み合わせを気に入ってよく注文している。
「始めにブラックとかカプチーノ試しに飲んじゃったからか、カフェオレだとコーヒー風って感じでガブガブ飲めちゃうっスね」
「『コーヒー風』って感じるなら、またカプチーノとかミルクや砂糖を減らしたコーヒーに挑戦するのもいいかもしれないね」
「次回はそうしてみようかな。でもチャレンジしてみようって思うのは、仁さんが淹れてくれるコーヒーだからなんスよ」
「そうなの? それは嬉しいなあ。コーヒーを淹れる甲斐があるよ」
ふわっと柔和な笑みを浮かべる。この笑顔がローランはとても好きだ。
ーーあ~~仁さんの笑顔見てるだけでスゲー癒やされる! 話してると相乗効果! マイナスイオンでも出してるんじゃないかな!?
有り得ない想像をしながら上機嫌で食事を進めていく。
仁もそんなローランの姿をグラスを拭きながら眺めて微笑んでいる。
「そうだローラン君、ちょっと気になっていたんだけど、その顔の傷っていつ頃ついたんだい? 結構深そうだけど」
「え~っと、縦の長い方は子供の時に木登りしてて、落っこちてその時にズサーッと枝で」
「うわっ……痛そうだね」
「さすがに痛くて大泣きした気がするんスよね。兄貴も姉さんも大慌てで、急いで家に帰ったら親にこっぴどく叱られました」
その時のことを何となく思い出して笑ってしまう。
兄弟三人で出掛けるなんて今じゃもうほぼ有り得ないことだ。姉は嫁入りしているし、兄は騎士時代からふらふらどこかにいなくなることが多く所在が掴めないことがザラにあった。今はたまに休みが合うと一緒に出掛けることが無いわけではないが、子供の時とは違って全然素直になれない。
「横の傷は……」
声に出すと一瞬で思い出が蘇り、言葉が詰まった。
ーー横の傷、は…………そうだ、すっかり忘れてた。この傷は――――
「……イヤなヤツに、付けられたんス。俺の同期で、よくケンカしてて、そのケンカの時にちょっと深く入っちゃって。本当にイヤなヤツだったんスけど、でも……一番仲が良かったっていうか、俺のことを一番理解してたヤツかもしれない」
「大事な友人なんだね」
「そう、スね……」
ーーアイツは……スピカはもういないけど、この傷があると、ちゃんとアイツはいたんだなって感じられる。よく『十字傷』って呼ばれてたな
左手で頬の十字傷を撫でてみる。昔より薄くはなっているが、まだ深く残っている。
「アイツとの大事な証って感じっスね、この傷は」
笑顔を向けているはずだが、何故か無性に物悲しくなってきた。傷に触れたら楽しかったことと辛かったこと、両方が同時に懐古されてしまって。
ーー懐かしいってこういう感覚なんだな……あ……なんかちょっとヤバイかも
「……あのっ、ご馳走様でした! 今日も美味しかったです」
「えっ、ああ……はい、お粗末様です」
「会計お願いしてもいいスか」
満面の笑顔を作って無理やり話を終わらせた。感傷的になってしまい、これ以上昔のことを話していたら泣きそうだったからだ。
へらっと仁に向かって笑いかけ、余所見をしてカウンター席から立ち上がった。すると足底がしっかり床に着かず、ぐねっと足を捻ってしまう。
「うおわあああっあ痛っ!?」
見事に転ぶ。咄嗟に手を床に着いたはいいが、勢いがあまり隣の椅子に額をぶつけた。さっきまでの感傷とは別に、ただ痛くて涙が出てきた。
「ローラン君! 大丈夫!?」
「なんだ、どうした!?」
カウンターから慌てて仁がやって来た。
カウンターの奥からグルも姿を現す。
ローランは情けなくてただヘラヘラと笑うしか出来なかった。
「っ! 大変だローラン君、血が出てる!」
「えっマジッスか」
「グル! 救急箱用意して!」
「お、おう!」
グルは状況が把握出来ないまま、言われた通り救急箱を取りにカウンターの奥へ戻っていった。
「ローラン君、ちょっとおとなしくしてて」
「へっ? って、ぇえっええええッ!!?」
ローランは驚いてこれでもかと言うくらいの大声が出た。
体は横向きに、仁の両手がローランの上半身と下半身をしっかり支えて抱え上げたのだ。いわゆる、お姫様抱っこ状態になっている。
ーーウソ、え、なに、ウソだろ!? 仁さんが? 俺を? 軽々抱えて……ええええええ??
「大丈夫? 痛くない?」
「へあ……ひゃい……」
仁と出会ってから一番の衝撃。こんな急接近をしただけで顔中が熱くなってドキドキしてしまうのに、まさか自分がお姫様抱っこをされるなんて思ってもみなかった。今まで自分がする側の人間で、一生自分がされることは無いと思っていたのに。
完全に恋に落ちた。ときめきが止まらない。
ーーああああ仁さんこれ反則、カッコ良すぎ……!
ローランがときめいている間にカウンター奥のバックヤードへ連れて行かれ、消毒をして絆創膏を貼ってもらった。
「これで血が止まるといいんだけど……病院に行けそう?」
「えあっ、あっ、と、と、と、と、止まらなそうなら、行きます、はいっ」
「頭大丈夫か?」
「グルさんその言い方、ちょっと悪意あるっスよね?」
「ははっ、いやホントな、おめーさん顔真っ赤出し熱でもあんじゃねえか?」
「だとしたら大変だね。もう休憩時間になるし、家まで送っていこうか」
「あああややっ、そそ、そんな大丈夫ッス! 俺もうピンピンしてるんで!」
わざとらしく大袈裟に立って屈伸運動をして見せた。
精算を済ませた後も本当に送らなくていいのかと心配されて、ローランは丁重に断り店を出ていった。店から少し離れた路地まで来るとへなへなと足から力が抜けていき座り込む。まだ顔中が熱くて、両手で顔を覆って俯きながらゆっくり大きく息を吐いていく。
「はああああ~~…………見てるだけで良かったのに……あんなの好きになっちゃうに決まってるだろ……」
ーー俺を軽々持ち上げるとかギャップがすごいし……なんかいい匂いしたし、安心感がスゴいっていうか……でもきっと仁さんはノンケ……だよな。叶わなそうなのに……もう恋なんて諦めてたのに……どうしよう……
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