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付き合ってからの短編
着物でGO R18
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スパンッ!
「あけおめ、理一」
「あ……明けましておめでとう」
突然障子が開いて現れたジョアル。
ただいま純和風な実家で寛いでいたのだ。
「理一が実家に帰るとか言うから……俺、何かしたのかと心配した……」
「いや、新年だから一応挨拶に来ただけだぞ?すぐ帰るつもりだったから……」
悪気があったわけじゃない。ただ「実家に帰る」と言っただけで今の時期なら伝わると思っていた。ジョアルには伝わってなかったのか酷くしょんぼりしている。
「す、すまない……っ、ジョアル。ちゃんと帰るからな?」
ぎゅうと抱きついてくるジョアル。この甘える感じがやっぱり可愛くて仕方ない。
微笑みながらジョアルの髪を撫でていると、突然顔を上げ着流しを脱がされる。
「え、ちょっ! ジョアル!?」
「橘さん」
「はい」
「橘!?」
そんなに接点がある筈が無いのに、こうも意気投合しているジョアルと橘。息がピッタリだ。それはそれでモヤモヤするものがあるような無いような。
「……何で、女物なんだ」
橘に着せられたのは女物の着物だった。理一もあれよあれよとつい黙って着てしまったが、完成形を見て唖然となる。
「お義父さんからのプレゼント」
「んぶっ!」
まさかの出所に吹いてしまった。
「『理一は綺麗だから絶対似合うよっ☆』って」
理一は父親が親指を立てて満面の笑顔を浮かべる姿を想像し、それはそれは呆れた顔をして、挙げ句に舌打ちまでする始末。
「理一がグレてる。新鮮で可愛い」
「ジョアル!?」
頭を支えてゆっくりと畳の上に押し倒される。そうされた途端にイライラがどこかへ飛んでいって恥ずかしさだけが残った。
「綺麗だよ。理一」
「ジョ……、んっ……」
優しく降り注ぐキスは、次第に深さを増していく。離れる頃には、理一はすっかり骨抜き状態で。
「ね……姫始めといこうか」
「そんな言葉どこで覚えたんだ……それにまだ正月……あと橘が」
まだ多少理性を保っていたが、その気になる人物は既にいなかった。さすがは橘。引き時を熟知している。
「二人きりで秘め事シよ?」
「……ん」
まあいいかと深く考えることをやめた理一はジョアルを抱きしめ、今度は理一からキスする。
ジョアルの理性はとっくに切れていて、それは煽る結果となった。
せっかく綺麗に着付けされたのにすぐに脱がされていく着物。キツい帯を抜き、上から順番に脱いで襦袢だけになる。
「エロい格好だよね。コレ」
「……っ」
ちょんと、襦袢の膨らみを指でつついた。
「勃起してる。キス、気持ち良かった?」
コクコクと頷く理一。言葉に出したらすぐにでも我慢が出来なくなりそうだから。
「~~ッ」
「震えてる。寒いってより、熱くなってそう」
直に触らず布越しに、指先で先端だけをグリグリと弱い刺激を与える。
「濡れてきた。でも、まだイケないね……?」
「ん……んっ、……っ」
布越しの勃起した性器を撫でられながら耳朶を舐められると、身体が震えて息が勝手に漏れていく。焦らされた先端からは先走りが大量に溢れて襦袢の前が透けてきている。
「理一、前がエッチな色になってる」
「……っ、いじわる……しない……で……」
「どうされたい?」
「ジョア、ルッ……ほしっ……おねが……いっ」
「ッ……、今年も理一が可愛い……」
襦袢の結んだ紐を解き緩め、露わになった下着も脱がせる。そして足を開かせ予め用意してきたローションを垂らしていく。
「んっ……!」
ローションを指に絡ませながら後孔に挿入し抜き差しする。慣らす行為は短めに、もうはちきれんばかりに怒張した性器を後孔にあてがい挿入した。
「んぁあっ……!」
ローションと先走りが混じり滑りが良くなると奥まで一気に貫く。
何度も最奥を突かれて快感が最大まで達すると背中に電気が走ったような感覚が訪れ、顎を反らし背中をしならせ、ビュルルッと勢いよく白濁を自分の腹に放った。
理一がイッたばかりでもジョアルは律動を止めない。
「イクの……すごく可愛かった」
「かわいくなっ……んあっ……あっ」
「はあっ……理一ッ……あんまり可愛くて、抑えらんないかも……!」
パンパンと音が鳴るくらい激しく腰を押しつける。腰をギリギリまで引いてはまた奥へねじ込まれて、達したばかりだというのに余韻と合わせて堪らなく気持ちがいい。
ジョアルのモノが今以上に大きくなり脈打つと、理一は中でキュウっと締め付ける。
「んッ……」
ジョアルも限界となったのか中に射精する。
収まりきらない濁液は後孔から溢れ出てきており、少し動いただけでもグチュグチュと濡れた音が響いた。
息が上がる理一に色気を感じれば、唇を始めとして首筋、胸、腹と順にキスを落としていく。
「ジョアル……」
「……ん?」
「……好き」
そんな言葉を聞いたら制止出来るわけもなく、落ち着いたと思ったモノが再び勃起し律動を再開するのだった。
性行為が落ち着いて二人で寝転ぶ。当然布団など隠すものもないので、理一は脱がされた着物を手繰り寄せて隠す所は隠している。
「今年の理一も可愛かった」
「だから……可愛くないぞ……」
「俺の理一は可愛くて綺麗でエロくて最高なの」
「うっ……」
単語一つ一つは結構な頻度で言われる言葉なのだが、こうも並べられると嬉しさと恥ずかしさが混ざる。
そんな理一を眺めてにこにこしながらジョアルは足を撫でる。
「生足っていいよね」
「やっ……ジョアルッ、だめ……だっ」
「……ああそっか。こっちも出してあげないと」
膝から太ももまで撫であげ尻まで手がいくと掛けられた着物をどかし、ヒクついている後孔を露わにする。
「ジョアル!?」
「中に出したのを外に出さないと、だよね?」
「そ、それは……」
「大丈夫。任せて」
「ま、任せてって…、んぅ…」
ヌプンと指が入っていく。容赦なく中で蠢く指が気持ち良くて、指でさえ感じてしまって締めつける。
「理一のコリコリしてるトコ見つけた」
「え……、ひゃあ……」
感じる箇所を指で刺激すると理一は嬌声を上げつつ必死に首を横に振る。
「ジョ……アル、ぜんぜんっ、出してな……!」
「あ、もっと中に出して欲しかった?」
「ち、ちがっ……」
後処理は自分でやると言っても聞かない恋人。散々ヤッてから指でも楽しむ。やっぱり新年を迎えても二人は相変わらずである。
END
「あけおめ、理一」
「あ……明けましておめでとう」
突然障子が開いて現れたジョアル。
ただいま純和風な実家で寛いでいたのだ。
「理一が実家に帰るとか言うから……俺、何かしたのかと心配した……」
「いや、新年だから一応挨拶に来ただけだぞ?すぐ帰るつもりだったから……」
悪気があったわけじゃない。ただ「実家に帰る」と言っただけで今の時期なら伝わると思っていた。ジョアルには伝わってなかったのか酷くしょんぼりしている。
「す、すまない……っ、ジョアル。ちゃんと帰るからな?」
ぎゅうと抱きついてくるジョアル。この甘える感じがやっぱり可愛くて仕方ない。
微笑みながらジョアルの髪を撫でていると、突然顔を上げ着流しを脱がされる。
「え、ちょっ! ジョアル!?」
「橘さん」
「はい」
「橘!?」
そんなに接点がある筈が無いのに、こうも意気投合しているジョアルと橘。息がピッタリだ。それはそれでモヤモヤするものがあるような無いような。
「……何で、女物なんだ」
橘に着せられたのは女物の着物だった。理一もあれよあれよとつい黙って着てしまったが、完成形を見て唖然となる。
「お義父さんからのプレゼント」
「んぶっ!」
まさかの出所に吹いてしまった。
「『理一は綺麗だから絶対似合うよっ☆』って」
理一は父親が親指を立てて満面の笑顔を浮かべる姿を想像し、それはそれは呆れた顔をして、挙げ句に舌打ちまでする始末。
「理一がグレてる。新鮮で可愛い」
「ジョアル!?」
頭を支えてゆっくりと畳の上に押し倒される。そうされた途端にイライラがどこかへ飛んでいって恥ずかしさだけが残った。
「綺麗だよ。理一」
「ジョ……、んっ……」
優しく降り注ぐキスは、次第に深さを増していく。離れる頃には、理一はすっかり骨抜き状態で。
「ね……姫始めといこうか」
「そんな言葉どこで覚えたんだ……それにまだ正月……あと橘が」
まだ多少理性を保っていたが、その気になる人物は既にいなかった。さすがは橘。引き時を熟知している。
「二人きりで秘め事シよ?」
「……ん」
まあいいかと深く考えることをやめた理一はジョアルを抱きしめ、今度は理一からキスする。
ジョアルの理性はとっくに切れていて、それは煽る結果となった。
せっかく綺麗に着付けされたのにすぐに脱がされていく着物。キツい帯を抜き、上から順番に脱いで襦袢だけになる。
「エロい格好だよね。コレ」
「……っ」
ちょんと、襦袢の膨らみを指でつついた。
「勃起してる。キス、気持ち良かった?」
コクコクと頷く理一。言葉に出したらすぐにでも我慢が出来なくなりそうだから。
「~~ッ」
「震えてる。寒いってより、熱くなってそう」
直に触らず布越しに、指先で先端だけをグリグリと弱い刺激を与える。
「濡れてきた。でも、まだイケないね……?」
「ん……んっ、……っ」
布越しの勃起した性器を撫でられながら耳朶を舐められると、身体が震えて息が勝手に漏れていく。焦らされた先端からは先走りが大量に溢れて襦袢の前が透けてきている。
「理一、前がエッチな色になってる」
「……っ、いじわる……しない……で……」
「どうされたい?」
「ジョア、ルッ……ほしっ……おねが……いっ」
「ッ……、今年も理一が可愛い……」
襦袢の結んだ紐を解き緩め、露わになった下着も脱がせる。そして足を開かせ予め用意してきたローションを垂らしていく。
「んっ……!」
ローションを指に絡ませながら後孔に挿入し抜き差しする。慣らす行為は短めに、もうはちきれんばかりに怒張した性器を後孔にあてがい挿入した。
「んぁあっ……!」
ローションと先走りが混じり滑りが良くなると奥まで一気に貫く。
何度も最奥を突かれて快感が最大まで達すると背中に電気が走ったような感覚が訪れ、顎を反らし背中をしならせ、ビュルルッと勢いよく白濁を自分の腹に放った。
理一がイッたばかりでもジョアルは律動を止めない。
「イクの……すごく可愛かった」
「かわいくなっ……んあっ……あっ」
「はあっ……理一ッ……あんまり可愛くて、抑えらんないかも……!」
パンパンと音が鳴るくらい激しく腰を押しつける。腰をギリギリまで引いてはまた奥へねじ込まれて、達したばかりだというのに余韻と合わせて堪らなく気持ちがいい。
ジョアルのモノが今以上に大きくなり脈打つと、理一は中でキュウっと締め付ける。
「んッ……」
ジョアルも限界となったのか中に射精する。
収まりきらない濁液は後孔から溢れ出てきており、少し動いただけでもグチュグチュと濡れた音が響いた。
息が上がる理一に色気を感じれば、唇を始めとして首筋、胸、腹と順にキスを落としていく。
「ジョアル……」
「……ん?」
「……好き」
そんな言葉を聞いたら制止出来るわけもなく、落ち着いたと思ったモノが再び勃起し律動を再開するのだった。
性行為が落ち着いて二人で寝転ぶ。当然布団など隠すものもないので、理一は脱がされた着物を手繰り寄せて隠す所は隠している。
「今年の理一も可愛かった」
「だから……可愛くないぞ……」
「俺の理一は可愛くて綺麗でエロくて最高なの」
「うっ……」
単語一つ一つは結構な頻度で言われる言葉なのだが、こうも並べられると嬉しさと恥ずかしさが混ざる。
そんな理一を眺めてにこにこしながらジョアルは足を撫でる。
「生足っていいよね」
「やっ……ジョアルッ、だめ……だっ」
「……ああそっか。こっちも出してあげないと」
膝から太ももまで撫であげ尻まで手がいくと掛けられた着物をどかし、ヒクついている後孔を露わにする。
「ジョアル!?」
「中に出したのを外に出さないと、だよね?」
「そ、それは……」
「大丈夫。任せて」
「ま、任せてって…、んぅ…」
ヌプンと指が入っていく。容赦なく中で蠢く指が気持ち良くて、指でさえ感じてしまって締めつける。
「理一のコリコリしてるトコ見つけた」
「え……、ひゃあ……」
感じる箇所を指で刺激すると理一は嬌声を上げつつ必死に首を横に振る。
「ジョ……アル、ぜんぜんっ、出してな……!」
「あ、もっと中に出して欲しかった?」
「ち、ちがっ……」
後処理は自分でやると言っても聞かない恋人。散々ヤッてから指でも楽しむ。やっぱり新年を迎えても二人は相変わらずである。
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